CBDとは、麻の茎や種子から抽出される「カンナビノイド」という成分の中の1つです。
CBDには鎮痛作用が期待できると言われています。この記事では、そもそも痛みの発生するプロセスと共に、CBDの鎮痛作用と既存の鎮痛剤との違いなどについて解説していきます。
1. 痛みはどのように発生するか
痛みは、体が何らかの異常を感知した際に、脳に「注意」信号を送るための重要なメカニズムです。このプロセスは「疼痛感受性」と呼ばれ、主に神経系が関与しています。痛みの発生には大きく分けて、組織の損傷や炎症が直接的な原因となる「侵害受容性痛」と、神経自体の障害によって引き起こされる「神経障害性痛」があります。侵害受容性痛は、例えば切り傷や打撲、関節炎などが原因で起こり、痛みを感じることでさらなる損傷から体を守る役割を果たします。
一方、神経障害性痛は、糖尿病の合併症である糖尿病性神経障害や帯状疱疹後神経痛など、神経が直接的に損傷を受ける病状によって引き起こされることが多いです。
2. CBDの鎮痛作用とは?
CBDは、主に体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)に働きかけることにより、痛みの感覚を調節します。ECSは、体の様々な生理的プロセスを調整するための重要なシステムで、痛みの管理、気分、免疫システムのバランスなどが含まれます。CBDは、このシステムに直接作用することで、痛み信号の伝達を抑制し、炎症を軽減する効果があるとされています。また、身体で最も感度が高い神経受容体の一つであり、あらゆる痛みの刺激に関与しているTRPV1受容体に対してCBDが働きかけることで、痛みを感じにくくさせることが、動物実験から示唆されています。
さらに、CBDは副作用が少ないという利点もあり、従来の鎮痛剤と比較して安全に使用できる可能性があります。このように、CBDは痛みの管理において非常に有効な選択肢となり得ることから、多くの研究者や医療専門家がその可能性に注目しています。
引用:Transdermal cannabidiol reduces inflammation and pain-related behaviours in a rat model of arthritis
3. 鎮痛剤としてCBDの使用方法
鎮痛剤としてのCBDの使用方法を理解するためには、まずCBD鎮痛剤の選び方を知ることが重要です。市場には様々な形状と濃度のCBD製品が存在しており、それぞれに特徴があります。例えば、オイル、カプセル、クリーム、パッチなどがあり、使用する部位や症状によって適した形状を選ぶことが推奨されます。また、CBDの濃度も製品によって異なるため、自分の痛みの程度に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。次に、適切な用量と使用タイミングですが、これは個人の体質や痛みの強さによって大きく異なります。初めてCBDを使用する場合は、少量から始めて徐々に量を増やしていくことが一般的です。また、痛みが予測される活動の前に使用することで、鎮痛効果を最大限に引き出すことができます。最後に、CBD鎮痛剤の効果的な使用例としては、慢性的な痛みを持つ患者が日常生活において定期的に使用することで、痛みを管理しやすくなるという報告があります。これにより、生活の質が向上し、より活動的な日々を送ることが可能になります。
3-1. CBD製品の選び方CBDを鎮痛目的選ぶ際には、まず製品の形状を考慮することが重要です。オイル、カプセル、クリーム、パッチなど、使用する部位や症状によって最適な形状が異なります。例えば、関節痛や筋肉痛には直接塗布できるクリームやパッチが効果的です。
次に、CBDの濃度をチェックしましょう。濃度が高いほど効果が強くなりますが、初めて使用する場合は低濃度から始めることをお勧めします。
また、製品の品質も重要です。信頼できるメーカーから購入し、第三者機関による検査結果が公開されている製品を選ぶことが安全性を確保する上で役立ちます。
3-2. 適切な用量と使用タイミングCBD鎮痛剤の適切な用量と使用タイミングは、個人の体質や痛みの程度によって異なります。一般的に、CBD製品には推奨される用量が記載されていますが、初めて使用する場合は最小限の量から始め、徐々に増やしていくことが推奨されます。
例えば、CBDオイルの場合、1日に数滴からスタートし、効果を感じない場合は量を調整します。また、痛みの緩和を目的とする場合、痛みが最も強く感じる時刻に合わせて使用することが効果的です。
就寝前に使用することで、夜間の痛みによる睡眠の妨げを防ぐこともできます。重要なのは、自分の体の反応を注意深く観察し、必要に応じて用量やタイミングを調整することです。
詳細に関しては以下の記事を参考にしてください。
3-3. CBD鎮痛剤の効果的な使用例CBD鎮痛剤を効果的に使用するための具体的な例をいくつか紹介します。
まず、慢性的な関節炎に苦しむ場合、CBDオイルを毎日定期的に摂取することで、炎症を抑え、痛みを緩和することが期待できます。朝と夜の2回、食事と一緒にCBDオイルを数滴摂るなどで、日中の活動が楽になることが期待できます。
また、急性の筋肉痛がある場合には、CBDを含むクリームやバームを直接痛みのある部位に塗布する方法も効果的です。痛みの原因となる部位に直接作用するため、速やかに痛みを軽減させることができます。さらに、頭痛がひどい時には、CBDオイルをテンプルや首の後ろに塗ることで、リラックス効果と共に痛みを和らげることが報告されています。
これらの使用例からも分かるように、CBD鎮痛剤は多様な形での利用が可能であり、それぞれの痛みの種類や状況に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
4. CBDと他の鎮痛剤との違い
一般的な鎮痛剤として知られるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)やアセトアミノフェンは、痛みの原因となる炎症や痛みのシグナルを抑えることで効果を発揮します。
これに対し、CBDは体内のエンドカンナビノイドシステムに作用し、そもそもの痛みのもとである炎症を抑えることで鎮痛効果をもたらします。CBDの方がより根本的なアプローチができていると捉えられます。加えて、一般的な鎮痛剤はその影響で胃粘膜があれたり、発痛物質を分解する過程で身体に負担がかかる(CBDとは違い痛みの元がなくなっている訳ではない)ため、CBDの鎮痛作用には注目が集まっています。
5. CBDやCBDオイルを薬と併用して摂取する場合の注意点
注意点としては、そもそもCBDと他の薬を併用することで、良くも悪くも相互作用が起こるという点です。組み合わせ次第で、CBDが薬の代謝を妨げるあるいは促したり、その逆もありえます。そうすると、薬の効果が必要以上に現れてしまったり、十分な効果が得られない場合がありえます。
例えば、シトクロムP450(CYP450)という医薬品などの成分を代謝する際に必要となる酵素がありますが、CBDはこの酵素(厳密にはCYP450の一部であるCYP3A4)の働きを阻害します。
CYP3A4で代謝される薬の中には高血圧の患者に使う薬である降圧薬がありますが、この薬の効果が強くなりすぎた場合、必要以上に血圧が下がり、ふらつきや転倒の原因にもなるため注意が必要です。
CBDを使用する際は、常に専門家の指導を仰ぎ、自己判断での量の調整を避け、推奨される用量を守ることが大切です。
6. まとめ
本記事では、CBDの鎮痛作用について詳しく解説しました。痛み種類と発生メカニズムとCBDがどのように作用するのかを理解することで、鎮痛剤としてのCBDの活用イメージが湧いたのではないでしょうか。
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