CBD事業を始めるにあたってまず、
「CBD原料をどこから仕入れるか」
がポイントになって来るかと思います!
現在は国内でCBD原料の卸売を行っている事業者も増えてきましたが、今回は、
「CBD原料を海外から輸入して仕入れる一連の流れ」
を解説していきます!
原料を海外から直接輸入して仕入れる or 国内の卸売業者から仕入れる かどちらが良いかの判断材料になれば幸いです!
弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、CBG、CBNなど)の卸売もしております。ご興味ある方は、上の「問い合わせ」からご相談ください。
また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。
1. CBD原料を輸入して仕入れる一連の流れ
現在、日本では大麻取締法により大麻の栽培が禁止されており、原料は100%海外に依存しています。
海外から実際に手元に原料が届くまでは上記の通り、
- サプライヤー選定
- 条件交渉
- 輸入書類作成
- 注文・決済
- 輸送・通関手続き
- 原料到着
のステップがあります!
以降では、それぞれのステップでの留意点などについて解説致します。
2. CBD原料のサプライヤー選定
そもそも、CBD原料を仕入れるには海外のサプライヤーと繋がる必要があります。
品質の良い最適な原料を仕入れるには、
- 透明性
- 抽出方法
- 安全性テスト
- 各種認証
などの観点からサプライヤーの選定をしなければなりません。
詳細については下記の記事をご覧下さい!
特にサプライヤー選定において難しいのが、
「小ロット発注では相手にされない」、「日本の規制に合わせて茎・種から抽出してくれない」
などの問題を聞くことがあります。
また、最小ロットが大きいため結果として、
「初期費用がかさむ/予算が足りない」
という声も聞いたりします。
3. 仕入れにあたっての各種条件交渉
原料サプライヤーが確定したら、仕入れるにあたっての、各種条件交渉をしましょう!
具体的には、
- 発注ロット
- 金額
の交渉が必要となります!
原料単価が20万円/KGのCBDアイソレートを例にすると、
最低発注ロットは平均すると約15KG~となり、少なくとも原料価格で約300万円程度必要になります(自社調べ平均値を使用)。
また、原料単価にプラスして、
- 国際輸送費
- 関税
- 消費税
- 地方税
などの費用がかかってきます。
それらを含めると、原料単価20万円/KGで仕入れた原料は手元に届いた時に、約25~30万円/KGとなります。
これらの費用も逆算し、サプライヤーに交渉しましょう!
4. CBD原料を輸入するにあたっての書類準備
次に、厚生労働省が指定している輸入するにあたり必要な各種書類を準備します!
詳細については、厚労省サイトをご確認下さい。
必要になる書類は、
- 大麻由来/非大麻由来
- 食品/非食品
の分類によって異なってきます。
一番提出書類が多い、「大麻由来・食品」の場合は、
- 茎種証明書:原料が麻の成熟した茎、または種子から製造されたことを宣誓する書類
- CoA(成分分析書):輸入しようとする CBD 製品/原料の検査結果が記載された分析書
- 製造工程の写真:CBD の原材料及び製造工程の写真
- 原材料表 (PDS: Products Date Sheet):使用した原材料と添加物の具体的な化学名称を全て記載した書類
が必要書類となります。
上記の書類は、自社で作成するのではなく、海外工場(サプライヤー)に必要な資料のフォーマットや作成事例を共有し、作成してもらいましょう。
よくあるミスとしては、
「LODでなくLOQでCoAが作成されていた」、「茎種証明書で茎種を使っていると証明があるけど製造工程の写真が茎しかない」
などを聞いたりします。
提出は、厚労省のガイドラインを確認しメールで行います。
商品毎に管轄も変わります。
- 大麻由来物:関東信越厚生局 麻薬取締部(大麻取締法・麻向法)
- 食品:東京食品検疫所食品監視課(食品衛生法)
結果の通知までには約2ヶ月の期間がかかります。CoAについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
CoA(成分分析表)って何?CBD原料・製品を買う際に要チェック
5. 注文・決済方法について
全ての書類等の準備ができたら、実際に注文し決済しましょう。
海外送金となるので、余裕を持って振込みましょう!
また、現在は海外送金アプリなどもあるので、使い勝手が良い決済手段を選びましょう。
6. 輸送・通関手続き
決済が済んだら、商品の発送依頼をかけ、トラッキングナンバーを共有してもらいましょう!
輸送会社によっては、国際郵便の通関処理に対応していないので、事前に輸送会社を調べ、先方へ共有しておく必要があります。
日本に到着し、クーリエの通関士(税関申告担当)が税関申告を行う際、食品・雑貨など、何で通すかの判断がなされます。
大麻由来の場合は必ず確認の連絡が来るがそうでない場合は、連絡なく通関士によって勝手に判断がなされる場合もあります。
食品として申請したい場合は、必ず食品輸入届出を申請し提出する必要があります。
食品検疫所には以下の4種類の書類を提出します。
- 茎種証明書
- CoA(成分分析書)
- 製造工程の写真
- 原材料表
7. CBD原料の受け取り
指定した住所で受け取り、関税を支払う。
海外工場サプライヤーに到着した旨を伝えれば、親切でしょう。
8. 自社輸入と輸入代理店のメリット・デメリット
ここまで、原料を輸入する場合の一連の流れを紹介してきました。
直接海外から輸入する自社輸入と国内の輸入代理店/卸売事業者どちらにもメリット・デメリットがあるので比較したいと思います!
自社輸入のメリット
- 仲介料がかからず安く原料を仕入れられる
自社輸入のデメリット
- すべての手続きを自分で行わなければならない
- 発注から原料到着までに時間を要する
- 現地まで足を運ばなければならない
- リスクが高い
輸入代理店のメリット
- 安全性、確実性、品質が保証されている
- 必要な手続きを代理店に任せれる
- 直ぐに購入できる(サンプリングを含む)
- 不良品などがあった場合にもすぐに問い合せる
- 言葉の壁がない
輸入代理店のデメリット
- 仲介手数料がとられる
などの点が挙げられるかと思います!
確実で安全なCBD製品を作るのが目的でCBD原料を仕入れるのであれば、
自社輸入はではなく輸入代理店でCBD原料を購入することをお勧めします。
9. 最後に -CBD原料販売のご案内-
弊社では、CBD(アイソレート、ディスティレート、ブロードスペクトラム、水溶性)、CBG、CBNをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売り販売を行っております!
また、各種CBD商品のOEM開発サポートも行っております。
ご興味ある方は、上の「問い合わせ」からご相談ください。