パーキンソン病は、脳の機能に問題が生じて発症する「神経変性疾患」の一つ。手足が震えたり、体が動かしにくくなるのに加えて、睡眠障害などが発生する場合も。
近年の研究では、CBDの抗炎症作用が「脳神経」の炎症にも効果的だと分かってきました。そのため、CBDがパーキンソン病などの「神経変性疾患」の治療にも役立つことが期待されています。
この記事では、パーキンソン病治療におけるCBDの有効性について、研究事例を交えながらご紹介します。
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パーキンソン病はドーパミンの欠乏状態
パーキンソン病の症状は、脳内のドーパミンが欠乏することで発生すると考えられています。脳内にタンパク質(α-シヌクレイン)が異常蓄積した結果、黒質の神経細胞が減ってしまい、ドーパミンが欠乏します。神経機能が徐々に損なわれる病気であり、「神経変性疾患」に分類されています。
画像引用)出典:パーキンソン病 病気の原因は?
発病の原因は、まだはっきりとは分かっていません。しかし、患者数が多い神経変性疾患として知られており、厚生労働省は指定難病に認定しています。50歳以降に発症することが多く、日本国内の患者数は約11万人です(平成24年度の調査を元に推計)。
パーキンソン病は、手足の震えが発生する「運動症状」と、睡眠障害などの「非運動症状」の両方が発症する可能性があります。以下が代表的な症状です。
①運動障害
- 振戦(しんせん):手足が震える。
- 固縮(こしゅく):筋肉や関節が固くなり、体が動きづらくなる。
- 寡動(かどう) :動作が遅くなり、表情が固くなる。
- 姿勢反射障害 :体のバランスが保てなくなり、転びやすくなる。
- 嗅覚低下
- 便秘や立ちくらみ
- 睡眠障害や記憶障害
- うつ、幻覚、妄想
パーキンソン病の根本的な治療方法は確立されていないため、症状を緩和するために内服薬を使用するのが一般的です。これらの内服薬は効果が高く、患者の寿命を伸ばすことにも貢献していますが、長期的に服用した場合の副作用(精神異常や運動障害)の大きさが懸念されています。
※L-ドパはパーキンソン病の主要な内服薬です。脳内のドーパミンを補充します。
治療薬の副作用が発生すると、パーキンソン病の症状を管理することが難しくなります。また、患者のQOLを高めるためには、運動性症状だけではなく、非運動性症状も改善していく必要があります。
症状や進行状況にも個人差があるため、パーキンソン病は患者さんごとにきめ細かい治療が必要な疾患だと言えます。
参考
出典:パーキンソン病
出典:MSD マニュアル パーキンソン病
出典:パーキンソン病 Minds版やさしい解説
出典:Causes and Risk Factors of Parkinson's Disease
出典:パーキンソン病(指定難病6)
神経保護作用が注目されているCBD
これまでの研究で、CBDには抗炎症作用と抗酸化作用があることが分かりました。また、神経の炎症は「神経変性」に関連しています。そのため、CBDは神経保護作用があり、神経変性疾患に効果的なのでは?と考えられています。
(画像引用)出典:CBD and Its Healing Powers: Modulation Of Your Body's High Energy Systems
パーキンソン病治療において、CBDは「代替療法」の一貫として使用されるケースがあるようです。臨床試験でのCBD投与(300mg/1日)が、以下のパーキンソン病症状の改善に繋がったという研究結果もあります。
- 運動能力
- コミュニケーション
- 体の不快感やメンタル状態
また、動物をモデルにした研究では、CBDがパーキンソン病患者の神経を保護する作用があることが示されました。加えて、CBDがパーキンソン病の非運動性症状の改善に繋がったという報告もあります。
参考
出典:Cannabidiol for Parkinson's disease symptom management
出典:Can CBD oil treat symptoms of Parkinson's?
出典:Understanding CBD
出典:Cannabidiol as a Therapeutic Target: Evidence of its Neuroprotective and Neuromodulatory Function in Parkinson’s Disease
パーキンソン病治療におけるCBDの有効性を証明するためには、今後も研究が必要です。しかし、CBDがパーキンソン病治療に活用できる可能性を示す研究結果が増えているのも事実。下記にて、いくつかの研究事例をご紹介します。
運動と睡眠スコアの改善|FDA認可の治療薬を使用
EPIDIOLEX(エピディオレックス、高純度のCBD治療薬)が使用された研究では、CBDがパーキンソン病患者の運動スコアや睡眠、感情コントロールのスコアを向上させることが示されました。
※EPIDIOLEXとは、小児性てんかんの治療薬としてFDAが承認しているCBD製剤。
この研究では、眠気や頭痛、下痢などの軽度な有害事象も確認されましたが、高濃度のCBDがパーキンソン病症状の改善に効果的である可能性を示唆しています。ただし、EPIDIOLEXの投与に伴い、肝臓酵素量の上昇も計測されています。
▼研究詳細 対象:パーキンソン病患者15人(内10人のデータを使用) CBDの平均投与量:5~25 mg 使用された製剤:EPIDIOLEX 治療期間の中央値:10~15日 実施年:2019年 |
参考
出典:Safety and Tolerability of Cannabidiol in Parkinson Disease: An Open Label, Dose-Escalation Study
精神症状の軽減|既存のパーキンソン病治療薬との併用
ブラジル・サンパウロ大学で行われた研究では、既存のパーキンソン病治療薬とCBDを併用した結果、精神病症状が軽減されることが示されました。また、CBDを併用しても、重度な副作用が発生しないことも確認されました。
この研究に対しては、サンプル数の少なさと期間の短さを指摘する声もあります。しかし、精神症状など、既存のパーキンソン病治療薬では改善が難しい部分をCBDがケアできる可能性を示唆する研究だと言えるのではないでしょうか。
▼研究詳細 対象:パーキンソン病患者6人(精神病の症状あり) CBDの平均投与量:150~400 mg 使用された製剤:不明 治療期間の中央値:不明 実施年:2020年 |
参考
出典:Cannabidiol in Parkinson’s disease
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