弊社はCBDとCBNの訴求方法の中に、「神経障害性疼痛に対して有益である可能性」を提示している。この根拠を示すため、以下の論文を紹介する。
条件
【 被 験 者 】雌のSprague-Dawleyラット(225-350g、n=54)
【 試 験 デ ザ イ ン 】動物実験
【 試 験 項 目 】神経成長因子(NGF)の筋肉注射による神経障害性疼痛に対するVon Frey テスト
【 試 験 品 目 】CBD(1 mg/kg, 5 mg/kg)、CBN(1 mg/kg)、CBD:CBN(1 mg/kg:1 mg/kg)、およびVehicle(コントロール)のNGF投与箇所への筋肉注射
【 試 験 時 間 】NGFの投与から3日後にVon Frey テスト
結果
図2(A, B) CBDとCBN注射後の痛みに対する反応
図3(A)CBD:CBN(1:1 mg/kg)の同時注射後の痛みに対する反応
【 縦 軸 】通常時(Naive Baseline)に、痛みの反応を見せるVon Frey 毛押し付けの強さを1とした時の、相対的な Von Frey 毛の押し付けの強さ。値が大きいほど痛みに鈍感で、小さいほど痛みに敏感な状態を示す。
【 横 軸 】Von Frey テストを行ったタイミング。
*は、Vehicle群と比較した有意差を示す。
#は、治療群内のNGFベースラインと比較した有意差を示す。
CBD(1 mg/kg )は、神経障害性疼痛を緩和しなかった。
CBD (5 mg/kg )は、投与後10分、および30分に、有意に神経障害性疼痛を緩和した。
CBN ( 1 mg/kg )は、投与後10分に、有意に神経障害性疼痛を緩和した。
CBD:CBN(1 mg/kg:1 mg/kg)は 、投与後10分、および30分に、有意に神経障害性疼痛を緩和した。1 mg/kgの単体のCBD、CBNの投与と比較して、 神経障害性疼痛を緩和する時間が長かった。
考察
CBDとCBNの併用は、単体のCBD、CBNの投与と比較して、神経障害性疼痛を緩和する時間が長かった。しかし、CBNとCBDの単体投与時には、カンナビノイドの合計投与量が1 mg/kgであるのに対し、CBDとCBNの併用時にはカンナビノイドの合計投与量が2 mg/kgであることに留意したい。
青い背景の文章は以下の論文から引用
タイトル |
Cannabidiol, cannabinol and their combinations act as peripheral analgesics T in a rat model of myofascial pain
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公開日 |
August, 2019 (Science Direct.) |
著者 |
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研究機関 |
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引用元URL |