大麻は植物分類学上はカンナビス・サティバ・エルという名称で、ヘンプとマリファナの2種類に分けることができます。今回はその違いについて解説します。
1. 大麻の基礎知識
大麻は90cmから4.5m程度まで高さに幅があり、複数の枝が茎の周りに生えています。葉や花など全体が微細な毛で覆われており、これをトリコームと呼びます。大切な成分はほとんどこの中に入っています。

トリコームの中には、フラボノイド、テルペン、フェノール化合物、そしてCBDを含むカンナビノイドなどの植物化学物質が含まれています。
フラボノイドは植物に美しい色、例えばブルーベリーの青、ラズベリーの赤などを与えますし、テルペンはバジル、ローズマリーなどの独特の香りを与えます。フェノール化合物には身体の抗酸化作用があります。
トリコームに含まれる化学物質の構成は、栽培場所(屋内・屋外・音質)、肥料、遺伝子、収穫方法、保存方法などによって大きく変化します。
2. 大麻の種類(ヘンプ・マリファナ )
繊維を作るための産業用大麻は「ヘンプ」と呼ばれ、植物化学物質を作るために医療・嗜好用大麻は「マリファナ」と呼ばれ、目的に応じてエネルギーを集中して育てられます。
大麻は大きく分けると「サティバ」「インディカ」という種類があります。
その中にも、インディカであればノーザンライツ、ホワイトクッシュ、サティバであればサワーディーゼル、シルバーヘイズなど様々な種類があり、含まれるカンナビノイドやテルペンの割合が異なります。

医療・嗜好用のマリファナとして、これまで様々な品種が作られてきました。
昨今CBDが注目されるようになって以降、産業用大麻(ヘンプ)は医療・嗜好用大麻(マリファナ)と比較すると、植物化学物質の含有量は少ない一方で、CBDの含有割合は多いということが明らかになりました。
そのため、衣料、食物、燃料などの用途で使われてきた産業用大麻(ヘンプ)から、CBDを抽出する動きが始まっています。
3. アントラージュ効果
植物化学物質には相乗効果があり、CBD以外の成分も一緒に摂取した方が、単独でCBDを摂取するよりも治療・健康増進効果が高いと言われており、これを「アントラージュ効果」と呼びます。

「アントラージュ効果」の観点からみると、CBDの割合が大きい産業用大麻(ヘンプ)よりも、CBD以外の物質も充実している医療・嗜好用大麻(マリファナ)の方がより高い効果を発揮すると言われています。
4. 大麻をめぐる法規制
アメリカの法規制を例として解説します。
マリファナ由来のCBDについては、州によって非合法・医療用途のみ合法・嗜好用途でも合法と、分かれています。また、2つの合法な州の間でも、州を跨ぐ輸送は禁じられています。
業用大麻(ヘンプ)については、Hemp_Farming_Act_of_2018という法案が制定され、THC含有量が0.3%未満の産業用大麻を規制物質法から除外し、栽培と商業利用を認めました。

法案を提出したミッチ・マコーネル上院議員は「ヘンプを合法化することで、産業を創出し、全国の農家や製造業者に新たなビジネス機会を与えるだろう」と述べました。
現在では、産業用大麻(ヘンプ)からCBDを含む商品の生産が始まり、日本を含む世界各国へ輸出されています。CBD関連の産業も拡大しています。

5. まとめ
大麻には産業用のヘンプと医療・嗜好用のマリファナという種類があり、栽培目的や含有成分、法規制が異なります。
薬理効果が高いのは医療・嗜好用のマリファナですが、アメリカでの規制緩和などによって商業栽培・販売になったことから、現在CBD業界が注目しているのは、産業用のヘンプから採れるCBDです。
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