CBDは禁煙に効果的?CBDべイプと喫煙
1. 喫煙による身体への悪影響 煙草は一度吸い始めると中々辞めることができません。 厚生労働省の調査によると、喫煙男性は、非喫煙者に比べて肺がんによる死亡率が約4.5倍も高くなっています。 それ以外にも、下記のような病気との因果関係が証明されています。 また、タバコから出る「副流煙」は、本人が吸う「主流煙」よりも数倍以上多くの有害物質が含まれ、受動喫煙によって周囲の人々の健康にも被害を与えています。 最近では日本でも喫煙に対するルールが厳しくなっており、2020年4月1日から日本では受動喫煙による健康への悪影響を防ぐための法律、「改正健康増進法」が施工され、屋内の禁煙の分煙化が原則義務化されるようにもなりました。 2. ニコチンの依存性 ニコチンには依存性があり、タバコ使用時に依存を生じる原因となっています。 ニコチンは、口腔内粘膜や皮膚からも吸収される極めて吸収の良い物質で,煙を吸い込んで数秒以内に脳細胞に達します。体内から消失するのも速いため,常習喫煙者では、喫煙後30分程度でニコチン切れ症状を生じ「次の1本」が欲しくなります。 ニコチンはドーパミン、セロトニン、アセチルコリンなどの覚醒、認知、気分に関連する神経伝達物質の分泌にも関わっています。喫煙してニコチンを常時摂取するようになると、これらの神経伝達物質の調節をニコチンに委ねてしまい、自分で分泌する能力が低下します。 その結果、脳細胞はニコチンを吸収することで、以前と同レベルの活動を維持するようになり、神経伝達物質を求めて「集中力の低下」「不安・イライラ」「頭痛」などの離脱症状を引き起こします。 これが禁煙を難しくしている原因の1つです。 3. 禁煙に有効なCBD ロンドンのユニバーシティカレッジのAddictive Behaviors Journalに掲載された最近の研究では、CBDオイルを使用すると、ニコチン中毒者が1日あたりの喫煙本数を減らすことができることが示されています。 24人の被験者を2つのグループに分け、1つのグループにはCBDを含まないオイル、もう1つのグループはCBDを含むオイルを与え、タバコの衝動を感じるたびに吸引してもらいました。 研究が行われた週の間に、CBDオイルを摂取した人は、タバコの本数が40%減りました。 タバコの本数が減る理由は、CBDがドーパミンなどの気分が良いホルモンの放出を制御する体の報酬システムへ影響を与えるからだと予測されています。 現在も研究段階ですが、CBDはたばこ中毒患者を治療するための治療法になる可能性があると結論付けられています。 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/23685330/ PubMed -Cannabidiol reduces cigarette consumption in...