弊社はリナロールの訴求方法の中に、「不安に対して有益である可能性」を提示している。この根拠を示すため、以下の論文を紹介する。
条件
【 被 験 者 】雄の野生型マウス(C57BL/6N、25~35 g、n=240)
【 試 験 デ ザ イ ン 】動物実験
【 試 験 項 目 】リナロールの臭気に30 分暴露後、高架式十字迷路で不安を測定
【 試 験 品 目 】リナロール(20 μl, 200 μl, 2000 μl)、およびコントロールの臭気への暴露
【 試 験 時 間 】5 分
結果
図2 リナロール臭気への曝露による、抗不安作用の用量依存性
【 図 2 縦 軸 】高架式十字迷路のオープンアームに滞在した時間(秒)
【 図 2 横 軸 】リナロールの用量
オープンアームに滞在した時間が長いほど、不安傾向が少ないことを意味する。
リナロール(200 μl, 2000 μl)の暴露によって、オープンアームに滞在した時間がコントロールと比較した時に比べて優位に長くなった。
考察
リナロールの臭気吸入によって、抗不安作用を示した。体内への直接の投与ではなく、リナロールが充満した部屋での臭気吸入で抗不安作用を示す点が興味深い。
青い背景の文章は以下の論文から引用
タイトル |
Linalool Odor-Induced Anxiolytic Effects in Mice |
公開日 |
Dec, 2018 ( Front Behav Neurosci.) |
著者 |
Hiroki Harada,1,2,† Hideki Kashiwadani,1,*† Yuichi Kanmura,2 and Tomoyuki Kuwaki1 |
研究機関 |
1Department of Physiology, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University, Kagoshima, Japan
2Department of Anesthesiology, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University, Kagoshima, Japan
Edited by: Alicia Izquierdo, University of California, Los Angeles, United States
Reviewed by: Rosemarie Perry, New York University, United States; Michael Leon, University of California, Irvine, United States
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