アメリカ・メイン州の大麻関連の規制状況について、まとめました!
1. メイン州では大麻は合法? 2. 大麻の所持・使用・譲渡に関する規制 3. 医療用大麻に関する規制 4. 大麻の栽培に関する規制 5. 大麻使用下での運転に関する規制 6. 公共の場所での大麻使用に関する規制 7. 原料卸売と製品のOEMについて |
1. メイン州で大麻は合法?
メイン州では医療用、嗜好用ともに大麻は合法です。
1999年に医療用大麻、2016年に嗜好用大麻の合法化が承認されました。
2. 大麻の所持・使用・譲渡に関する規制
メイン州では、2016年に嗜好用大麻が合法化されました。この法律では、21歳以上の成人は、娯楽目的のために大麻を使用し、所持することができます。また、他の成人に大麻を譲渡することもできます(対価として支払いがない場合に限る)。
所持・使用制限は以下の通りです。
メイン州では、21歳以上の成人は、以下の種類の嗜好用大麻を組み合わせて所持することができます。
使用可能な大麻2.5オンス(約71グラム)
大麻の濃縮物5グラム
2016年、メイン州の有権者が「メイン大麻合法化法」(Question 1)を承認し、メイン州でレクリエーション用大麻が合法化されました。この法律では、21歳以上の成人がレクリエーション目的で2.5オンスまでの大麻を使用、所持、他の成人に贈与することが認められています。
3. 医療大麻に関する規制
メイン州では、1999年に有権者の62%が「メイン州医療用大麻法」(Question 2)を承認して以来、医療用大麻が合法化されました。この法律により、医師から推薦された場合、大麻の医療利用が認められました。
メイン州では嗜好用大麻は合法ですが、医療患者として認定されるには、患者は、医師から認可を受ける必要があります。認可を受けた後に医療大麻患者カードの申請を行います。カード発行後、患者はメイン州の薬局で大麻を購入することができます。
また介護者及び、患者は乾燥大麻を8ポンド(3.6キログラム)以下 まで所持することが可能となります。しかし、患者のために大麻を栽培したい介護者は、患者1人につき年間240ドル、さらに身元調査費用として31ドルを支払わなければなりません。
また、メイン州では医療用マリファナ申請者の資格条件はありません。2018年7月に承認された法(LD 1539)では、医師の判断で、大麻の医療的価値があると考える全ての患者に対して医療用大麻を推奨できるようになりました。
4. 大麻の栽培に関する規制
21歳以上の成人は、1人につき3本の成熟した大麻草と12本の未熟な大麻草、および無制限の苗の栽培・所持が可能です。
この制限を超えた場合、最低1年間の懲役、及び最低2000ドルの罰金が科されます。
また、個人使用のためにマリファナを栽培する場合以下の条件に従う必要があります。
・名前、運転免許証または州のID番号、および法律で許可された栽培であることを記した読みやすいラベルを付ける必要があります。
・栽培する区画または土地が他人の所有である場合、大麻草の栽培と管理についてその人の書面による許可を得て、各大麻草のラベルに土地所有者の名前を記載する必要があります。
・栽培している大麻草が外から見えないようにする必要があります。
・21歳未満の個人による不正アクセスを防止するための予防措置を講じる必要があります。
「Maine Medical Use of Marijuana Act」(メイン州医療用大麻プログラム)によって認可された、資格のある患者、介護者は、最大6本の成熟した大麻草を所持することができます。
5. 大麻使用下での運転に関する規制
メイン州では大麻の使用は合法ですが、その影響下で運転することは合法ではありません。
警察官は呼気、血液、尿、又は唾液の一つ以上の化学的検査を大麻使用下で運転している可能性がある者に対して実施すること、実地を要求することができます。またこの検査を拒否した場合、裁判での有罪の証拠として認められます。
大麻使用下での運転の罰則は以下の通りです。
初犯:
90日間の免許停止、及び2000ドル以下の罰金、または364日以下の懲役が科されます。また、1年間の保護観察となります。
2回目の違反(10年以内):
最低 7 日間の拘置所、最低700ドルの罰金が科されます。また、18 ヶ月の免許停止、停止期間中の車両の剥奪にも処されます。さらに、裁判所指定の薬物・アルコール治療プログラムにも参加が義務付けられます。
6. 公共の場所での大麻使用に関する規制
公共の場で大麻を使用することは違法です。駐車場での車内での喫煙や、公共または連邦政府が所有する公園内での屋外喫煙も違法となります。
公共の場で大麻や大麻入り製品を消費した場合、100ドルの罰金(民事違反)が科せられます。他の罰則が発生する可能性もありますが、懲役刑はありません。
大麻の使用は、自宅や私有地などのプライベートな空間で行う必要があります。
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