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【徹底解説】水溶性CBDとは?吸収率は一般的なCBDの1.65倍?

昨今注目を集めているCBDビジネス。

この記事では、成長市場のCBD市場において最新トレンドの水溶性CBDの特徴や、通常のCBDとの違いについて解説していきます。

「水溶性CBDという原料があると聞いたけど、通常のCBDは、水には溶けないの?」「通常のCBDとなにが違うの?」という疑問にお答えできればと思います。

弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、CBG、CBNなど)の卸売もしております。

ご興味ある方は、以下からお気軽にお問い合わせください。

 

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また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。

参考: CBD(カンナビノイド)・テルペンの原料卸販売

 

1. CBDは脂溶性

原末と水分散型粉末

まずは、CBDの基本的な物性から説明していきます。

意外と知られていないのですが、通常のCBD原料は、水に溶けにくく、油に溶けやすいという性質を持っています。

CBDをCBDオイルとして摂取する方法が一般的であるのはこの理由からです。

これに対し、水溶性CBDは、水と「混合しやすい性質」を持っています。

混合しやすい性質というのが重要なポイントです。

後ほど詳しく説明しますが、水溶性CBDといいつつ、CBDが水に溶けているわけではありません。

より厳密に説明するならば、水溶性CBDは、水分散型CBDと表現すべきで、実際は水に安定して分散しています。

世間では擬似的に水に溶けたCBDを水溶性CBDと表現することが既に一般的なため、この記事においても水溶性CBDとして説明していきます。

そもそも脂溶性のCBDについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

2. 水溶性CBDの4つの特徴

水溶性CBDには以下のようなメリットがあります。

①高いバイオアベイラビリティ
②大きな利便性
③早い即効性
④広い応用可能性

以下で詳細をみていきましょう。

 

2-1. バイオアベイラビリティ

水溶性CBDの大きな特徴は、バイオアベイラビリティ(生体吸収率)の高さにあります。

最初にバイオアベイラビリティについて簡単に説明します。

バイオアベイラビリティとは体内に取り込んだ物質がどれだけ全身の血液に吸収されるのか?という薬学の分野でよく使われる指標です。

昭和大学のCBDのバイオアベイラビリティに関する研究(以下グラフ)では、水溶性CBDの生体吸収率は血中濃度の観点で通常のCBDの1.65倍です。

こちらの研究論文を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

水溶性CBDのバイオアベイラビリティは脂溶性の1.65倍というデータ下図のように体内に取り込んだ物質は血中に吸収するまでの過程で必ず肝臓で代謝されます。科学的な専門用語では初回通過効果といいます。

CBDが血中まで届くプロセス

血中まで脂溶性のCBDを届けるには、肝臓が作る胆汁を使い十二指腸で乳化する必要があります。

ここで突然ですが、乳化(エマルジョン)という水溶性CBDについて説明する上で重要な概念のミニ解説をはさみます。

乳化とは、互いに混ざり合わない二つの液体(例えば水と油)があった時に、油が水に微細な液滴として分散することを意味します。

また、油が水の中で油滴として分散するわけですが、この油滴の集合体のことをミセルといいます。

乳化とは?話を戻します。

これらの原因で、一般的なCBDオイルはCBDの摂取量のうち10~20%程度しか体内に吸収されません。

つまり、100mg分のCBDを摂取したとしても、CBDオイルで摂取したならば、血中には100mg x 10%〜20% = 10mg〜20mgしか到達しないということです。

それに対し、水溶性CBDの吸収率はほぼ100%に近いと言われています。

水溶性CBDの生体吸収率が高まる理由は2つあります。

1つ目は、水溶性CBDは、体内での乳化プロセスが不要であるためです。

水溶性CBDは脂溶性CBDのように消化管経由で吸収されるわけではなく、主にリンパ管経由で直接吸収されるため、生体吸収率が高まると考えられています。

体内でのプロセス(胆汁による油の乳化)が不要の図

もう一つの理由は、100nm以下の細かい粒子サイズまで水溶性CBDをナノ化しているため腸壁を通過しやすいのだと考えられています。

バイオアベイラビリティについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

 

2.2 利便性

外出先や家で一息つく時のコーヒー、ジムで飲むプロテイン、毎朝のスムージー、などなど、日常のあらゆる場面で水溶性CBDの粉末をドリンクに混ぜて気軽にCBDを摂取できます。

2-3. 即効性

水溶性CBDはナノサイズの粒子のため、CBDは消化管を通過うする前に粘膜からも血液中に取り込まれます。

さきほどの昭和大学の別の研究結果(以下グラフ)では、水溶性CBDが脂溶性CBDと比較して、CBDの血中濃度が最大になるまでの時間を約3分の1に短縮しました。

水溶性CBDと脂溶性CBDの効果実感の早さの比較データ

 

2-4. 応用可能性

水溶性の特徴を生かしたCBDの商品が海外では増えてきました。

例えば、アメリカの市場で有名な事例には、CBD炭酸飲料のRecessというブランドがあります。

水溶性CBDの応用例としてCBDドリンクが挙げられことが多いですが、ドリンクだけに限りません。CBDオイルティンクチャーに似た水溶性CBDティンクチャーや水溶性CBDをエディブルやスキンケア商品に応用した事例が海外ではあります。

日本国内ではまだまだ見かけませんが、今後応用事例は増えていくでしょう。

 

3. 水溶性CBDの製造方法

水溶性CBDの製造方法は複数あります。今回は弊社も採用している「ナノエマルジョン」という手法について説明します。

この手法では、超音波技術などを活用したホモジナイザー(分散機)という装置を使ってCBDの粒子をナノレベルの粒子に砕き、撹拌します。

粒子を細かく砕く方法としては、超音波だけでなく、ビーズや回転刃なども利用されます。

通常のCBD粒子とナノCBD粒子のサイズ比較

一般的なCBDの粒子は約4.5μm(マイクロメートル=1mm*1/1000)のスケールです。これを100nm(ナノメートル=マイクロメートル*1/1000)以下のサイズまで小さくします。その後に、乳化剤を用いて脂溶性CBDを乳化します。

最後にナノ化+乳化した粒子を乾燥させれば、水溶性CBDの出来上がりです。

産業用としてはナノエマルジョンによる製法が一般的ですが、製薬などの世界では他の可溶化の手法も生まれてきています。

CBDを可溶化する代表的な3つのアプローチ

シクロデキストリンのようなバケツのような界面活性剤(外側は親水性あり、内側は疎水性あり)を用いてCBDを包接する手法やCBDを化学修飾することで肝臓での代謝を避け、リンパ管からの吸収率を高めるようなプロドラッグ化という手法も存在します。

 

4. 水溶性CBDと脂溶性CBDの溶解度の比較

実際に、水溶性CBDがどれくらい水に溶けるかを、脂溶性CBD(一般的なCBD原料)と自社で実験し比較してみました。

下の写真は、水にパウダー状の脂溶性CBD原料(左側)と水溶性CBD原料(右側)を添加し、溶解度を比較した際の写真です。

 

粉末添加後8秒
粉末添加後20秒

左側の脂溶性CBDは、水に溶けずに浮いているのが確認出来るかと思います。

一方、水溶性CBDは、混ぜたり攪拌することなく、水になじみ溶けているのが見て分かるかと思います。

上記の状態から、10秒間混ぜたものが下の写真です。

元末と水分散型粉末 添加後20秒経過、10秒間攪拌

その後、12時間静置しても沈殿せず安定した状態で分散していました。

 

5. 水溶性CBD原料を使用した製品事例 

水溶性CBDを活用した商品例

アメリカほどではないですが、日本でもCBDドリンクの事例が徐々に増えてきています。

例えば、歴史あるドリンクメーカーのチェリオ がCBDXというCBDドリンクをリリースしています。また、食品大手の明治が主催のスタートアップアクセラレータープログラムから誕生したLeaflowというCBDドリンクの販売も既に始まっています。

ドリンク以外ですと、ティンクチャーやスティックパウチの剤形で水溶性CBDを活用した事例があります。

日本ではまだ見かけませんが、今後はグミなどのエディブルやスキンケアに応用する事例が欧米のように増えていくでしょう。

ナノ化された水溶性CBDは体内への吸収率を高め、効果実感の増大や即効性が期待できます。

 

6. 水溶性CBD原料・商品の見極めポイント

良質な水溶性CBD原料・商品を判断するポイントとして、以下の観点があります。

  • レシチンやポリソルベートの界面活性剤や乳化剤、ミセルやリン脂質を含むリポソームなどの油性の乳化剤を使用していないか?
  • ナノ化で粒子サイズが小さくなることによって、苦みが増していないか?
  • 混ざったように見えて、時間経過でCBDと水が分離していないか?
  • 値段は適正か(濃度が高い原料ほどコスパが良い傾向にあります)?
  • 濃度は何パーセントか(濃度が低すぎると効果実感が落ちる、濃度が高すぎるとCBD独特の苦みなどがでる)?
  • 保存・保管方法は適切か(ダマにならないように、吸湿剤や脱酸素剤が入っているか、遮光される容器か)?

水溶性CBDの商品を検討するときに参考にしてみてください。

 

7. 水溶性CBD原料の価格・相場

水溶性CBDアイソレート原料の価格は通常のCBDアイソレート原料より高くなります。理由としては、通常の脂溶性CBDアイソレート原料を水に溶かすための追加の手間がかかっているからです。

水溶性CBD原料を購入する際は、水溶性CBD原料内のCBDの濃度(%)を注意して見るようにしてください。

例えば、A社の水溶性CBDアイソレート原料はCBD濃度が4%で32万円/kgだとします。また、B社の水溶性CBDアイソレート原料はCBD濃度が40%で80万円/kgだとします。

・A社:32万円/kg
・B社:80万円/kg

水溶性原料を単純に原料の重量で比較するとB社はA社より2倍以上も高い価格設定のように感じます。

しかし、A社はCBD濃度4%で、B社は40%であることに注意してください。つまり、A社の原料にはCBDが1kg x 4%=40g含まれ、B社には400g含まれる計算になります。B社の原料にはA社の原料の10倍のCBDが含まれているのです。

CBD1g当りの価格は以下のようにになります。

・A社:32万円/40g = 8,000円/g
・B社:80万円/400g = 2,000円/g

CBD1g当りの価格で比較するとB社の原料がA社より安いことが分かります。

また、現在国内で流通している水溶性CBD原料の相場は以下の通りです。

・40%の場合:約95~120万円/kg
・4%の場合:約25~40万円/kg

 

8. おすすめの水溶性CBD/CBN原料

ここまで水溶性CBDについて検討してきましたが、ここからは弊社で取り扱っている水溶性CBDの商品・原料をご紹介します。

見極めポイントの基準を満たした水溶性CBDですので、これからCBDビジネスを始める方、水溶性CBDを新たに売りたいという方におすすめしたい商品です。

CBDアイソレートだけでなく、ブロードスペクトラムCBDやCBNの水溶性原料も販売しております。

①水溶性ナノCBDアイソレート原料 (粉末・アイソ・40%)
②水溶性ナノCBDブロードスペクトラム原料 (粉末・ブロード・4%)
③水溶性ナノCBN原料(粉末・アイソ・34%+)

 

原料を見る

 

9. おすすめのCBDドリンク

今回紹介した水溶性のカンナビノイド原料を使用したtokyo mooonオリジナルのCBDドリンクを紹介させてください。

現在販売中のCBDウォーターと2023年11月4日開催のTOKYO 420にてテストローンチ予定のCBNドリンク(缶)の2種類あります。

tokyo mooonオリジナルのCBDドリンクとCBNドリンク

CBDウォーターの特徴は以下の4点です。

・水溶性CBD10mg配合
・苦味を抑えた乳化技術を活用
・富士の天然水を利用
・バナジウムも配合

CBNドリンクに関しては追って情報を共有致します。

弊社オリジナル商品は、CBD専門店、カフェ、バー、アパレルショップ等、多種多様なお客様にお取り扱い頂いております。

「CBDブランドを立ち上げる前にテストマーケをしてみたい」という方や、「既存の店舗やECで顧客にCBD商品を販売してみたい」という販売代理希望の方なども同時に募集しております。

弊社オリジナル商品の卸売をご希望の方は以下よりお問い合わせください。

 

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10. OFFの原料は、水溶性と相性の良いオーガニック仕様

USDAオーガニック認証

OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。

合法性と安全性
製造工程における各種認証
信用・実績のあるサプライヤー

 

合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査

②製造工程における各種認証
USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)

信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり

CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。

 

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11. 出典

Development of a Novel Nano-emulsion Formulation to Improve Intestinal Absorption of Cannabidiol

Cannabidiol/hydroxypropyl-β-cyclodextrin inclusion complex: structure analysis, release behavior, permeability, and bioactivity under in vitro digestion Check for updates

PureTech Announces New Therapeutic Candidate, LYT-310, an Oral Form of Cannabidiol (CBD) Leveraging PureTech’s Glyph™ Platform

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