今回は、「大麻」について興味を持った方が、疑問に思われることの多い、カンナビス、マリファナ、ヘンプという用語について解説していきます。
「各用語が同じ植物のことを指すのか？」、「どう用語を使い分ければ良いのか？」という疑問について分かりやすく回答できればと思います。
1. カンナビスとは何か？
カンナビス（Cannabis）とは植物分類学上の用語です。
植物学者のカール・フォン・リンネは植物の分類方法について体系化しました。
彼の体系で大麻という植物を分類すると以下のようになります。
上の画像にあるように、カンナビスとは麻という大きな分類の枠組みの中でもアサ属、アサ種に含まれる植物のことを指します。アサ種のことを一般的には大麻草と呼び、英語ではCannabis Sativa（カンナビス サティバ）と呼びます。
2. マリファナとは何か？
マリファナとは大麻を意味する俗な表現です。英語表記はMarijuanaです。
語源はスペイン語のMarihuanaと言われています。アメリカに移り住んだメキシコ系の移民がよく使った表現のようです。
俗な表現なため、正確な定義はありませんが、一般的にマリファナには陶酔作用のあるTHCを含む大麻草を指し、次の章で説明するヘンプとは区別されることが多いです。
3. ヘンプとは何か？
ヘンプとは、大麻草の1種です。大麻草には大きく2つの品種が存在します。
THCを含有する薬用型のTHCA種とTHCをほとんど含有しない繊維型のCBDA種です。このCBDA種のことをヘンプと呼びます。
ごく少量のTHCを含み、繊維、紙、バイオ燃料、医薬品、食品などの産業用途に使用される大麻草の品種です。
欧米では、ヘンプというカテゴリーは法律で明確に定義されています。
EUでは乾燥重量ベースで0.2%以下のTHCを含有する大麻草のことを、アメリカでは0.3%以下のTHCを含有する大麻草のことをヘンプと呼びます。
日本ではまだヘンプの定義は法律で定まっていません。
EU基準でいくのか、US基準でいくのか、はたまた独自基準でいくのか、これからヘンプの定義が定まる予定です。
日本では伝統的に大麻を神事などで使用してきました。日本人でしたらおなじみの七味にはヘンプシード（麻の実）、夏の風物詩である花火には麻炭（麻の茎を炭化したもの）が含まれています。そのため、現在でもごく少数ながら大麻を栽培する農家が存在します。
日本で栽培されている大麻の品種は欧米のTHC残留上限値の基準に沿う「とちぎしろ」のような品種もあれば、THCを0.3%以上含む大麻の品種も栽培されているのが現状です。
早ければ2023年の秋の臨時国会で、大麻取締法が改正される予定です。
その改正案では、日本国内での大麻栽培に関しても言及される予定です。
国内では、このような規制緩和のトレンドにいち早く乗ろうと、三重県の明和町で大麻栽培を地域活性化などに活用していく事例も生まれてきています。
その様子は2023年の9月にNHKのサラメシという番組でも取り上げられました。
今後どのような規制になるのか要注目です。
4. まとめ
最後に、今回紹介したカンナビス、マリファナ、ヘンプの違いを簡潔に表にまとめてみました。大麻に関するご理解の助けになれれば幸いです。
5. tokyo mooon CBD商品のご紹介
tokyo mooonでは、大麻が一般的な植物と同等に扱われる「大麻のノーマライゼーション」を目指し、各種CBD商品を展開致しております！
主な商品としては、
・CBDべイプ
・CBDオイル
・CBDウォーター
・CBDグミ
がございます。
カンナビノイドの原料屋さんとして、原料へのこだわりは勿論、海外の研究事例などを参考に開発した商品などを取り揃えております。
是非この機会にお買い求め下さい！
6. 大麻観光事業のご紹介
tokyo mooonを運営するOFF Inc.は2023年の7月にオレゴン州に現地法人を設立し、大麻観光事業を開始しました。CBDの原材料であるヘンプを栽培しているファームなどに皆さんをご案内し、グローバル基準で大麻について学んでいただける機会を提供しています。
ご興味のある方は、詳細を以下ページよりご覧ください。