CBDオイルやべイプの正しい摂取量や摂取方法、副作用は?
CBDとは大麻草に含まれる有効成分の一種で、その摂取により様々な疾患やに効果があるとして世界中で臨床研究が行われています。 今回はその適切な摂取量について解説していきます。 1. CBDの最適な摂取量の目安 CBDの効果実感は個人差が大きく「1回何mg」という決められた摂取量があるわけではありません。 そのため、自身で適量を見つけることが、CBDの効果を最大化するために重要なポイントです。 1日10mg程度からはじめ、数日 ~ 1週間程度少しずつ量を増やしていき、体調や体感の変化を見定めていく必要があります。 ある医療大麻の研究者によると、 低用量・・・CBD 0.2mg/体重1kg 中用量・・・CBD 2.5mg/体重1kg 高用量・・・CBD 5.0mg/体重1kg という量が経験則としてあげられています。 つまり、体重60kgの場合、一日の摂取量目安は下記のようになります。 低用量・・・CBD 12mg 中用量・・・CBD 150mg 高用量・・・CBD 300mg なお、上記は一般的な用量を示していますが、健康目的で摂取する際には、臨床研究により疾患別に効果を得られる量がいくつか示されています。 たとえば以下のように、症状に応じて異なる量や投与タイミングを推奨しています。 ・不安には1日あたり300~600 mg・てんかんには体重1 kgあたり2.5 mgを1日2回・中枢神経障害性疼痛およびがん関連疼痛には1日最大30mg(または12回スプレー) 出典:Forbes...
THCBとは何か?違法なの?
精神活性作用のあるカンナビノイドとして知られるTHCBとは何者なのか?簡潔にまとめました。 1. THCBとは何か? 2. THCBの効果効能 3. THCBの化学構造 4. THCBの安全性 5. THCBの副作用 6. THCBは違法か? 7. THCBは薬物検査に引っかかるか? 8. 安全にカンナビノイドを楽しみたい方へ 9. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様 1. THCBとは何か? THCBとはテトラヒドロカンナビヘキソール(Tetrahydrocannabutol)の略で 大麻に微量に含まれる天然のカンナビノイドで、強い精神作用を持つと言われています。 イタリアの研究チームP Lincianoら(2019)が大麻植物からの単離に成功しました。 (Isolation of a High-Affinity...
THCHとは何か?違法なの?
今、SNSなどで規制についての話題が飛び交っているTHCH。 カンナビノイドの一種であり、多幸感・ハイになる効果があるとされるTHCHとは何なのか? 簡潔にまとめました。 1. THCHとは何か? 2. THCHの効果効能 3. THCHの化学構造 4. THCHの安全性 5. THCHの副作用 6. THCHは違法か? 7. THCHは薬物検査に引っかかるか? 8. 安全にカンナビノイドを楽しみたい方へ 9. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様 1. THCHとは何か? THCHとはテトラヒドロカンナビヘキソール(tetrahydrocannabihexol)の略で 大麻に微量に含まれる天然のカンナビノイドです。 イタリアの研究チームP Lincianoら(2020)が大麻植物からCBDHと共に単離に成功しました。(Identification of...
HHCPとは何か?違法なの?
日本で流行中のHHCP、何者なのか? 簡潔にまとめました。 1. HHCPとは何か? 2. HHCPの製造方法 3. HHCPの安全性 4. HHCPの効果効能 5. HHCPの副作用 6. HHCPは違法か? 7. HHCPは薬物検査に引っかかるか? 8. 安全にカンナビノイドを楽しみたい方へ 9. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様 1. HHCPとは何か? HHCPとは、ヘキサヒドロカンナビホロールの略です。 HHCPはHHCのように植物内にも存在し、化学合成でも生成されるカンナビノイドです。このようなカンナビノイドを、「半合成カンナビノイド」といいます。 HHCPの効果は、THCPの水素化変異体であるため、本質的にTHCPと同等です。 また、HHCPは一部のユーザーによると、HHCの1.5〜2倍の力を持っているとされています。 さらに、HHCPは他のカンナビノイドよりも向精神性が高いとされているため、その影響下にある間は運転や重機の操作などは推奨されません。 2. HHCPの製造方法...
THCOとは何か?違法なの?
日本で流行中のカンナビノイド・THCOとは何者なのか?簡潔にまとめました。 1. THCOとは何か? 2. THCOの製造方法 3. THCOの安全性 4. THCOの効果効能 5. THCOの副作用 6. THCOは薬物検査に引っかかるか? 7. THCOは違法か 8. 安全にカンナビノイドを楽しみたい方へ 9. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様 1. THCOとは何か? THCOは、正式にはTHCOアセテートといい、THCのアナログ化合物です。 THCOは、THCと同様に高揚感を得られます。 他のカンナビノイドと比較すると、THCO低用量はメスカリンに最も似ており、幻覚が見られるわけではないですが、視覚はやや鈍くなり、身体的には鎮静作用があります。 THCOの特徴は以下3点です。 ①THCの10倍の効力②効果を感じるまでの時間がTHCと比べ遅い③THCOは天然では存在しない合成カンナビノイド 1-1. THCOの効力 THCOの効力は、THCよりもずっと強いです。...
HHCとは何か?
2021年末、日本で流行したカンナビノイド・HHCとは何者だったのか?簡潔にまとめました。 1. HHCとは何か? HHCは、ヒドロキシヘキサヒドロカンナビノールの略で、天然の大麻内に微量に含まれるカンナビノイドの1種です。 そのため、市場に出回っているHHCはラボ内で化学的に合成されるのが一般的です。 HHCのような植物内にも存在し、化学合成でも生成されるカンナビノイドを「半合成カンナビノイド」といいます。 HHCはTHCと似た作用を引き起こしますが、THCとは違う化学式です。THCと違い、以下のように二重結合を持ちません。HHCでは、すべての二重結合が壊れ、水素で置き換えられています。 HHCはTHCよりも安定した分子です。結果、THCよりも効果持続期間が長いです。これは、水素化した植物油が通常の植物油よりも長持ちするのと同じ理由です。 水素化によって、酸化や分解を受けにくくなるのです。熱や紫外線への暴露に対しても、より高い耐性を発揮します。 分子の構造が変わることで、CB1およびCB2受容体やTRP受容体への結合親和性も変化します。 2. HHCの製造方法 HHCは、1944年にアメリカの化学者ロジャー・アダムスが、デルタ9THCに水素分子を付加することで誕生しました。 この水素化は、植物油をマーガリンに変換する際にも使われる手法です。 水素化は、パラジウムなどの触媒を加えて、THCのシクロヘキサン環の二重結合に水素分子を付加し、二重結合を切断します。 アダムスは大麻由来のTHCからHHCを生成しましたが、最近では、ヘンプ由来のTHCから生成するのが一般的です。 ところで、水素化の過程で2種類のHHC異性体が生成されます。9R-HHC、9-HHCです。これらの異性体は標準的なクロマトグラフィー法で分離可能です 9R-HHCは9S-HHCの約20倍強いと報告されており、これは9R-HHCを多く含むHHC製品はより大きな精神作用が期待できることを意味します。 2種類のHHCを分離させようとすると、費用対効果が悪くなるので、通常のHHC製品には9R-HHCと9S-HHCの比率が1:1の製品が多く、よくて2:1の比率の製品が一般的です。 3. HHCの安全性 HHCの安全性に関する研究はこれまで一度も行われていません。 すでに多くの人々 がHHCを日常的に使用していますが、重篤な副作用の報告はまだありません。 HHCの主な懸念点は、合成過程で化学物質が使用され、不要な副産物が最終製品に入り込む可能性があることです。 重金属(イリジウムなど)、化学溶剤(ヘキサンなど)についての第三者機関の検査を確認することが必要です。 4....
東大院卒の弊社ベイプ博士が、CBC原料はベイプ製造と相性抜群と言う理由
最近「CBC」というカンナビノイドを耳にするようになったけど、CBDとの違いについてもっと知りたい、と思っている人は多いのではないでしょうか。 結論から言うと、CBCはベイプマーケットでニーズが高まっています。また、抗炎症作用があるため、ニキビや炎症を抑える効果があると期待されています。 この記事では、CBCの効果や特徴、ベイプ製造と相性が良い理由、CBCの需要が高い製品など、これからCBC原料を使って製品の開発や販売を行いたい人に役立つ情報をお届けします! 〜この記事の監修者〜篠崎 颯太(しのざき そうた)東京理科大学 応用生物科学科卒業。のちに東京大学新領域創成科学研究科 先端生命科学にて研究に従事し、2022年には修士論文特別奨励賞を受賞。OFF株式会社ではベイプをはじめとした商品の研究や開発の責任者として、数々の商品開発に携わっている。 ==================CBC原料についてのお問いわせはこちら================== 1. そもそも、CBCってなに? CBC(カンナビクロメン)はCBDと同様、向精神作用がないカンナビノイドです。THCやCBDと比べると知名度は低いですが、医学会では代表的なカンナビノイド(BIG6カンナビノイド)の一つに選ばれています。 実はCBCの発見から50年以上経っておりますが、これまであまり研究が行われておりませんでした。しかし、近年はCBDやCBCなどの、向精神作用が無いカンナビノイドに対して研究者の関心が高まっています。 現状では、以下がCBCの主要な効果だと考えられています。 ・癌細胞の増殖抑制痛み・炎症の緩和・痛み・炎症の緩和・ニキビ治療・うつ症状・不安の緩和・抗菌作用・脳細胞への作用 CBC(カンナビクロメン)とは?【原料卸売も実施中】 CBCは、THCやCBDと比べると研究事例がまだまだ少ないものの、固有の特徴や効果があると考えられています。 その一つが、痛みの伝搬・気分・体温調節などに関わっているTRP(Transient receptor potential)チャネルへの作用です。THCやCBDなど、通常のカンナビノイドはカンナビノイド受容体(CB1とCB2)に働きかけます。一方、CBCは、TRPチャネルにも働きかけると考えられています。そのため、他のカンナビノイドと比べて、炎症や痛みを緩和する効果が強いことが期待されています。 CBCがTRPチャネルに働きかける際、アナンダミドなどの内因性カンナビノイドが高レベルで放出されるようです。その結果、カンナビノイド受容体が活性化され、強力な抗炎症作用が発動すると考えられています。 また、CBCはカンナビノイド受容体にも働きかけます。CBDと同じく、主にCB2に作用するため、精神活性化作用がありません。また、CBCはカンナビス成分の効き目を相乗的に高めるアントラージュ効果にも重要な役割を担っているようです。 参考 出典:What Is CBC Oil...
CBD原料の品質を見極めるにはどう比較すればいいの?
CBDを使って商品を製造する時、原料を使うことになると思います。値段が結構違うけど、どうやって品質の良し悪しを見分ければ良いのか分からない方も多いと思います。 この記事では、 CBD原料の品質はどう決まるのか? どのくらいの価格が妥当なのか? について解説します。 自社が原料輸入を行う中、海外の原料メーカーとの対話を通して得た知見を基に詳しくご紹介します。 弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、CBG、CBNなど)の卸売もしております。ご興味ある方は、以下をご覧ください。 原料を見る 1. CBD原料の性質 最も大事なのは原料そのものの性質です。使ってみて感覚的に良い悪いを判断できるかもしれませんが、その理由を具体的に知っておくことが重要です。 成分配合(カンナビノイドプロファイル) カンナビノイドの配合は最も重要です。使用されている原料のCoAで確認ができます。 摂取時の効果に大きな影響を与えます。上記のようにCoA(成分分析書)で確認することができます。この例ではCBD、CBDV、CBCが含まれていることが分かります。 アイソレートの場合はCBDとCBDVでそれ以外は検出されません。ブロードスペクトラムの場合、CBD以外にもCBN、CBG、CBCなどが入っていることがあります。 【原料解説】CBD、THC以外の6つの主要カンナビノイド【卸売も実施中】 テルペン配合 テルペン(麻に含まれる香り成分)の配合によって、匂いが大きく変わります。例えば、リナロールはラベンダー、βカリオフィレンはペッパー、リモネンはレモンのような香りがします。 アイソレートは無味無臭の白い粉であるため、テルペンは含まれていませんが、ブロードスペクトラムの場合は含まれており種類によって異なります。 また、麻は天然由来のものであるため、毎回同じではなく検査をするバッチごとに毎回配合は変わります。 テルペンについては以下でも詳しく解説しています。 【原料販売中】CBDの効果を増大するテルペンとは?【薬剤師監修👩🏻🔬】 味 麻にはカンナビノイド、テルペンと他の成分(フラボノイド・クロロフィル等)の間での相互作用のため、苦く土っぽい味がすることがあります。 それらの苦味をマスキングするために、オイルやパウダーにする場合、例えばMCTオイルを粉末化したパウダーを加えたりするなど、工夫がされることもあります。 CBDが他のものと混ざるので純度は下がってしまいますが、このような技術が使用されている原料の方が、ベイプ、オイル、エディブルなど嗜好性を追求する商品の開発においては使いやすくなります。...
【損してませんか?】CBD原料の相場・適正価格は?OEM・仕入れの際に必見!
日本で売買されているCBD原料によく寄せられる声として、「値段に幅があり適正価格がよく分からない」というものがあります。今回は、そんな疑問にお答えしていきたいと思います。 弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、ディスティレート、CBG、CBN、水溶性CBD)の卸売やCBD商品のOEMを承っております。ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。 1. CBD産業の商流ってそもそもどうなってる? CBDの生産から販売までは、下記のような流れを辿ります。日本国内では、麻の栽培を行うことができないため、生産農家は海外事業者となります。 2. アメリカでのCBD原料の卸売価格・相場 次に、原産国の1つであるアメリカでのCBD原料価格を見ていきましょう。生産農家や製造工場が、卸売業者またはメーカーに販売する際の金額として見ていきます。 データは「Cannyx Markets」という米国の大麻製品のプラットフォームを運営している企業から2021年1月時点での公開データを抜粋しています。 CBD Isolate(アイソレート)原料の価格・相場 最も頻繁に使用されるCBDアイソレートは以下のような価格となっています。 ・2023年6月時点の価格相場 USD$533 / 1Kg(日本円:約7,7万円) ※1ドル145円(23年6月28日の為替レート)※「columbiahtc」「gvbbiopharma」「flora-works」の3サイトの平均価格 ・2020年5月時点の価格相場 USD$891 / 1Kg(日本円:約9,5万円) ※1ドル107円(20年5月の為替レート)※「HempBenchmarks」のレポートより抜粋 米国ドルで見ると、2020年5月の価格の約60%となっていることから、CBD Isolateはややコモディティ化していると捉えることができます。 CBD Distillate(ディスティレート・ブロードスペクトラム)原料の価格・相場 ブロードスペクトラムなどに使用されるCBDディスティレートについては、下記のような価格帯になります。 ・2023年6月時点の価格相場 USD$1,633 /...
CBD原料の種類一覧・まとめ【保存版】
最近話題のCBDですが、CBN、水溶性CBD、合成CBDなど様々な種類が出てきており、商品を作る際にどれを使えばいいのか、どうやって選ぶべきか、理解が追いつかない方も多いと思います。 この記事では、 CBD原料にはどんな種類があるのか? それぞれどういう特徴があるのか? 何を選べばいいいのか? について解説します。 現在自社が原料輸入を行っており、米国の大手CBDブランドへも原料共有を行っている、加工工場から得た知見を基に詳しくご紹介します。 弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、水溶性CBD)などの卸売もしております。ご興味ある方はこちらをご覧ください。 1. CBD原料(基本の3種類) 麻に含まれる成分を図式化すると上記のようになります。 大麻草に含まれる医療効果のある化合物に対して付けられた名前、カンナビノイドの一部がCBD(カンナビジオール)という成分です。また、植物に香り・味・色を与えるテルペンという天然の香り成分も含まれています。 CBD原料には以下の3つがあることを覚えておきましょう(上記の図参照) フルスペクトラム(麻に含まれる全ての成分を含有した原料) ブロードスペクトラム(麻に含まれる全ての成分からTHCを取り除いた原料) アイソレート(麻に含まれる成分からCBDのみを取り出した原料) それぞれ詳しく見ていきます。 フルスペクトラム フルスペクトラムは麻に含まれる全ての成分を含有した原料です。天然の大麻草に最も近い成分配合になり、薬理効果も最も強いと言われています。 大麻が合法な国では最も主流ですが、日本を含むTHCに関する規制のある国では使用することができません。 THCとCBDの比率によって発揮できる効果が様々で、医療用にも使われています。 ブロードスペクトラム ブロードスペクトラムは麻に含まれる全ての成分からTHCを取り除いた原料です。日本でも合法的に使用することができます。 CBDと他のカンナビノイド(CBN・CBG等)を一緒に摂取することで、相互作用によりCBD単体で摂取するよりも強いCBDの効果を得られることができます。これをアントラージュ効果と言い、研究によって明らかにされています。 カンナビノイド(CBD、CBG、CBN)やテルペン(香り成分)の成分配合は同じ原料でも様々で、それによって香りや得られる効果は異なります。 そのため、配合を調整することで、RELAX、SLEEP、UPLIFTING、CALMなど、成りたい気分に応じて使い分けられるようにしている商品も出てきています。 ...
【原料解説】水溶性CBDとは?吸収率は普通のCBDの1.65倍!
「水溶性CBDという原料があると聞いたけど、普通のCBDは、水には溶けないの?」 「普通のCBDとなにが違うの?」 昨今注目を集めているCBDビジネス。特にCBDグミ市場は、2028年には121億8,221万米ドルに達すると予測、CAGR(年平均成長率)は28.3%まで成長する(※)と予想されています。 この記事では、水溶性CBDの特徴や、通常のCBDとの違いについてを解説していきます。 弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、CBG、CBNなど)の卸売もしております。ご興味ある方は、以下から、お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ 1. 通常のCBDは、水に溶けにくい 意外と知られていないのですが、従来のCBD原料は、水に溶けにくく、油に溶けやすいという性質を持っています。CBDをオイルで摂取する方法が一般的であるのを考えると、わかりやすいですね。 これに対して水溶性CBDは、水と混合しやすいという性質を持っています。コーヒー、ジュース、スムージー、プロテインなどのドリンクに容易に混ぜて飲むことができるというのは、ご想像の通りです。 しかし、より重要なのは、私たちの体の中の水分ともなじみやすいという点です。人間の体は60%が水分でできています。そして血液には多量の水分が含まれています。 体内に取り入れられたCBDは、血液を回って全身にあるカンナビノイド受容体に作用することで効果を発揮します。つまり、多くの血液量でCBDを体内に運ぶので、より多く摂取することができる、これが水溶性CBDの大きな特徴なのです。 2. 水溶性CBDの特徴は4つ CBDより吸収率が高い 水溶性CBDには以下のようなメリットがあります。 非水溶性CBD製品よりもバイオアベイラビリティーが高い(より効率的にCBDを摂取できる) 持ち運び可能な利便性 即効性 飲み物や食品に添加することでより幅広い商品が生み出される ①バイオアベイラビリティー(生体吸収率)が高い 水溶性CBDは、生体吸収率(血中濃度 x 時間)のよさが一番の特徴だと言っても過言ではありません。 生体吸収率は、通常のCBDの1.65倍となり、さらに、CBDの血中濃度が最大になるまでの時間が3分の1に短縮します。 一般的なCBDオイルは摂取量のうち10~20%程度しかCBDが体内に吸収されないのに対し、水溶性CBDの吸収率はほぼ100%に近いと言われているほど。...
THCVとは?違法なの?ハイになれるって本当!?
今回は、大麻成分(カンナビノイド)の一つであるTHCVを紹介いたします。食欲抑制や発毛など様々な効果が科学的に示唆されているレアカンナビノイドになります。 「THCと同じハイ(向精神活性化作用・陶酔効果)になる」という噂もあるカンナビノイドになりますので、その真相にも迫っていきます! 1. THCV(テトラヒドロカンナビビバリン)とは 2. THCVって合法?違法? 3. THCVの様々な効果 4. THCVの安全性 5. 安全にカンナビノイドを楽しみたい方へ 6. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様 1. THCV(テトラヒドロカンナビビバリン)とは THCV(テトラヒドロカンナビビバリン)とはカンナビノイドと言われる大麻成分の一種で、THC(テトラヒドロカンナビノール)と類似の化合物を指します。 THCVは1973年に発見されたもので、その優れた効果に期待が集まっていますが、大麻の中では非常に僅かな量しか含まれていません。 その希少性からTHCVは単体で売られていることはほとんどありませんでした。 また、THCVはTHCと同様にカンナビノイド受容体CB1およびCB2に作用し、人間のエンドカンナビノイドシステムに影響を与えます。 ※エンドカンナビノイドシステムは食欲、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支える身体調節機能 詳しくは下記をご覧ください。 【上級編】CBDの作用メカニズム、エンドカンナビノイドシステム(ECS)詳説 2. THCVって合法?違法? THCVは2023年9月現在、規制はされており、日本国内では違法となっています。2023年8月31日に指定薬物とする省令が公布され、9月10日に施行される運びとなりました。(省令の公布の日から起算して10日を経過した日である2023年9月10日に施行されるため)施行後は、THCVの物質を含む製品の製造、輸入、販売、所持、使用等が原則禁止となっています。 3. THCVの様々な効果...
THCとは何か・CBDとの違いは!?
「CBD」と「THC」は、どちらも大麻草に含まれる成分です。構造もよく似ており、化学式も同じです。しかし、両者は原子配置が異なり、違った構造をしています。これによって、摂取した際の効果が異なっています。 劇的な精神活性作用があるTHCは、日本を含む多くの国で規制対象になっています。ただし、身体への良い効果も確認されており、医療大麻として使用を認めている国や地域もあります。 一方で、CBDはTHCのような効果はもたらさず、日本でも規制対象にはなっていません。また、CBDは心身にさまざまな良い効果をもたらし、疾病の症状を緩和するなどの働きも確認されています。 では、CBDとTHCの違いについて詳しく見ていきましょう。 1. CBDとTHCの効果・効能 CBDとTHCは、どちらも、エンドカンナビノイドシステム (ECS)という生体の調節機能に作用します。 ECSは人間の身体に備わっている身体調節機能で、免疫、感情、運動機能など、多くの身体機能に影響を与えています。 ECSについては以下の記事で詳しく解説しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。 【上級編】CBDの作用メカニズム、エンドカンナビノイドシステム(ECS)詳説 ECSは内因性カンナビノイドと、「CB1」「CB2」などのカンナビノイド受容体などから構成され、内因性カンナビノイドが受容体と相互作用することで身体の調節機能を担っています。 CBDとTHCは、内因性カンナビノイドのように受容体に作用することで身体に影響を与えていますが、その方法や作用には違いがあります。 THCの精神活性作用 ECSは通常、生体内の内因性カンナビノイドが、カンナビノイド受容体に結合することで引き起こされます。 THCはカンナビノイド受容体であるCB1、CB2の両方と直接結合し、神経伝達を刺激、促進します。 また、THCは、脳神経に広く分布しているCB1に対してより高い親和性をもつ傾向があるので、THCは精神に強い影響を与えます。 それによって、視覚や聴覚、味覚などが鮮明に感じられるようになったり、気分が高揚したり、欲求が高まったりします。(いわゆる、マリファナによる「ハイ」の状態) さらにTHCは、末梢神経や免疫細胞、内臓組織などに分布するCB2とも相互作用し、鎮痛、沈静、催眠、食欲増進、抗がんなどの効果をもたらすとも言われています。 そのため、カナダやアメリカなどでは、医療大麻として使用が認められています。ただし、これは医療目的としての扱いであり、嗜好品としてマリファナを吸うこととは意味合いが異なります。(現在の日本では医療大麻は認可されていませんのでご注意ください。) THCは多くの国で違法であるため、悪者扱いされがちですが、THCを活用した薬の開発は進んでおり、すでに製剤化したマリノール(合成THCを利用)のような医薬品も誕生しています。ちなみにマリノールは、がん治療中に起こる吐き気を解消する医薬品として2004年より流通しています。 CBDによる心身の健康の維持作用 THCとは異なり、CBDは内因性カンナビノイドを活性化することで、間接的にECSに作用します。 THCは精神に強い活性をもたらしますが、CBDによって得られるのはリラックス効果です。 日々のストレス解消にもCBDは効果的ですが、うつや不安、パニック障害などのより大きな精神面の問題にも、CBDは有効であるとされています。 そのほか、神経変性疾患や高血圧、動脈硬化、関節炎・リウマチ、アトピー性皮膚炎、がんなどのさまざまな病気の症状への効果も実証または示唆されています。 CBDの効果効能に関してさらに詳しく知りたいという方は以下の記事もチェックしてみてください。...