私たちの身体を健康に導く多くの効果を与えてくれるCBDですが、副作用などの危険性はあるのでしょうか?今回の記事ではCBDの副作用などの危険性や、CBD商品の正しい選び方や使用方法に関して解説します。
また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。
1. CBD(カンナビジオール)の危険性について
CBDとは、大麻草の茎や種子に多く含まれる、カンナビジオールと呼ばれる成分のことです。
大麻由来の成分(カンナビノイドと呼ばれる)のため、CBDに危険性を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、WHO(世界保険機関)の報告によって、CBDの安全性はすでに公表されています。
こちらでは、CBDの健康上の安全性を以下の4項目に分けて解説します。
- CBDは大きな副作用がなく安全
- CBDには依存性がない
- CBDには精神活性作用がない
- CBDは日本でも合法的に使用可能
WHOや医療機関の論文のデータを交えてそれぞれ詳しく解説するので、CBDに興味のある方はぜひご覧ください。
1-1. CBDは大きな副作用がなく安全
WHOの内部機関であるECDD(依存性薬物専門家委員会)が公表した報告書には以下の記載があります。
「CBDは忍容性が良好で依存性や乱用性は低く、国際的な薬物規制の対象外である。」(出典1)
忍容性とは、副作用の程度を示す製薬や医薬業界の専門用語です。WHOの報告書によると、CBDは「忍容性が良好」と記載されていますが、これは「副作用がほとんどない」という意味を指します。
CBDに大きな副作用はありませんが、同報告書によると過剰摂取した場合は以下の副作用が生じることがあります。
- 眠気
- 食欲減退
- 下痢
- 疲労
など
ただしこれらの症状がCBDの影響か、CBD製品に含まれる油分の影響かは検証されていません。そのため、CBDの副作用に関する研究に今後も注目する必要があります。
CBDオイル摂取による死亡事例は、2024年2月現在まだ確認されていません。ただし、粗悪なCBD VAPEや日本では販売が禁止されている大麻成分を含んだVAPEの摂取による死亡事故は、アメリカで複数確認されています。
出典1:WHO「WHO Expert Committee on Drug Dependence」
1-2. CBDには依存性がない
ECDDの報告書には以下の記載があります。
「実験動物やヒトにおけるCBDの身体的依存性についての対照研究の報告は確認できなかった。」(出典1)
この記載から、CBDには依存性がないことがわかります。
加えてCBDは耐性がないことで知られており、長期間CBDを使用したことによって摂取量が増加しても体に悪影響が及ぶことは2024年2月時点では確認されていません。
そればかりか、CBDはニコチン、アルコール依存の治療に使えるのではないかと議論が進んでいます。(出典2、3)
出典1:WHO「WHO Expert Committee on Drug Dependence」p13,14
出典2:Clinical Psychopharmacology Unit, University College London, London, UK.「Endocannabinoid regulation of acute and protracted nicotine withdrawal: effect of FAAH inhibition」
出典3:School of Pharmacy, Pharmacology Unit, University of Camerino, Camerino, Italy.「Endocannabinoid regulation of acute and protracted nicotine withdrawal: effect of FAAH inhibition」
1-3. CBDには精神活性作用がない
精神活性作用とは、気分が高揚する(ハイになる)作用のことで、大麻の成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)に含まれています。日本では精神活性作用のある商品は違法薬物とされています。
海外での臨床試験により、CBDは摂取しても精神活性作用は生じないことが証明されました(出典1)
出典1:Department of Diabetes Complications and Metabolism, Beckman Research Institute, City of Hope National Medical Center, Duarte, California, USA.「A narrative review of molecular mechanism and therapeutic effect of cannabidiol (CBD)」
1-4. CBDは日本でも合法的に使用可能
CBDは国内で合法的に使用可能です。近年はCBD商品のセレクトショップが数々出店しており、人気総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」でも購入が可能になりました。
同じ大麻由来の成分といっても以下の成分が商品に含まれている場合は国内では違法であるため、商品購入時は注意しましょう。
- THC
- THCV(テトラヒドロカンナビビリン)
- HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)
- THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)
- THCB(テトラヒドロカンナビブトール)
- HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)
- HHCP(ヘキサヒドロカンナビホロール)
また国内のCBD商品販売業者の中には、これらの違法な成分を含んだ商品を販売する業者も存在するため、信頼できる業者から商品を購入するのがおすすめです。
2. CBDを有効成分とする医薬品が増えている
CBDには以下の効果があるとされています。
- リラックス効果
- ストレス解消効果
- 不眠改善効果
- 疲労回復効果
- 抗菌効果
- 抗炎症効果
など
このようにCBDにはさまざまな効果が期待できるため、世界中でCBDを含んだ医薬品が続々と市場に出回っています。
例えばアメリカではCBDを含む経口薬が、難治性てんかんを伴う病気「レノックス・ガストー症候群(LGS)」と「ドラベ症候群(DS)」の治療薬として承認されました。(出典1)
また、後天性免疫不全(AIDS)患者の食欲不振の治療薬、抗がん剤の副作用である吐き気と嘔吐の治療薬、多発性硬化症患者の神経因性疼痛、過活動性膀胱、筋痙攣などの治療薬としてCBDを有効成分とする医薬品が使われています。(出典2)
国内では2022年4月に治験が開始されたとのこと。加えて2023年12月には大麻原料の医薬品使用が可能になったため、今後もCBDを有効成分とする医薬品の最新情報に目を光らせる必要があります。(出典3)
出典1:The Ohio State University Wexner Medical Center, Neurology department, Columbus, Ohio, USA.「Epidiolex-induced skin rash」
出典2:Department of Pharmacology, Penn State College of Medicine, Hershey, Pennsylvania, USA.「Therapeutic Potential of Cannabis, Cannabidiol, and Cannabinoid-Based Pharmaceuticals」
出典3:厚生労働省「「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」の公布について」p1,2
3. CBD以外のカンナビノイドには危険性がある
先述した通りHHCPやHHCHなどの化学物質を含んだ商品は、2024年2月現在日本国内では使用できません。
この2つには強い精神活性作用が含まれており、摂取によって気分が高揚する効果が現れます。また研究が十分でないため、安全性が担保できないうえに副作用も明確になっていません。
現在確認されている副作用には以下のものがあります。
- 嘔吐
- めまい
- のどの乾き
- 頭痛
など
大麻成分によっては、多量摂取による副作用の重篤化が危惧されています。
4. CBD製品(グミやベイプなど)の正しい選び方のポイント
CBD製品を選ぶポイントは以下のとおりです。
- 第三者機関の検査の有無を確認する
- CBDの抽出方法を確認する
- 専門家監修の有無を確認する
それぞれ詳しく解説するので、CBD製品に興味がある方は参考にしてください。
4-1. その1: 第三者機関の検査の有無を確認する
CBD製品を購入する前にその商品が第三者機関で検査済みか確認することは、安全性を確かめる方法として非常に大切です。
市場には、成分表記が異なっていたり、身体に有毒な成分が含まれていたりする粗悪品が流通しているケースがあります。そのため、中立の立場から商品の評価や調査をしてくれる研究所や大学などの団体から客観的な評価を受けた商品を選ぶことは、自分の健康を守ることにつながります。
第三者機関の検査では、以下のことが判定可能です。
- 違法成分が含まれていないか
- CBDの含有量は表記の通りか
- 身体に有害な物質が含まれていないか
など
これらのほかにも、食品製造の安全基準(HACCP、JFS規格、ISO規格など)をクリアしているかチェックすることはCBD商品を選ぶうえで重要です。
老舗の製造メーカーの商品であれば、成分表記を偽ったり有毒な成分を混入させたりする可能性は低いといえます。安全性を担保したい方は、商品の公式サイトから検査済みかチェックすると確実です。
4-2. その2: CBDの抽出方法を確認する
CBDは抽出方法によって安全性や品質、かかるコストなど、特徴が異なります。CBDの抽出方法とメリット、デメリットは以下の通りです。
抽出方法 |
メリット |
デメリット |
二酸化炭素(CO2)抽出 |
薬品を使わないため安全性が高い 低温で抽出するため品質が高い |
製品コストがかかる |
キャリアオイル抽出 |
製品コストを抑えられる |
防腐剤で保存期間を伸ばす必要がある |
アルコール抽出 |
製品コストを抑えられる |
二酸化炭素抽出に比べて安全性が低い 加熱するため成分が飛ぶ場合がある |
RSO(リックシンプソンオイル) |
製品コストを特に抑えられる |
安全性がほかの方法より低い |
二酸化炭素抽出は薬品を使わないため安全性が高いうえ、低温で抽出されることでCBDの成分が飛ぶリスクを最小限にできます。商品価格が多少高くなってしまいますが、安全で効果的なCBDを使いたい方は二酸化炭素抽出のものを選ぶのがおすすめです。
4-3. その3: 専門家監修の有無を確認する
安全性の高さや効き目でCBD商品を選びたい方には、専門家が監修したCBD商品を選ぶのがおすすめです。
近年は個人がつくったCBD商品が多く市場に出回っており、中には製造元が曖昧なものや情報の信憑性が低いものも販売されています。そして、そのような商品に懐疑的な見方をする方も多いはず。
専門家監修商品の中には、専門家が製造工程をチェックしており商品の安全性が担保されたものや、豊富な知識を商品コンセプトに組み込んだことで効果が実感しやすいようつくられたものなどがあります。
専門家監修で信頼性の高い商品は安心して使いやすく、満足感が得られること間違いなしですよ。
5. CBDを摂取する時の6つの注意点
5-1. CBDの効果には個人差がある
これはCBD製品に限った話ではなく、多くの医薬品や健康食品・サプリメントにおいても言えることですが、同じ製品を同じ量摂取したとしても、実感する効果には個人差があります。副作用やアレルギー反応についても同様で、少量ずつ試して、自分にあったCBD製品の使い方を見つけましょう。
5-2. CBDは必ず用量を守って摂取する
CBDは基本的には安全なものであり、毎日摂取することも可能です。しかし、いくら安全な成分とは言え、過剰に摂取してしまえば副作用が出る可能性が高まります。特にCBDを摂取して期待する効果が得られなかったり、効果が得られてもより強い効果を求めた結果、CBDの用量を増やす方が多いですが、用量や用法は絶対に守ってください。1日の上限の目安としては、イギリスのFSAが70mgと発表しています。
あまり知られていませんが、CBDにも致死量が存在しています。なので過剰摂取は止めましょう。致死量の測定は、LD50という指標を用いて、動物実験で行った研究があります。バイオアベイラビリティ(吸収率)を考慮すると、体重1kg当り300mgと言われています。
特定の疾患、例えばてんかんの治療にCBDを使用する場合、CBDの摂取量は多くなります。医師の方への相談を推奨しますが、各疾患で必要な摂取量に関する情報は以下の記事をご覧ください。
5-3. アレルギー体質の方の注意点
非常に稀ではありますが、CBDの摂取によりアレルギー反応を起こす方がいます。
アレルギー反応は身体の免疫系が花粉などの物質をアレルゲンとして過剰反応することで発生します。アレルゲンとしてのCBDに関する研究はないのですが、CBD商品によっては含まれることのあるテルペンのリナロールやリモネン、CBDオイルのキャリアオイルとして使われるヘンプシードオイルをアレルゲンとしてアレルギー反応を起こす方がいるようです。
ちなみにアレルゲンとしての大麻に関する研究は存在します。花粉やペットのフケなどでアレルギー反応を起こしやすい人は植物の大麻でアレルギー反応を示す人もいるようです。
5-4. アスリートの方の注意点
アスリートの方がCBDを使用するケースが年々増えてきています。CBDブランドのアンバサダーをされるアスリートの方もいます。
アスリートの方ならではの注意すべき点はドーピング検査です。WADA(世界アンチドーピング機構)は、2018年に使用禁止リストにあるカンナビノイドからCBD(カンナビジオール)のみ例外的に削除しました。
2018年はWHOがCBDの安全性に関して公表したり、アメリカのFDAがCBDを使ったて製剤のエピディオレックスを承認した、CBD業界にとっては大きく前身した年です。その2018年にWADAもアスリートがCBD単体(CBDアイソレート)を使用することを許可したのです。
CBD以外のカンナビノイド(CBGやCBN、そしてTHCなど)の使用はドーピングになるため、アスリートの方は使用をお控えください。
5-5. 妊娠、授乳中の方の注意点
妊婦や授乳中の方のCBDの使用は、有害性や副作用についてまだまだ研究途中であり、現段階で絶対に安全とは言い切れません。安全な投与量や、他の薬物や食品との相互作用などが明らかになるまでは、妊娠中や授乳中のCBDの摂取は行わないほうが良いとでしょう。
アメリカのFDAも妊婦や授乳中の女性がCBDを使用することに関して、否定的です。FDAは、どれくらいの量のCBDをどれくらいの期間摂取すれば害が生じるかを判断する十分なエビデンスが不足していると考えているようです。
5-6. 薬物相互作用に関する注意点
薬物相互作用とは、複数の薬や食品を同時に摂取した場合にお互いの効果に影響を与える現象です。CBDに限らず、薬物を複数種類摂取する際にはこの相互作用の有無をきちんと調べる必要があります。CBDに関しては、下記の医薬品を服用している、または最近まで服用していた場合はCBDの摂取を控えるか、医師に相談のうえ摂取するようにしてください。
抗生物質、抗てんかん剤、抗うつ剤 、ステロイド、抗ヒスタミン薬、免疫抑制剤 ・抗不整脈薬、スタチン、NSAID、AGⅡ拮抗薬(ARB)、抗HIV薬、カルシウム拮抗剤、βブロッカー、ベンゾジアゼピン、向精神病薬、麻酔薬、プロトンポンプ阻害薬、消化管運動機能改善薬、経口血糖降下薬、SU剤、抗不整脈薬など
上記に当てはまらなかったとしても、薬を常用している方は、その薬とCBDとの間に相互作用がないかどうかを医師に相談することをおすすめします。CBDを摂取する場合は、少量から試し、処方薬の内服とは2時間以上ずらすなど、工夫が必要です。
CBDの薬物相互作用に関する詳細な情報は以下記事をご参照ください。
6. CBDの危険性について理解し正しく利用しましょう
この記事では以下のことを解説しました。
- CBDが危険かどうか
- CBDを有効成分とする医薬品
- 危険性のある大麻由来成分
- CBD製品を選ぶときのポイント
- CBD摂取の注意点
CBDには大きな副作用が確認されておらず、その安全性は多くの研究で証明されています。正しいCBDの知識を知ったうえで、安全性の高いCBD製品を使いましょう。
7. tokyo mooon CBD商品のご紹介
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主な商品としては、
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・CBDオイル
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がございます。
カンナビノイドの原料屋さんとして、原料へのこだわりは勿論、海外の研究事例などを参考に開発した商品などを取り揃えております。
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8. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様
OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。
①合法性と安全性
②製造工程における各種認証
③信用・実績のあるサプライヤー
①合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査
②製造工程における各種認証
・USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)
③信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
・FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり
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