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CBD原料の品質管理(抽出編)

この記事は、これからCBD原料を購入しようとする方が原料の品質を見極める上で役に立つ記事です。

今回は特にヘンプという植物からCBDという原料を精製するプロセスにおいて品質を見極める目を養っていきましょう。

tokyo mooonは2020年の創業以来CBD原料の輸入卸とCBD原料を用いた最終製品の製造受託の事業を続けてきました。自分たちの経験や科学的な知見をベースに、私たちが開発した品質管理の基準に即して、CBD原料の理想的な品質管理法について紹介します。この記事により原料メーカーと同じレベルで原料の品質について知ることができます。

 

1. CBDの製造工程の全体

まず、CBD製品が出来上がるまでの全体の流れとしては、栽培→収穫→抽出→製造→販売、となります。

・栽培

・収穫

・抽出

・製造

・販売

上記の抽出工程についてもう少し解説すると以下です。

脱炭酸

脱炭酸とは、ヘンプを加熱させることで起こる化学反応を利用した工程のことです。熱を加えることでCBDの前駆体であるCBDAが、CBDに変換されます。より多くの量のCBDを抽出する目的で行われます。

抽出

抽出とは、原料を適切な溶剤(ある物質を溶かす液体)に浸し、原料に含まれる成分を溶出させる方法のことを指します。例えば、汚れた雑巾を水につけておくと、雑巾に付着した汚れが水に移って水が濁るという現象をイメージしてもらうと良いでしょう。抽出方法には、超臨界CO2抽出とエタノール抽出などの方法があります。

脱蝋

抽出後に出来上がったオイル(クルードオイル)からワックス(油脂、蝋、クロロフィル等の不必要なもの)を除去する工程が脱蝋です。クルードオイルに、エタノールを混ぜて冷やして行われます。

蒸留

物質の沸点の違いを利用して、目的の物質を取り出す工程のことを指します。クルードオイルを目的の温度まで加熱して、CBDの純度を高めます。

THC除去

文字通りTHCを除去する工程のことで、「クロマトグラフィー」と呼ばれる除去方法が一般的です。プロセスとしては、溶媒(エタノールや水など)を使ってTHCとCBDを別々に分離させます。CBDは溶媒とともに移動し、THCより早いタイミングで排出されます。ここで出来上がる原料が、ブロードスペクトラムになります。このプロセスの詳細に関しては、2章で解説します。

ブロードスペクトラムに関しては、以下の記事をご覧ください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/cbd-broadspectrum

精製

アイソレートの原料を製造したい場合は、さらに精製の工程を踏みます。この段階でCBDアイソレートが完成しますが詳細は2章で解説します。

これらのプロセスの詳細に関しては、以下の記事をご覧ください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/how-to-extract-cbd

 

2. CBD抽出時のポイント①:THC除去

ここでは、第1章で軽く触れたTHCの除去について、より詳細に解説していきます。日本では違法物質とされているため、このプロセスを理解しておくことは重要です。

2-1. 分離

THCの除去の方法の一つとして、分離という方法があります。クロマトグラフィーと呼ばれる方法を用いるのが一般的で、物質の極性(分子内の電荷の偏り)の違いを利用した分離手法になります。

具体的には、上の画像のように、溶媒(エタノールや水など)を使ってTHCとCBDを別々に分離させます。CBDは溶媒とともに移動し、THCより早いタイミングで排出されます。

CBDの方が極性が低い(溶媒に吸着しにくい)=早く分離・溶出され、THCの方が極性が高い(溶媒に吸着しやすい)=ゆっくり分離・溶出されるという特徴を利用し、THCを分離させます。

クロマトグラフィーの原理について、より詳細に知りたい方は以下の記事をご覧ください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/testing-cbd-thc
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/cbd_thc_remove

2-1. CBNへの変換

分離以外には、THCをCBNに変換するという手法もあります。THCには、時間経過とともにCBNに変化するという特性がありますが、光(紫外線等)・加熱・圧力等を利用することで、それを早めることができます。

 

3. CBD抽出時のポイント②:精製時に使用する溶媒

THCが除去でき、ブロードスペクトラムが完成したら、次は純粋なCBDを抽出するプロセスに入ります。

3-1. 精製(再結晶→乾燥)

精製のプロセスでは、物質ごとの溶剤(物質を溶かすための液体)への溶解度(溶けやすさ)の差を利用しアイソレートを作ります。具体的には、ヘプタンという溶剤にブロードスペクトラムを溶かし、CBDのみの状態の液体を作ります。その後、冷却すると個体のCBDが出来上がるため、それを濾過、乾燥させます。ちなみに、類似物質でペンタンというものがありますが、こちらは、食品衛生法が定めるリストに含まれていないため使用できません。

結果として、粉末状のCBDアイソレートが完成します。以上が、CBD原料が完成するまでプロセスになります。

この流れを理解しておくことで、原料を購買する際に、どういった会社が信頼できるか等を見極めることができます。

CBD原料の栽培については、以下の記事をご覧ください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/cbd-cultivation

加えて、CBDの物性について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
https://shop.tokyo-mooon.com/blogs/blog/cbd-physical-properties

 

4. tokyo mooonのCBD原料の特徴

tokyo mooonでは、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下4つの特徴があります。

①製造実績
②アメリカ拠点設立によるさらなるトレーサビリティ向上
③QAパケットの公開
④セミナーやホワイトペーパーを通じた専門情報の提供

①製造実績

tokyo mooonでは、ベイプ、ドリンク、エディブル、化粧品全ての製品で大手企業・工場様の導入実績があり、大ロットの発注にも対応可能です。原料の提供だけでなく、最終製品の製造までのサポート体制が整っております。

②アメリカ拠点設立によるさらなるトレーサビリティ向上

tokyo mooonは23年7月にアメリカに拠点を設立し、大麻の栽培からカンナビノイド原料の抽出までのプロセスのトレーサビリティ(透明性)を高め、原料の品質を担保しております。

③QA PACKETの公開

またHP上で、各原料ごとにQA PACKET(品質保証書)を公開し、原料の品質情報を提供しております。消費期限などの原料を使用頂く上で、必要な情報が含まれていますので、ご活用頂ければ幸いです。QA PACKETについては、こちらよりご覧ください。

④セミナーやホワイトペーパーを通じた専門情報の提供 

tokyo mooonは、創業以来、定期的にセミナーを開催しております。ユーロフィンQkenといった食品分析最大手の会社様との開催実績もあり、今後も業界をリードする方々とコラボして参ります。また、ホワイトペーパーも公開しており、専門情報も提供しております。

 

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以下のフォームより、原料に関するご質問やOEMのご依頼などお気軽にお問合せください。

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