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世界のCBD市場について

この記事では、世界のCBDブランドや大麻栽培事情について触れながら、世界のCBD市場について考察していきます。

また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。

参考: CBD(カンナビノイド)・テルペンの原料卸販売

 

1. 世界のCBD消費市場

世界のCBD市場について考察していきます。

CBDを摂取しても良い国について下記の世界地図を参照ください。

欧米では合法の地域が多く、一部のヨーロッパの国や南米では、医療用のみ合法という国が多いです。中国では違法です。

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世界のCBDの消費者市場を見ると、北米が60%で大きなマーケットのシェアを占めており、続いてヨーロッパ、アジア、南米で10%ずつです。

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世界の都市をみると、人口規模が影響していますが、欧米以外にも、パキスタン、インド、エジプトなどがランクインします。

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世界各都市の、大麻製品の価格を見てみると東京が最も高い都市としてランクインしています。CBD1g(1000mg)で3500円程度と出ています。実際にはもっと高い商品も多くあります。

各国のGDPの影響もありますが、アジアの自国で生産できない国は、輸入に頼らざるを得ないので、価格が高い傾向にあります。

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製品別に見てみると、全体では、ティンクチャー(オイル)やカプセルなどの、栄養補助食品(サプリメント)が最も普及しているCBD製品です。

業界別のCBDの商品の普及度で言うと、美容 → 食品 → 飲料という順になりますが、各分野でバーム、ローション、スナック、コーヒー・お茶、ベイプなど様々な商品にCBDが使われていることがわかります。

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2. 世界のCBDブランド

米国の企業別の2017年の企業のマーケットシェアは下記のようになります。

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その中でも有名な3社を分析したレポートがあります。2018年時点での時価総額は下記のようになっています。

・Charlotte's Web:約1800億円

・CV Sciences:約600億円

・Elixinol Global:約300億円

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日本でも商品を展開しているElixinol Globalのアニュアルレポートを見てみます。

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売上は2017年(約17億円)→ 2018年(約32億円)→ 2019年(約27億円)という推移です。ポートフォリオをみると、B2BとB2Cそれぞれビジネスを行って、売上比率は半々くらいです。

・B2B Bulk(まとめ売り)・Private Label(他社ブランドの製造受託)

・B2C Retail・EC・Wholesale

2019年のレポートには、売上減少の理由を、商品への規制によるまとめ売りの減少、粗利の低い他社ブランドの製造受託契約の停止としており、今後の注力分野を利益率の高い自社ブランドの販売とEUへの販路拡大としています。

 

3. 世界の大麻栽培事情

下記はトルコのメディアの発表ですが、CBDオイルの輸出額が国毎のランキングで示されています。生産国としては中国とインドがアメリカを抜いて、トップになります。

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ヘンプ(麻)を栽培する各国で、使われる商品の割合が異なります。中国は繊維用の生産が殆どで、アメリカではCBD、ヨーロッパでは産業用(紙製品・建材・燃料・化粧品等)への割合が多いです。

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アジアでは大麻が伝統的な薬として広く使われてきたこと、温暖な気候で生育しやすいことなどもあり、アジアにも合法化の波が来ています。日経新聞の報告では2024年にタイの大麻産業が700億円市場になるとの試算もあります。2019年にはタイや韓国で合法化されました。

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Hemp todayの記事
によれば、現在、韓国では、医療目的で南東部の慶尚北道をスマート農業とハイテク・バイオベース産業の中心とすることを目的として、「特別産業用ヘンプ自由区」に指定し、生産体制を作る意向を示しています。

タイでも大麻の栽培が可能です。栽培・加工・所有・販売など活動には、保健省から承認を得なければならず。現行の法律に従い、ライセンスは国有製薬企業、病院、大学、伝統医学など政府機関や政府に提携した機関のみが取得可能となっています。最近では、海外への輸出や輸入も可能になり、産業として魅力が注目されており、海外からの投資も増えています。

中国では雲南省での栽培が盛んです。国内での嗜好用商品の販売は禁じられているので、漢麻投資集団やシンガポールに拠点を置く、CannAcubedという多国籍企業などと連携して世界各国に輸出をしています

大麻の栽培は日本でも可能です。都道府県知事の許可を得た栽培者または研究者のみが取り扱い可能です。しかし、現在は殆ど栽培許可が出ていないようです。

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千葉県
のHPによくまとまっていますが、下記のような審査基準があります。「地域の伝統文化の継承のために」「目的が個人の趣味嗜好出ない」という記載が神社のしめ縄など、特定の用途に限定しての栽培許可、また新規で申請が難しいような制度設計になっているようです。

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4. まとめ

以下にまとめておきます。

【消費者市場】
・北米が60%で最大のシェア。ヨーロッパ、アジア、南米で10%ずつ。
・欧米以外にも、パキスタン、インドなど人口の多い都市で消費が多い。
・日本のCBD商品は世界で最も高い。
・商品別にはオイルやサプリメントが最も普及している。

【CBDブランド】
・エリクシノールは2017年、米国CBD企業の中で市場シェア4%で第5位。
・時価総額は300億円。B2BとB2Cの比率は半々で、約30億円の売上。
・他社ブランドの製造受託、自社商品の卸売、小売で収益を上げている。

【栽培事情】
・CBDオイルの輸出額でいうと中国とインドが世界1-2位を占める。
・国によって医療用、産業用、嗜好用など使用目的や生産割合が異なる。
・アジアに合法化の波が来ており、韓国やタイで生産や貿易が始まる。

日本はまだ市場が小さい中、CBD商品の販売量が少ないです。

市場が現在の5-10倍程度に成長し、大衆に認知が広まってくると、売上高が数十億円単位のCBDブランドが何社か出てくると予測しています。

今、アジアはCBDの消費市場と生産拠点両方の面で、注目が高まっており、合法化や産業化は間違いなく進んでいきます。

日本では大麻の栽培ができず、大麻の中でもCBDがあまり取れない茎や種からの原料しか認められていないので、世界的に見ると市場としての魅力は低いかもしれません。

高まるアジアの需要に向けて、日本のCBD企業は、日本の資源や独自の製造技術を活用する、また先を進んでいる欧米の商品も参考にしながら商品開発を行い、アジア各国への輸出を戦略として実施していけると良いと考えています。

最後にですが、新規でCBDビジネスをご検討されている方へ下記のサービスを行っております。各ページにて詳細をご覧いただければ幸いです。

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