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オーガニックなCBD原料とは何か

オーガニックなCBD原料を使い、他社のCBD製品と差別化したいと考えている人も多いでしょう。しかし、オーガニックなCBDについて詳しく知らない方も多いではないでしょうか。

この記事では、オーガニックCBD原料の定義、オーガニック認証を取得した原料の特徴、オーガニックCBD原料の価値について詳しく解説していきます。

また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。

参考: CBD(カンナビノイド)・テルペンの原料卸販売

 

1.CBD原材料のオーガニック栽培とは?

オーガニックとは有機を指し、CBDの原材料であるヘンプを有機的に栽培するという意味です。

そもそも有機栽培(オーガニック栽培)とは、USDA(米国農務省)の公式サイトによると以下のように定義されています。

オーガニックは、食品やその他の農業製品が承認された方法で生産されていることを示すラベル用語です。これらの方法は、資源の循環を促進し、生態学的なバランスを推進し、生物多様性を保全する文化的、生物学的、および機械的な実践を統合しています。合成肥料、下水汚泥、放射線照射、遺伝子工学は使用されません。

出典:USDA

すなわち、ヘンプのオーガニック栽培は、農薬や遺伝子組み換え技術を使わずにヘンプを栽培することを意味します。

また、USDAの公式サイトの定義にも「承認方法(原文:approved methods)」と記載があるように、オーガニックと表示するには第三者機関からの認定を経る必要があります。多くの第三者機関が存在しますが、この記事では、世界で最も厳しいと言われ、tokyo mooonの原料も取得しているUSDAオーガニックを前提に解説していきます。

通常、植物を栽培する際は、害虫から植物を守るために農薬が使用されますが、健全な土壌で栽培を始めれば、栄養不足や害虫の発生、植物の病原菌の発生などを防ぐことができます。より多くの栄養素を含んだ安心安全な土壌でヘンプが栽培できます。

土壌を最適な状態を維持する上で、重要な生命体は以下の通りです。

  • バクテリア- バクテリアは、土の粒子をくっつけて物質を作り出します。また、植物の餌を排出する大型生命体の餌にもなります。

  • 菌類- 菌類は、網目状の構造物(菌糸)を作り、土の形を整え、土が崩れたり流されたりしないようにします。また、有益な菌根菌は、植物の根系と結びついて栄養分の吸収を高めます。

  • 線虫- 小さな生物を食べて、栄養素を植物が利用できる形に分解してくれます。良い線虫は、悪い線虫を寄せ付けません。

  • 原生動物- 土壌中のバクテリアを食べます。また、バクテリアを狩ることで、バクテリアの成長を促進させることができます。

  • ミミズ-ミミズは栄養分を土壌に取り込み、トンネルを通して空気を取り入れ、植物の根に水を運ぶのに役立ちます。

オーガニック栽培をしているヘンプ農家の方々は、良質な有機質の土を仕入れ、①耕すこと(有益な生物が破壊されてしまうため)②殺虫剤や除草剤の使用③化学肥料の使用などをやめ、ガーデンベッドやコンテナで大事にヘンプを育てることで、農薬を用いられた大麻以上の品質を実現しています。

参考

出典:The Ultimate Guide To Growing Organic Cannabis

 

2. オーガニック認証の取得条件

続いて、オーガニック認証取得のための条件について、「栽培」と「ハンドリング」の観点から解説していきます。

2-1. 栽培

栽培方法における条件は、主に以下の5つです。

・オーガニック作物を栽培する土地は、少なくとも収穫の3年以上前から禁止物質が使用されていないこと。

・土壌の肥沃度と作物の栄養分は、耕起と耕作、輪作、被覆作物によって管理され、動物や作物の老廃物や認可された合成物質で補充する。

・作物の害虫、雑草、疫病は、主に物理的・機械的・生物学的な方法によって管理する。これらの管理方法では不十分な場合、認可された生物・植物・合成物質を使用してもよい。

・できる限り、オーガニック種子や苗木を使用する。

・遺伝子組み換え、電離放射線、下水汚泥の使用を禁止する。

参考

出典:https://www.ams.usda.gov/sites/default/files/media/Organic%20Production-Handling%20Standards.pdf

2-2. ハンドリング

ハンドリングとは、収穫物を加工・製造・梱包・販売することをいいます。

基本的に守らなければいけないハンドリング基準は、以下の通りです。

・合成、非合成を問わず、すべての非作物原料は、国が規定している認可リストにて使用が許可されていなければならない。

・複数の原料を含む製品を「オーガニック」表記する場合は、すべての農作物原料がオーガニック栽培されている必要がある。ただし、原材料がオーガニックの形で市販されておらず、国が規定している認可リスト(National List of Allowed and Prohibited Substances, 205.606項)にあるものは除く。少なくとも全体の95%以上が、オーガニック認証されている原料から作られていると、ラベル付け、もしくは表現して販売することができる。
→例えばCBDアイソレートを作る際の抽出過程も、オーガニックであることが求められる。同様に、CBDオイルの場合はキャリアオイルがオーガニック認証品かどうかチェックされる。

・取扱業者 生産者や倉庫管理者は、オーガニック製品と非オーガニック製品の混在を防止したり、オーガニック製品と禁止物質との接触を防止しなければならない。

このように、USDAオーガニック認証を得るためには、土壌環境の整備や栽培方法、栽培や製造に利用可能な物質等、包括的な基準が設けられています。

USDAオーガニック認証プログラムは、生産・倉庫・流通を含む一連の過程の年次点検を義務付けています。そのため、認証取得後も定期的に、適正な倉庫管理(オーガニック作物と非オーガニック作物が区別して保管されているか)や調達情報が最新であることが確認されます。

参考

出典:the balance small business

出典:U.S. Department of Agriculture’s Agricultural Marketing Service

出典:http://www.yu-ki.or.jp/tejun/img/shikumi_tejyun_NOP.pdf

 

3. オーガニックCBD原料をおすすめする理由

続いて、オーガニックCBD原料をおすすめする理由について説明していきます。

3-1. 土壌に含まれる多くの栄養素を摂取できる

上述したように、有機栽培では化学肥料や農薬などを使用しません。

化学肥料・農薬は一般的に作物を虫から守るために使われます。

しかし、新鮮な作物には栄養が豊富に含まれているため、虫が寄ってくるのは当たり前のことです。

また、自然なままの状態の土壌には微生物をはじめ、葉っぱや植物などの有機物が含まれています。

微生物のはたらきにより、有機物は発酵と分解を繰り返しながら、作物が育ちやすい土壌が整うのが自然の循環です。

そこへ、化学肥料・農薬を虫除けの目的で加えてしまうと、土壌環境が崩れ、土壌自体がやせ細り、作物が育つための栄養素が失われてしまいます。

なお、有機栽培で肥料が使われる場合には、米ぬかや草木灰など有機物を原料にしたものを用いるため、肥沃な土壌づくりをさらにサポートすることにつながります。化学肥料や農薬を用いてしまうと、土壌や作物自体の栄養を奪ってしまうため、土壌が痩せ、作物の栄養も失われていきます。

3-2. 害虫により栄養素が増える

害虫により栄養素が増える?むしろ失われるのでは?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、今から害虫と栄養素の関係について説明していきます。

作物に虫が集まってくることは、人間からすると避けたいことですが、作物の栄養素という点では、本来歓迎されるようなことです。虫と作物が触れ合うことで、特定の栄養素が増えるメリットがあるからです。

虫の体を覆うキチンキトサンというかたい組織が作物に付着すると、作物はキトナーゼやキチナーゼなどとよばれる酵素を分泌し、成長します。

また、虫から吸収した微量のキチンキトサンも、成長のための栄養素として使用します。

3-3. 自然派や健康志向な顧客にマッチする

オーガニックなCBD商品は、成分の安全性やサステナビリティの観点から「ナチュラル嗜好」の方々からの人気が高いです。

具体的には、比較的若い年代で、SDGsやウェルビーイングの価値観に賛同しているリベラル思考の方々です。

こういった方々は、企業活動がもたらす地球環境への影響や、自分たちが摂取する食品が健康にどう影響するかに対して非常に敏感です。

インターネットやSNSの普及によりこういった意識を持つ消費者は増加しています。

 

4. オーガニック認証以外の認証

4-1. NON GMO

出典:The Non-GMO Project.

遺伝子組み換え食品(GMO)が、使用されていないことを証明する認証制度です。運営元のNon-GMO Project(アメリカの非営利団体)は、非GMO食品であることを証明する基準を作ることを目的に、アメリカとカナダの食料品店によって作られました。

認証を取得する際は、Non-GMO Projectが認定している第三者機関(Technical Administrator、TA)と契約を結ぶ必要があります。その後、商品がNon-GMO Projectの基準を満たしていると判断された場合、TAから認証が付与されます。通常、認証を取得するまで3〜6ヶ月程かかります。

アメリカのリサーチ会社によると、2025年の非遺伝子組み替え食品のグローバル市場は27.6億USドル(約3,420億円)にまで拡大する見込みです。その背景には、健康意識の高まりや、遺伝子組み換え食品の安全性に関する疑問があるようです。

NON GMO認証は消費者からの信頼が高く、非GMO食品を求める健康意識の高い方々への良いアピールとなります。現在では、3,000以上のブランドが認証を取得しております。

一方で、USDAオーガニックとNON GMOの違いを意識しておくことも大切です。

出典:ONLY ORGANIC

USDAオーガニックは遺伝子組み換え食品の利用禁止に加え、栽培方法や使用可能な物質等も含め、より包括的な基準を設けている認証制度です。

4-2. GRAS(Generally Recognized As Safe)

出典:Axiom Foods, Inc. 

GRASとは「Generally Recognized As Safe」の略語で、直訳すると「一般に安全と認められている」という意味です。一定の条件の下で、該当分野の専門家の知見や経験によって安全性が認められた物質に付与される認証です。

GRAS認定を取得することで、アメリカでその食品素材を販売することが可能になります。最近の例ですと、株式会社ユーグレナの主要原料(ユーグレナグラシリス)がGRASを取得しています。

アメリカの連邦食品・医薬品・化粧品法(Federal Food, Drug, and Cosmetic Act)によると、食品に加える物質(添加物)はアメリカ食品医薬局(FDA)から使用認可を受ける必要があります。大まか認可プロセスは、物質の厳密な科学的評価や、専門家による安全性の確認を行った後に、そのレポートをFDAが審査します。審査の結果、FDAによって安全性が認められた物質がGRAS認定リストに追加され、食品に使用可能となります。

なお、FDAはレポートを審査する際、独自のテストや調査を行いません。そのため、GRASの認定プロセスに対する批判は多いようです。一方で、GRAS認定後でも物質の安全性が疑われるような発見があった場合は、FDAが認定リストから物質を除去するケースもあります(2015年にトランス脂肪酸の原因物質の使用が禁止されました)。

上記はアメリカの認証基準ですが、EUにも独自のオーガニック認証基準があります。特に優劣はなく、2012年に、アメリカのUSDAとEUはそれぞれのオーガニック認証が同等の基準であると合意をしています。(Organic Equivalency Agreement)。

そのため、USDAかEUのどちらかの認証基準を満たしている製品は、両国でオーガニック認証品として販売可能となりました。

参考

出典:USDA
出典:Clemson University
出典:NATURE'S WAY
出典:Oregon Tilth

 

5. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様

OFFの原料は、世界で最も厳しいと言われるUSDAオーガニック認証を受けており、高品質な原料を扱っています。

CBD原料は様々な種類がありますが、より大麻草に近い状態の高品質なオーガニック原料も取り扱っています。

CBD原料は大きく分けると3種類に分類されます。3のフルスペクトラムはTHC成分を含むため、現状、日本国内では使用できません。ただし、大麻取締法改正の内容次第では、取り扱っていく予定です。

  • アイソレート
  • ブロードスペクトラム
  • フルスペクトラム

5-1. ブロードスペクトラムの特徴

ブロードスペクトラムは、麻に含まれる全ての成分からTHCのみを取り除いた原料です。一方、CBD Isolateとは、数ある麻に含まれる成分からCBDのみを抽出した原料のことを指し、通常、99%+などの純度の高いCBDを指します。

ブロードスペクトラムは精製レベルによってCBD配合割合が60〜95%などに変化します。より原材料に近い、CBD配合割合が50〜60%程度の原料はクルードオイルと呼ばれたりもします。

CBDアイソレートとは?ブロードスペクトラムとの違いは?【原料卸売も実施中】

ブロードスペクトラムではCBD以外に、CBN、CBC、CBGなどの植物カンナビノイドが含まれています。

また植物カンナビノイド以外には、アミノ酸、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム、カリウム、炭水化物、ビタミンB1、B2、B6、D、オメガ3&6脂肪酸、β-カロテン、クロロフィル、ケトン、フラボノイド、窒素化合物、アルカン、グリコシド、およびテルペンなどの多くの物質が含まれています。

上記のような多様な物質を含み、CBDとテルペンとのアントラージュ効果が得られることもブロードスペクトラム原料のメリットです。

5-2. OFFのブロードスペクトラム

CBD Broad Spectrum (ブロードスペクトラム) 60%+

成分配合

CBD 60%+、CBDV、CBN、CBG、CBC、アミノ酸、鉄、亜鉛、ビタミン、オメガ3、ベータカロチン、クロロフィルなど

黒色

状態

液体(常温)

風味

多少の苦み、草のような香り

最もカンナビスに近いブロードスペクトラム原料です。CBD濃度は60+%で、CBD以外の物質を最も多く含みます。香りは土や干し草を連想させます。色は黒っぽい茶色で、ペースト状です。

また、以下の通り各種認証を取得しており、信頼性の高い原料となっております。

・ORGANIC:オーガニック(無農薬)での栽培を示すUSDAによる認証。
・GMP:医薬品の製造と品質管理に関する国際基準。FDAによる認証。
・GRAS:一般に安全とみなされる食品の認証。食品安全に関するFDAの認証。
・NON GMO:遺伝子組み替えを行っている作物を使用していないことの証明。

 

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CBD Broad Spectrum (ブロードスペクトラム) 70%+

成分配合

CBD70%+、CBDV、CBN、CBG、CBC

琥珀色(アンバーゴールド)

状態

固体(常温)、ペースト状液体(温めた際)

風味

多少の苦み、草のような香り

B1から精製を一度挟んだブロードスペクトラム原料です。CBD濃度は60+%で、CBD以外の物質を2番目に多く含みます。香りは松ヤニや針葉樹を連想させます。色は赤っぽい茶色で、油分を多く含む個体です。こちらも、B1同様の認証を取得しており、高い品質の原料です。

 

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