令和5年9月10日より、THCV(テトラヒドロカンナビビバリン)が、指定薬物として規制されました。向精神作用のない物質かつ、CBD原料の一種であるブロードスペクトラムCBDに含有されるケースがあるという点などから、業界に大きな影響を与えました。
より法的なリスクのない原料へのニーズが増していますが、CBDアイソレートはその点を十分に満たしていると言えるでしょう。
今回は、そんなCBDアイソレートについて解説していきたいと思います。
また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。
1. CBDアイソレートとは
CBDの原料はフルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートの3つに大別されますが、その中でもCBDアイソレートは、99%の純度を持つ粉末のことで、油、蝋(ワックス)、テルペン、クロロフィル等の成分を含まない純粋なCBDの分子です。
アイソレート(isolate)とは、隔離・分離、という意味になりますが、CBDアイソレートとはその名の通り、CBDのみを分離させた原料になります。
THCも含まれておらず、ドーピングの対象とならないため、CBDアイソレートが用いられた商品が欧米のアスリートの間で愛用されていたりします。
CBDアイソレートは白いパウダー状で無味無臭のため、ヘンプの独特な臭いが苦手なCBD初心者の方でも摂取できるのが利点です。
CBDは、主に以下のように様々な症状に効果的です。
- 吐き気・嘔吐
- けいれんや発作
- 精神疾患
- 炎症性疾患
- 神経変性疾患
- 腫瘍・癌細胞
- 不安・うつ
大きく分けて、以下の3つを覚えておくと良いでしょう。
- 不眠の解消
- ストレス・不安の解消
- 炎症緩和(肌・関節・筋肉)
2. CBDアイソレート、ブロードスペクトラム原料との違い
次に、CBDアイソレートとブロードスペクトラムの違いについて説明していきます。両者の大きな違いは、CBD成分単体かどうか、アントラージュ効果が得られるかどうかの2点です。
第1章でも説明した通り、CBDアイソレートはCBDの純度99%の原料になりますが、CBDブロードスペクトラムはTHCが除去され、他のカンナビノイドやテルペン類を含んだ原料になります。
次に、アントラージュ効果とは、CBDと他のカンナビノイド・化合物を一緒に摂取することで、相互作用によりCBD単体で摂取するよりも強いCBDの効果を得られることができる効果のことです。そのため、ブロードスペクトラムの方がCBDの効果の実感が強くなる場合があります。
ただし、ブロードスペクトラムのCBDは、CBD以外のテルペン(香り成分)も含まれているため、ヘンプ特有の香りや風味がするため、苦手な方もいらっしゃいます。初心者の方は、CBDアイソレートを用いた製品の方が無難かもしれません。
ちなみに、フルスペクトラムはTHCが含まれているため日本では取り扱うことができません。
こちらの章で出てきた、アントラージュ効果とCBDブロードスペクトラムの詳細については、以下の記事をご覧ください。
【原料解説】CBDブロードスペクトラムとは?アイソレート・フルスペクトラムとの違いも
3. CBDアイソレートをおすすめする理由
他の原料に比べて、CBDアイソレートがおすすめな理由は以下です。
- 価格
- 比較的安価な原料で、買い求めやすい
- 効果
- 純粋なCBDのみの効果を実感できる
- 法律
- THCが不含有なので、日本国内では合法で安全に利用できる
- 定期的にドーピングチェックを受けるアスリートでも使える
- 製品開発
- ヘンプの独特風味がなく無味無臭であるため、初心者の方が使いやすい
- CBD単体なので正確な投与量を把握しやすい
- その純度と安定性が高いために他の商品にも応用が効きやすい
CBDアイソレートは99%の純度を持つ結晶の粉末です。そのため、余計な成分が入っておらず、CBDの効果そのものをダイレクトに実感することができます。
それに対し、ブロードスペクトラムの場合、独特な麻の臭いがする場合があります。海外で大麻を吸った経験がある方や、タバコを吸っている方にとっては好ましい臭いですが、使用経験のない方にとっては少し苦手意識があることもしばしばです。そのため、初心者や麻の臭いが苦手な方にとって、CBDアイソレートは最適です。
また、他の原料よりも安く購買することができるなど、CBDブロードスペクトラムにはない魅力を兼ね備えています。
上記を魅力と感じる方は、CBDアイソレートを試してみてはいかがでしょうか?
4. CBDアイソレートをおすすめする理由
CBDアイソレートは、原料自体が無味無臭であり、他の原料と比較すると安価な原料のため、様々な商品で使用されております。
主に、
- べイプ
- オイル
- グミ(エディブル)
- バスボム
- バーム
などの商品で使用されております。
CBDべイプ
CBDべイプとは、加熱機能があるデバイスでCBDリキッドを加熱し水蒸気を吸い、
肺からCBDを吸収する商品です!
肺から吸収すると、作用発揮までの時間が早いのが特徴です。
CBDオイル
CBDのみを抽出したCBDアイソレートは水には溶けません。CBDは水溶性ではなく脂溶性です。
そこで、キャリアオイル(ベースとなるオイル)にCBDアイソレート原料を溶かしCBDオイルが作れます。
キャリアオイルには、
- MCTオイル
- ヘンプシードオイル
- オリーブオイル
などが使用されています。
舌下での吸収がメインとなりますが、ヨーグルトなどの食べ物に垂らしたり、マッサージのオイルとして使用したりなどの声も聞いたりします。
CBDグミ(エディブル商品)
エディブル商品(食べ物)は、様々な商品が出てきておりますが、特にCBDグミが主流です。
グミは手軽にCBDを摂取できることや、友人などとシェアがし易いため初心者の方にはオススメです!経口摂取のため、効果の持続時間が長いのが特徴です。
CBDバスボム
CBDバスボム(入浴剤)はお風呂で使えるCBD商品です!
全身からCBDを吸収できる摂取方法。
特に疲れた夜などにオススメな商品カテゴリーです。
女性特有の生理痛や性行痛といった悩みにも効果が期待できます!
CBDバーム
CBDバームは塗るタイプのCBD商品です!
患部の症状を和らげる効果が期待され、スポーツ後の疲労した筋肉や慢性の関節痛などにオススメです。
また、乾燥した皮膚や肌荒れなどの改善にも効果があると言われている商品です。
また経皮摂取のため、バイオアベイラビリティが高いのが特徴です!
バイオアベイラビリティについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
CBDの摂取方法毎の摂取効率まとめ(バイオアベイラビリティ)
5. CBDアイソレートの選び方
国内でもCBDアイソレート原料の卸売事業者が増えてきているため、信頼できる仕入れ先の見極めは重要になっていると言えるでしょう。
品質、信頼性、コスト、などの観点から検討する必要があります。
「純度99%の粉末状」であることはもちろん、原料を選ぶ際には、例えば以下の点も確認されると良いでしょう。
- サプライヤーの透明性
- 抽出方法
- USDAオーガニック等の各種認証を取得しているか
- CoA(分析証明書)を取得しているか
- リーズナブルな価格
手前味噌で恐縮ですが、弊社のCBDアイソレート原料は、上記全てを満たしておりますので、この機会に是非お問い合わせください。
・サプライヤーの透明性
OFFは、米国オレゴン州に法人を構え、現地に代表が滞在することで、栽培〜抽出〜保管までの品質管理を行っております。
NON GMO(遺伝子組替無し)の種を使用し、USDAオーガニック認証を保有する農家で栽培、GMP取得工場で抽出しており、輸入した原料を使用しております。
・抽出方法
原料の抽出方法には、超臨界Co2抽出という手法を用いた工場を選定しています。
超臨界Co2抽出とは、臨界温度(約31.1℃)と臨界圧力(約7.4MPa)を超えた状態のCo2を用いて、原料を抽出する方法になります。
このCo2は、液体のような高い密度を持ちながらも、ガスのように高い拡散性を持った状態となっています。
そのため、浸透力と抽出効率が高いことで知られ、溶剤としてのエタノールよりも、より安い費用で原料を抽出することができます。
・USDAオーガニック取得のヘンプを使用
USDAオーガニックとは、アメリカ合衆国農務省(USDA: United States Department of Agriculture)が定めるオーガニック(有機)基準の認証マークです。
厳格な基準が設けられており、アメリカのみならず、国際的にも高い信頼性を持つものと認識されています。
化学合成農薬・肥料の非使用、遺伝子組み換え作物の非使用、有機土壌の維持、等の様々な観点で基準があります。
弊社は、これらの基準を満たしたヘンプから作られたCBDアイソレートを提供しています。
・CoA(分析証明書)を取得
弊社は、CBDアイソレートでCoA(分析証明書)を取得しており、高い純度の原料を提供しています。
・リーズナブルな価格
弊社では、品質保証を獲得した高品質なCBDアイソレートを、業界屈指の低価格でご提供しております。
安価で購入できることがメリットのCBDアイソレートを、この機会に是非お買い求めください。
また、CBDブロードスペクトラム、水溶性CBD、CBDディスティレート、CBG、CBNをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売りやこれらのカンナビノイドを用いた食品や化粧品ブランド開発のOEMサポートも行っております。
6. CBDアイソレートの製造工程
次にアイソレートの製造工程について説明していきます。
まず最初に、収穫し乾燥を済ませた麻を粉砕し、Co2やエタノール等の溶媒に混ぜ、以下の前処理を行います。
- 脱炭酸・・・化合物から二酸化炭素を(CO2) を抜け落とす工程。
- 濾過・・・液体から固体植物部分を除去するために、紙フィルターまたはフィルターバッグを通して植物 - 液体混合物を濾過する工程。
- ウィンタライゼーション・・・脂質やクロロフィルなどの不要な化合物を除去する工程。
その後、溶媒から蒸留によって成分抽出をすることで、まずCBDブロードスペクトラムを作ります。そこからさらにCBDのみを冷却・結晶化によって取り出した、純度の高い原料ものがCBDアイソレートです。
詳しい製造方法は以下でも解説をしていますのでご覧ください。
CBD原料(アイソレート・ブロードスペクトラム・フルスペクトラム・ディスティレート)の製造方法
7. CBDアイソレートの安全性・副作用
CBDアイソレートの主成分はCBDであるため、CBDの一般的な副作用(乾燥口、下痢、食欲の変化など)が関連する可能性があります。
安全性に関しては、WHOが「ヒトにおける有害反応」「依存の可能性」「乱用の可能性」の観点から、身体への有害な作用、依存性や乱用の可能性が少ないと発表しています。
CBDの安全性に関しては、以下の記事をご覧ください。
8. CBDアイソレートの安全性・副作用
CBDアイソレートは、違法ではありません。通常THCが除去された商品のみが輸入・流通しているからです。
日本の事業者は、原料の輸入を、THCが入っていないCBD原料であることを証明するCoA(成分分析表)を現地の研究機関から取得した上で、事業を行っているため、THCが含まれていることはありません。
9.CBDアイソレートを用いた製品は薬物検査に引っかかるか?
基本的には、CBD自体は薬物検査の対象とはなりません。したがって、CBDが薬物検査で検出されることはないと言えるでしょう。
しかしながら、使用するCBD製品と摂取量によっては、薬物検査での陽性反応のリスクがゼロではないこともあります。日本の検査基準では検出しきれない微量のTHCでも、多量摂取することで検査で陽性反応が出ることがあるからです。
薬物検査に引っかからないために、購入する前にどのようなタイプのCBD製品かを確認しておくことが重要です。
詳細に関しては、以下の記事をご覧ください。
CBDは薬物検査に引っかかる?安全なCBD製品を選ぶコツをご紹介!
10.OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様
OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。
①合法性と安全性
②製造工程における各種認証
③信用・実績のあるサプライヤー
①合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査
②製造工程における各種認証
・USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)
③信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
・FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり
CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。
弊社では、CBD(アイソレート、ディスティレート、ブロードスペクトラム、水溶性)、CBG、CBNをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売りやこれらのカンナビノイドを用いた食品や化粧品ブランド開発のOEMサポートを行っております、ぜひお気軽にお問い合わせください!