CBDには多様な効果効能があります。
その中でも今回はCBDのアレルギーに対する効果について取り上げます。
CBDにアレルギーに本当に効果的なのか?そして、どのようにアレルギーに作用しているのか?
これらの疑問にエビデンスに触れながら解説していきます。
1. アレルギーとは
まずはアレルギーに関する以下の基本情報を解説します。
- アレルギーの症状
- アレルギーの原因
- アレルギーの一般的な治療法
アレルギーの情報を確認しておきたい方は、参考にしてください。
1-1. アレルギーの症状
アレルギー性疾患の種類と症状は以下のとおりです。
アレルギー性疾患の種類 |
アレルギー性疾患の症状 |
アトピー性皮膚炎 |
皮膚に慢性的な炎症が生じる疾患。主な症状はかゆみや湿疹。親から遺伝する場合があるとされ、乾燥した肌をかきむしることで炎症が広がるのが特徴 |
アレルギー性鼻炎 |
花粉やハウスダストに反応し、鼻づまり、くしゃみ、鼻水が出るようになる。連続してくしゃみが出て、鼻水は透明でさらさらしているのが特徴 |
気管支ぜん息 |
気管支に慢性的な炎症が起こる疾患。刺激が加わったときに気管支が細くなり、呼吸困難やせき、呼吸でゼーゼーと音がする症状が現れるのが特徴 |
花粉症 |
スギやヒノキなどの花粉が原因の症状。くしゃみや鼻水、鼻づまり、かゆみ、涙、充血、下痢、皮膚のかゆみ、熱っぽさなどの症状が現れるのが特徴 |
アレルギー性結膜炎 |
目の結膜が炎症を起こす症状。目のかゆみや充血、涙、目やに、視力の低下などが現れる。重症化でまぶたが腫れて赤紫色に変色するのが特徴 |
食物アレルギー |
アレルギーの原因となる食物を摂取したり触ることで起きる症状。じん麻疹や湿疹、下痢、せき、ゼーゼーとした呼吸などが現れるのが特徴 |
アトピー性皮膚炎とCBDの関係については、以下の記事をチェックしてみてください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/cbd-atopic
1-2. アレルギーの原因
人体には細菌やウイルス、寄生虫などの有害なものから身体を守るために免疫機能が備わっています。例えば風邪をひいたときに熱が出て身体が発熱するのは、免疫細胞がウイルスと戦っているためです。
アレルギーとは、通常は害のない物質に対して免疫機能が過剰な反応を示す状態のことをいいます。アレルギー症状が現れる流れは以下のとおりです。
- アレルギーの原因物質(アレルゲン)が体内に入る
- 免疫機能により、有害と認識した物質を排除する働きをする「抗体」が作られる
- 再度アレルゲンが体内に入る
- アレルゲンを撃退するために「ヒスタミン」というかゆみや発疹などのアレルギー症状を引き起こす物質が分泌される
アレルギー疾患の多くは、体内にアレルゲンが入った直後から数時間後の短い時間で発症します。
1-3. アレルギーの一般的な治療法
アレルギー疾患の治療法には主に「薬物療法」や「アレルゲン免疫療法」などが採用されています。
薬物療法の作用と副作用は以下のとおりです。
薬物療法の種類 |
作用 |
副作用 |
ステロイド薬 |
局所の炎症を鎮める |
糖尿病や高血圧、骨粗しょう症などになりやすくなる |
抗ヒスタミン薬 |
ヒスタミンの作用を抑える |
口の渇きや眠気、めまい、だるさなどを感じやすくなる |
対してアレルゲン免疫療法では、アレルゲンを少しずつ投与してアレルギー症状を緩和させていきます。アレルゲン免疫療法の治療には、一般的に3~5年の長い期間が必要です。ただし、アレルゲンを投与するため、投与後に以下のアレルギー反応を引き起こされることも考えられます。
- 舌や口の中の腫れ
- のどや耳のかゆみ
- じんましん
- 下痢・嘔吐
- 口内炎
- 腹痛
2. CBDはアレルギーに有効?
複数の研究結果から、CBDはさまざまなアレルギーに効果的だと報告されています。
2018年に行われた動物実験の結果から、CBDは気管支ぜん息による気管の炎症や組織細胞の硬化軽減に効果があると発表されました。(出典1)また、ほかの実験ではCBDによって気管支が拡張され、喘息の症状が抑えられると公表されました。(出典2)
加えて2014年の研究により、CBDがアトピー性皮膚炎による皮膚の炎症を抑制し、皮膚のバリア機能が改善される可能性が示唆されています。(出典3)ただしこれらの実験は人間への実験ではないため、引き続きCBDの効果に関する研究を見守る必要があります。
出典1:Cannabidiol reduces airway inflammation and fibrosis in experimental allergic asthma「https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30481497/」
出典2:The Effect of Phytocannabinoids on Airway Hyper-Responsiveness, Airway Inflammation, and Cough「https://jpet.aspetjournals.org/content/353/1/169」
出典3:Cannabinoid 1 receptors in keratinocytes attenuate fluorescein isothiocyanate-induced mouse atopic-like dermatitis「https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24750433/」
3. CBDがアレルギーに作用する仕組み
CBDがアレルギー症状を緩和するとされる理由は、CBDに以下の作用が示唆されているからだと考えられます。
- ECSの促進作用
- 抗炎症作用
- T細胞の活性やヒスタミン分泌の抑制作用
それぞれの作用を詳しく解説します。
3‐1. ECSの促進作用
CBDには、ECS(エンドカンナビノイドシステム)の機能を活発化させる役割があるといわれています。ECSとは、体内に元々備わっている身体調整機能のことです。
アレルゲンが体内に入ってアレルギー反応が出た場合でも、CBDによって身体の調整機能が高まっていればアレルギー症状が緩和されるケースが考えられます。
ただし2024年2月現在、CBDのECSの促進作用によってアレルギー症状が緩和されるという研究結果は報告されていません。そのため、引き続きCBDやECS、アレルギーに関する研究に目を光らせる必要があります。
3-2. 抗炎症作用
CBDには抗炎症作用があると報告されており、アレルギーによる炎症にも効果的なことが示唆されています。そして医療関係者の間では、炎症が軽減されることでアレルギー症状自体が緩和されることにつながるのではないかともいわれています。
ただしCBDの抗炎症作用とアレルギーによる炎症に関する研究には、2024年2月現在十分なデータがありません。そのため、今後もCBDの抗炎症作用とアレルギーの研究を追い続ける必要があります。
3-3. T細胞の活性やヒスタミン分泌の抑制作用
2009年の動物実験の結果から、CBDがT細胞の活性化を抑制することが公表されました。(出典1)T細胞とは、抗体を生み出すのを助ける働きをするリンパ球の一種です。CBDがT細胞の働きを抑制することでアレルゲンに対する免疫反応が低下し、アレルギー症状が緩和されることにつながると想定されます。
また2005年の研究では、CBDがヒスタミンの増加を防止すると報告されました。(出典2)ヒスタミンの分泌が抑制されるため、かゆみや発疹などのアレルギー症状も防ぐことが期待できます。ただし研究は動物に対してのものであるため、人に対しても同様の作用があるか検証する必要があります。
出典1:「Suppression of T cell costimulator ICOS by 9 tetrahydrocannabinol」https://jlb.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1189/jlb.0608390
出典2:「Anti-inflammatory potential of CB1-mediated cAMP elevation in mast cells」https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1138953/pdf/bj3880465.pdf
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