約5分で国内外のCBD業界のホットトピックが丸わかり。
11/8週も盛りだくさんの最新の市場動向をお届けします。
1. 海外動向
1-1. アメリカ・コロラド州、マジックマッシュルームを合法化
アメリカ中間選挙、コロラド州では、*サイケデリックスの合法化と非犯罪化を決議しました。
イニシアチブ58は、自然発生する*エンテオゲンの所持、使用、個人栽培、贈与、輸送を州全体で事実上非犯罪化するものです。
サイケデリックスがうつ病・PTSD・不安障害・薬物依存症の治療に使える可能性を秘めている事実を長い間争ってきたコロラド州は、自然医療健康法として知られる提案122号によって、さまざまなサイケデリックドラッグを合法化し、非犯罪化することを決議しました。
投票数の88%が集計された時点で、この法案は僅差で勝利を収めたことになりました。有権者の51.4%が支持し、48.6%が反対した結果でした。
提案122には、州当局が今後数年間かけて実施するいくつかの内容が含まれています。サイケデリック薬物の非犯罪化、シロシビン(マジックマッシュルーム)の合法化、そしてイボガイン、ジメチルトリプタミン(DMT)、メスカリン(ペヨーテ由来ではない)など他のサイケデリック薬物の合法化の可能性が盛り込まれています。
さて、サイケデリックス非犯罪化の提案には次のようなことが含まれています。ちなみに非犯罪化は11月の可決時点で有効になります。
◆シロシビン、イボガイン、ジメチルトリプタミン(DMT)、メスカリン(ペヨーテ由来でないもの)などの植物由来物質の所持
◆投票の認証とともにサイケデリックの贈与を開始すること
◆エンテオゲンの個人栽培は、11月の投票が州当局によって認証され次第、非犯罪化される予定
成人が州公認の治療センターでシロシビン(とそれに伴う治療法)を購入できるようになるには、しばらく時間がかかるだろうとされていて、合法的なシロシビン治療センターは2025年初頭に開設される可能性が高いそうです。
Natural Medicine Advisory Boardは、法律の範囲を拡大して、イボガイン、ジメチルトリプタミン(DMT)、メスカリン(ペヨーテ由来ではない)にも同様の規制市場を設けることを決定できますが、2026年6月1日まではないそうです。
*サイケデリックス:ギリシャ語のPsyche(精神)とDelos(出現)を組み合わせた造語に由来します。
*エンテオゲン:知覚・気分・意識・認知・または行動の変化を誘発する精神活性物質。人類学的研究により、エンテオゲンが世界の多くの地域で宗教的・魔法的・シャーマニック的、または精神的な目的に使用されることが確立されました。
サイケデリックス・向精神薬の研究が各成分の非犯罪化・合法化と共に全世界でどんどん進められているのは、サイケデリック・ルネッサンスと呼ばれる今の時代の名にふさわしく、西洋医学だけが病気や疾患の選択肢ではなく、代替療法や自然療法が各個人の選択肢として選べる未来が近いのだなと肌で感じられますね!
1-2. アメリカ、2022年の中間選挙で各州の大麻合法化に進展?!
今回のアメリカ中間選挙、5つの州で嗜好用大麻合法化法案が有権者の前に提示されました。
今回、嗜好用大麻合法化に投票が行われた5つの州のうち、メリーランド州以外は2020年の大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が優勢だった州です。
バイデン大統領は10月、連邦法のもとで大麻の単純所持で有罪判決を受けた何千人もの恩赦を発表しました。大麻合法化の支持者は、バイデンの発表が大麻合法化を後押しするだろうと述べています。
今回、嗜好用大麻合法化案が提出された州は、メリーランド、ミズーリ、アーカンソー、ノースダコタ、サウスダコタです。この5つの州では今現在、医療大麻プログラムが進められています。
アーカンソー州は、2016年にバイブルベルト州で初めて医療用大麻合法化に踏み切った州になります。州初の大麻ショップが2019年にオープンしていて、9万人以上の患者さんが医療用大麻カードを保持し、合法でそれぞれの症状に合わせて大麻を購入できている状況です。
各州の中間選挙での提案
・メリーランド州の提案は、州憲法を改正し、21歳以上の成人に、州内での大麻使用、流通、所持、規制、課税を許可するものです。
・ミズーリ州の提案は、21歳以上の成人向け嗜好用大麻を合法化し、成人が最大3オンスの大麻を購入可能にし、ライセンス有りで最大6株の大麻栽培を可能にすること、未成年者への販売や大麻影響下での運転を減らし、非暴力的な大麻犯罪に対する過去の逮捕や有罪判決の記録を抹消しようというものです。
・アーカンソー州の提案では、21歳以上の成人が小売業者から最大1オンスの大麻を購入可能、そして大麻販売に10%の売上税を実施するものでした。他の州と異なるところは、大麻単純所持の有罪判決の抹消は含んでいないところです。
・ノースダコタ州の提案は、21歳以上の成人が合法的に自宅で大麻を使用し、最大1オンスの大麻を所有し、最大3株の大麻を自宅栽培することを可能にする意向です。また、小売店、栽培者、そのほかの種類の大麻事業を規制する政策も制定する見込みです。
・サウスダコタ州では、州民のほとんどが共和党員で、2020年に大麻所持を合法化することに投票したが州最高裁判所によって否決されていました。今年の選挙では、嗜好用大麻合法化案が単独で有権者の前に立ち、成人の大麻1オンスの所持と大麻自宅栽培3株までの許可の投票でした。
*バイブルベルト:アメリカ南部で、聖書を絶対視するファンダメンタリストの多い地帯。
アメリカでは、中間選挙の結果、21の大麻合法化州が誕生しました。今回、嗜好用大麻合法化が否決された州でも40%以上の人が賛成している状況です。
アメリカは、州単位で経済・環境・雇用の様々な点で有用性が示されている大麻を取り入れ、他の合法化州と足並みを揃えようと、社会的スティグマから脱却する柔軟性を見せていますね。
このアメリカでの動きが日本にどのような影響を与えるのか、楽しみです!
1-3. カナダ大麻企業のティルレイ、NYの人気クラフトビールメーカーを買収
カナダの世界的な大麻企業ティルレイは、メトロニューヨークで人気ナンバー1のクラフトビールメーカー、モントーク・ブリューイングを買収しました。
モントークはアメリカ北東部でトップクラスのシェアと販売量を誇る象徴的な企業です。
全米に6,400以上の販売店を持ち、全国チェーン小売店のTarget・Whole Foods Market・Trader Joe's・7-Eleven・Walmart・Costcoなど(日本で言うところのイオン・イトーヨカドーなどの有名小売チェーン)にも商品が並んでいます。
2年前の2020年、ティルレイが別の大手大麻企業のAphriaを買収した時に、SweetWaterという全米で10番目に大きいクラフトビール企業もティルレイの一部になりました。
ティルレイは、SweetWaterの持つ全国的なインフラとモントークの北東部の影響力を活用して、販売網を大幅に拡大し、アルコール飲料事業で利益ある成長を促進する予定だそうです。
ティルレイにとって、今回の買収は、憧れのアメリカ市場への新たな足がかりとなります。
他のグローバル大麻ブランドと同様、ティルレイは、予想されるアメリカの連邦大麻法の改正を前にアメリカに事業を拡大します。
ジョー・バイデン大統領は2022年10月、単純な大麻の前科がある人全員に対する恩赦を発表しました。
ティルレイはプレスリリースにて以下のことを発表しています。
・アメリカが連邦で大麻合法化後、これまで培ってきたインフラやオペレーションとビール、スピリッツ、スナックフードのカテゴリーにおける商品ブランドを最大限に活用し、THC製品の開発予定
・アメリカのクラフトビール事業を更に強化するため、ビール飲料業界のベテランであるタイ・ギルモアを、アメリカビール事業の社長に任命 |
大麻を嗜好品として捉えた際に一番の競合はアルコール商品でしょう。
事実、大麻が合法化された州ではアルコール市場の縮小が顕著です。
アルコールと大麻の消費者層は非常に近いのではないでしょうか。
アルコール好きにどうやって大麻も好きになってもらうか、ティルレイのマーケティング手腕が問われます。
1-4. アメリカのヘンプ食品のマーケットサイズ、1000億円規模目前へ
20年以上休眠状態だったアメリカ拠点のヘンプの業界団体が、ヘンプシードベースの食品を推進するために生まれ変わると、団体の創設者らが発表しました。
ヘンプフード協会(HFA)は1998年に始まり、世界で2番目に古いヘンプ貿易協会だそうです。
HFAは、ヘンプシードが食糧供給における課題を解決し、環境再生や新ビジネスを生み出す可能性があることから、この分野の注目度を高めるチャンスだと述べ、ヘンプエキスや繊維生産者が抱える問題にも言及しています。
HFAは、世界の主要市場におけるヘンプシードの明確な合法性は大きなビジネスチャンスだと述べています。
このような食品は100%合法であり、アメリカ食品医薬品局(FDA)の下で一般に安全と認められています。
また、アメリカ、カナダ、EUのどの機関からも認証や承認を必要とせず、ノベルフードに関する安全ルールの適用を免除されます。
SDGsなヘンプ
ヘンプ食品のパイオニアでHFA創始者であるリチャード・ローズ氏は、1998年に設立されたHFAを再び活性化するため、ヘンプ企業や起業家を支援しているそうです。
食用ヘンプシードは、25年以上にわたってグローバルマーケットで実証されてきた商品であるだけでなく、気候変動と戦うための最良の製品であり、国連が定めた持続可能な開発目標にいくつか対応していると、HFAは述べています。
確立された市場
HFAの発表によると、「誰もが食べるものなので、潜在的には誰もが消費者です。新規もしくは既存の企業が自社の製品ラインナップに加えることが簡単です。卸売市場でみると、数万社の企業が潜在的な顧客になります。やる気のある起業家にとって、ヘンプ産業は可能性を秘めています。」とのことです。
HFAによると、現在アメリカ内だけでもおよそ100社がヘンプ食品を製造しており、そのうち数社は株式公開されています。
世界的には、ヘンプ食品はアジアやヨーロッパにも広がっており、かつてはヘンプ食品に反対していたアメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなど多くの政府が、今ではヘンプ食品について啓蒙しています。
HFA創始者リチャード・ローズのコメント
リチャード・ローズ(Richard Rose) |
消費者、ヘンプ食品販売業者、製造業者は無料でHFAの会員になれるそうです。
HFAの無料入会はこちらから出来ます。
ヘンプシードの健康食品としての有用性が世界的に認められて、ヘンプ推しとしては嬉しい限りです。
ヘンプシードが当たり前に各家庭のキッチンに並ぶ日も近いかもしれないですね!
2. OFFの原料はオーガニック仕様
OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。
①合法性と安全性 ②製造工程における各種認証 ③信用・実績のあるサプライヤー |
①合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査
②製造工程における各種認証
・USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)
③信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
・FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり
CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。