CBDの薬機法規制を徹底解説!景表法との違いも
大麻関連市場の急激な拡大、いわゆる「グリーンラッシュ」が海外で沸騰中。それに伴い、日本でも合法のCBD市場が、国内で伸びると言われています。 「CBDビジネスに参入したいけど、広告が薬機法の違反にならないか心配…」 「薬機法と景表法って何が違うの?」 こんな風に思っている人のために、この記事では薬機法違反した場合のリスクや、CBD製品の広告を出す際、どのような表現に気をつけたらいいのかなどを説明します。 薬機法や景表法の基礎を知りたい人にもおすすめです! ①薬機法の目的と、CBD製品の薬機法違反事例 薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」。そもそも、薬機法はなんのための法律なのでしょうか。デジタル庁によると、薬機法は以下を目的に定められています。 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。出典: デジタル庁 簡単にまとめると、医薬品や化粧品等の有効性や安全性の確保と、使用による危害の発生・拡大などを防止するために定められているのが薬機法です。管轄は、厚生労働省が行っています。 では、薬機法に規制される商品にはどのようなものがあるのでしょうか。主な規制対象は、以下を指します。 出典:厚生労働省 CBD製品は、オイルやベイプ、食品、コスメ等さまざまな種類のものがありますが、薬機法違反となり得るカテゴリは「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」です。(CBDベイプは「雑貨」扱いなため、薬機法の管轄ではありません) 「CBD入りの食品は、薬機法に引っかからないの…?」と思った人もいるでしょう。食品は、上の5つの規制対象に当てはまるものではないので、薬機法で直接規制される訳ではありません。しかし例えば、さも医薬品や医薬部外品かのような効能を謳っていたり、医薬品にしか配合してはいけない成分をCBD食品に配合した場合、それは薬機法違反となります。 2021年3月、東京都 福祉保健局から、株式会社CIGAが輸入販売元であった「HEMP Baby CBD グミ」に、医薬品成分である「メラトニン」が検出されたと報道がありました。 出典:楽天市場 日本において、医薬品成分を含むものは医薬品とみなされるのですが、そもそも厚生労働大臣の承認を受けることなく医薬品の製造・販売をすることが薬機法で禁止されています。特に、海外から仕入れた製品だとうっかり見落としてしまい、このように思いもよらず薬機法違反になってしまった、というケースもあるので気をつけたいところです。 出典:最近の医薬品の広告について|厚生労働省 出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律|e-GOV 法令検索 出典:医薬品成分を含有する製品の発見について|東京都 ②薬機法と広告規制の関係...