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【業界ニュース】CBD・ヘンプ業界で巻き起こる海外、国内動向まとめ(8/1〜8/7)

約5分で国内外のCBD業界のホットトピックが丸わかり。
8/1週も盛りだくさんの最新の市場動向をお届けします。 

 

1. 国内動向

1-1. 国内ベンチャー、生合成によるCBGAの生産プロジェクトがNEDO事業に採択

東工大発スタートアップの株式会社digzymeがNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施した2022年度「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発/産業用物質生産システム実証」の公募に採択されました。

 

同社はバイオインフォマティクスをコア技術とするスタートアップ企業です。

 

バイオインフォマティクスとは、人の遺伝情報の本体であるゲノムをはじめとする生体分子の構造や変化などをコンピュータにより数値化し、生理的な情報と共に解析し、関連する生活や医療の改善方法を導き出す、生命科学分野に情報科学の手法を適用する学問領域のことです。

 

同社は、多段階の酵素反応でカンナビノイドが生成できるという先行研究を前提に、従来の生合成プロセスで使われる微生物を使用せず、多様な二次代謝機能を持つ放線菌を用いて、天然の大麻からはほぼ抽出できないレアカンナビノイドであるCBGAを生産する技術の開発を目指すようです。

 

CBGはマザー・オブ・カンナビノイドとも呼ばれており、CBDやTHCを含む全てのカンナビノイドの前駆体です。

 

今回の研究を通して、ゆくゆくは生合成プロセスでのCBDやCBG同様レアカンナビノイドのTHCVなどのカンナビノイドの生産を行っていきたいとのことです。

 

2019年、Nature誌で、酵母のような多産の生産細胞を利用する遺伝子工学によって単糖類のガラクトースからCBDAを生合成する方法が報告されています。(Nature 2019, 567, 123–126.)。

 

この手法での生産効率は4.2~4.3μg/Lでした。

これは、非常に低い値です。せめてmg/Lスケール、できればg/Lに近いスケールが望ましいといえます。

 

この生産量では、レアカンナビノイドが優位な天然の大麻から抽出する手法の方が経済的といえます。

 

また、今回の生合成によるカンナビノイドの生産のほかに化学合成によるカンナビノイドの生産手法もあり、現状では化学合成による生産技術の開発の方が進んでいる印象です。

 

今後の生合成アプローチでのカンナビノイドの生産技術開発の進展に注目です。

生合成や化学合成によるカンナビノイドの生産手法に関しては、こちらの記事で詳細に紹介しています。

 

2-1. アメリカ、呼気中の⊿9-THCなどの検査に協力する業者を募集

アメリカ連邦政府は140万ドル以上を投じて、大麻を摂取した人の呼気中の⊿9-THCなどの濃度が時間とともにどのように変化するかを研究する予定です。

これは、大麻を使用して運転をしたかどうかを判断するための信頼できる路上検査体制を作るための取り組みの一部です。

 

今回の募集はNIST(国立科学技術研究所)によるものです。

NISTは、呼気と血液のサンプルを採取し、そのサンプルから急性大麻使用の証拠、すなわち⊿9-THCなどのカンナビノイドの検査を実施できる業者を探している、と述べています。

 

過去10年間、アルコール用の呼気分析器のような装置の設計と製造に多くの努力を重ねてきましたが、大麻の急性使用を検出する広く認められた方法はまだ存在しません。

 

"全米で大麻/マリファナの使用が合法化され、その使用が運転に必要な実行機能を損なうことが分かっているため、ドライバーの大麻による障害を検出するロードサイド技術の必要性は極めて重要である。"

 

2022年5月、アール・ブルメナウアー下院議員(民主党)は、大麻を最近使用したかどうかの判断が困難であることを踏まえ、運輸省に大麻検査政策の改革を促しました。

 

同氏は、何万人ものトラック運転手などの商業運転手が大麻使用で罰則を受けていることを示す同省のデータを引用し、その使用が検査時よりも何日前か何週間も前かを見分ける方法がないことを指摘しています。

 

実際には、体内の⊿9-THCの量や運転能力への影響を正確に測定することが困難なこともあり、非常に議論の多いところです。

 

例えば、2019年に発表された研究では、法定THC制限値(通常、血液1ミリリットル当たり2~5ナノグラムのTHC)で運転する人は、大麻を使用していない人に比べて、事故に巻き込まれる可能性は統計的に高くないと結論付けています。

 

しかし、他の研究では、嗜好用大麻の合法化により、高速道路での交通事故死が増加する可能性が指摘されています。

 

他の調査では、少なくとも自己申告による調査によると、合法化後に障害運転が実際に減少することが示唆されています。

 

非営利団体のRTIインターナショナルが2022年4月に発表した報告書によると、なんらかの形で大麻が合法化されている州では、そもそも大麻を摂取してから3時間以内に運転する人が少なかったといいます。

 

また、今年行われた別の調査では、医療用大麻を合法化した州では自動車保険の保険料が減少したことが判明しました。

 

専門家や擁護者は、血中のTHC濃度と機能障害の関係については証拠が明確でないことを強調しています。

 

2019年の米国議会調査局は、大麻の使用は人の反応時間や運動性能に影響を与える可能性があるが、大麻の使用が運転者の事故リスクに与える影響に関する研究では相反する結果が得られており、大麻の使用による事故リスクの増加はほとんどないとの研究結果もある、と述べています。

 

また、別の最近の研究では、すべての研究参加者が血中THCが1回あたりの制限値を超えていたにもかかわらず、CBDを多く含む大麻を吸っても運転能力に「大きな影響はない」ことが判明しています。

 

出典:Feds Seek Contractor To Help Test Marijuana Compounds In People’s Breath

 

2-2. カリフォルニア州、大麻ラウンジの流行間近か?

カリフォルニア州では、待ちに待った大麻を使用できるラウンジが登場したようで、業界の専門家は、これらの施設が今後数年で飛躍的に拡大すると予測しています。

 

大麻ラウンジの増加は、コロナウイルスの大流行によって鈍化し、カリフォルニア州や全米で緩やかなものとなっていました。

 

これまで、カリフォルニア州をはじめ全米で大麻ラウンジビジネスが伸び悩んでいることから、多くの人が期待していたビジネスモデルに疑問符がついていました。

 

現在、カリフォルニア州で営業しているラウンジは、主にサンフランシスコとオークランドに集まっています。ほとんどが大麻専用のただの喫煙室です。

 

南カリフォルニアやセントラルバレーでは、ようやくいくつかのラウンジの認可がおり始めました。

 

その結果、大麻ラウンジの数は、現在営業している約10件から、今後1〜2年で約3倍になると予想されています。

 

 

ウェストハリウッドの大麻販売店"The Artist Tree"の共同創業者で、最近"The Studio Lounge"をオープンしたローレン氏は、「大麻ラウンジは、業界を前進させ、大麻使用をノーマライズするために非常に重要な役割を果たす」と話しています。

 

ウェストハリウッドは、ベイエリア以外で大麻ラウンジ業界をリードしてきた存在です。

 

市当局は2018年に16のライセンスを許可しました。

8つはエディブルのみ、8つは喫煙のためのライセンスです。

 

今のところ、そのうちの1つである"The Studio Lounge"だけが営業しています。

 

施設は、有名なサンセットストリップの南側、バーやレストラン、マリファナショップが立ち並ぶ賑やかな商業地区の中心にあります。

 

先日、スタジオ・ラウンジで行われたコメディー・ナイトには、多くのお客さんが詰めかけました。

パティオのテラスでは、グラスボングを借りる人もいれば、店内でプレロールをふかす人もいました。

 

お客様はタブレットを使って、ボングやプレロールなどの大麻製品を注文していました。

ライブミュージック、サウンドバス、ペインティング、ヨガインストラクション、ドラッグクイーンブランチなど、1週間を通して多様なイベントが開催されています。

 

カリフォルニアの大麻ラウンジは、製造業者や栽培業者などの他の大麻ビジネスに比べて、多くの制限に縛られています。

 

まず、地方で申請する場合は、認可された区画の範囲内で物件を確保する必要があります。

 

州レベルでは、特定の消費ラウンジのライセンスが存在しないため、申請者は小売ライセンスを申請する必要があります。

 

この小売ライセンスでは、従来のレストランと同じように調理された大麻入りの料理や飲み物は、州法で禁止されているのです。

 

「課題は食べ物や飲み物を売らないのに、どうやってラウンジモデルで収益を確保するか、ということです」、と「The Studio Lounge」のオーナーは話しています。

 

2021年、サンディエゴ郊外のナショナルシティでは、6つの大麻関連ライセンスのうち1つを大麻ラウンジ用に設定しました。

 

公共の場所や車の中で喫煙するよりも、「人々が安心してくつろげる安全な場所で」消費者に大麻を使用してほしいと考えています。

 

大麻関連の税や申請、ライセンス料は、沿岸部の都市に年間200万ドルから300万ドルの収入をもたらすと予想されています。

ただし、ラウンジは商業観光地区にゾーニングされています。

 

1ヶ月ほど前に公開した記事でも触れましたが、アメリカではネバダ州でも同様の大麻ラウンジビジネスが花開こうとしています。

 

詳細はこちらの記事をご覧ください。

 

出典:California cannabis consumption lounges poised for takeoff

 

2-3. ウルグアイ、嗜好用大麻販売から5周年

嗜好用大麻の合法化は2013年に承認されましたが、購入が可能になったのは2017年になってからです。

ウルグアイが世界で初めて成人に対して合法的に大麻の販売を開始して、5年が経ちました。

 

2017年7月、同国の薬局では、ウルグアイ国民または同国の永住権を持つ18歳以上の人々に、国の管理下で栽培された大麻の処方が開始されました。

 

ウルグアイでは2013年に大麻の合法化が認められ、自己栽培、集団栽培を行う会員制クラブ、ディスペンサリーでの購入という3つの方法で精神作用のある大麻にアクセスできるようになりました。しかし、自己栽培や会員制クラブは当初から運営できたが、栽培した大麻の買い取りという選択肢は4年後までなかったのです。

 

2017年7月のディスペンサリー運営開始時には、すでに4,711名の方が購入者として登録され、購入できる状態になっていました。販売開始から1週間後の登録者数は、ほぼ倍増の9,163名となった。さらに1年後には24,324人のウルグアイ人が登録され、現在では49,630人が登録されています。

 

また、大麻を販売するディスペンサリーの数も年々増えています。

 

就任当時は14店舗しかなかったのが、今ではすでに28店舗まで増えています。

大麻5g入りのバッズが390ウルグアイペソ(約1,250円)で販売されており、インディカ優位/サティバ優位のハイブリッドの2系統がありますが、近々新しい系統が販売開始される予定だそうです。

 

2-4. パラグアイ、大麻栽培の合法化の議論開始

農民や家庭での大麻栽培に関するルール作りのための議論が開始されました。

 

パラグアイにおける大麻合法化に関する議論は、同国の国民議会まで到達しました。

サンペドロの農民団体の要請により、議会の議長であるオスカル・サロモン上院議員が主催する公聴会を議会は開催しました。今後は、大麻栽培を規制する法律の起草に着手することを目指しています。

 

パラグアイの新聞「ABC」によると、2021年6月、農民活動家のリーダー数人がサロモン上院議員を訪ね、公聴会の開催を要請し、自家栽培した大麻をプレゼントしたそうです。農民たちは、医療用大麻を栽培し、それを必要とする患者のために大麻から治療薬を作ることができる権利を求めているのです。

 

「薬としての大麻を無料で入手する権利が法律では確立されています。しかし、現実にはそのような状況は実現されていません。病気の治療のために大麻オイルを必要としている何千人もの人々のニーズを無視することはできません。」と、活動家で医療大麻の栽培者でもあるフアン・カベズド氏は述べ、患者のために医療用の大麻オイルを生産したとして2021年に逮捕されました。

 

公聴会には、ブラジルやウルグアイといった国々から、大麻関連の起業家や農務省など、複数の高官や大麻の専門家が出席しました。

 

出典:Paraguay debate legalizar el cultivo de cannabis

 

2-5. ホンジュラス、大麻産業で85,000人の雇用創出の可能性

ホンジュラスのサルバドール・ナスララ副大統領が、経済・商業目的での大麻栽培に賛成であることを表明し、世論に火をつけました。

人口1,000万人の国で100万人以上が失業している中、「85,000人の雇用を創出する」というこのプロジェクトについて、ホンジュラス大統領に独占インタビューを行いました。

 

 

Q:医療用大麻の栽培を合法化するというのは、どういうことなのでしょうか。

 

このプロジェクトは、雇用を創出し、国のためにドルの収入を得るのが目的です。

 

赤道付近の国々は一年中太陽に恵まれています。

そのため、大麻の生産コストが低く、1gを生産するのにわずか1ドル15セントほどです。

一方、ヨーロッパやアメリカでは同じグラムを生産するのに1ドル以上かかります。

 

 

Q:国はどのように介入するのでしょうか?

 

国が直接的に大麻産業からお金を稼ぐ場合と、単に土地を貸すだけの場合の2つの可能性があります。

 

ホンジュラスは出費がなく、すべての資金を投資してくれるという他国の人たちから連絡をもらっています。この場合、ホンジュラス国内で大麻が消費されるのを防ぐために必要な労働力を含め、すべてを海外企業が管理することになります。

 

製品はドライフラワーのようにフレッシュなまま輸出することもできますし、加工してオイルや軟膏、さまざまな形態に変えることもできます。

 

現状、ホンジュラスで製品を消費することは考えていません。

 

 

Q:ホンジュラスでは、大麻の使用に関して偏見があるのでしょうか?

 

あります。というのも、米国に送還された前大統領は、コカイン密売のトップでした。

 

 

Q:大統領の提案が「大麻の栽培と販売」であると信じる多くの国民を、どのように説得するのでしょうか?

 

化学療法で痛みを和らげることができた人にとって、その化学療法は恵みだと認識しています。

大麻にも似たように、化学療法のような健康にとって恵みとなる薬としての効果があります。ただ、ほとんどの人は、そのような情報を持っていなかったため、タブーとして認識しているのです。

 

また、ヨーロッパでもアメリカでも、何百万人もの市民が、嗜好用や医療用大麻を消費しています。

 

 

Q:ヘンプは規制緩和の選択肢に入らないのですか?

 

ヘンプも大麻と同じ科の植物ではあります。

ですから、医療用大麻の生産が実現しない場合、ヘンプが医療用大麻と同じように国際的なニーズがあるのかどうか、分析する必要があります。実質的に同じ植物と見て、考慮することができます。

 

コロンビアは 2025 年には50 億ドルの利益を生み出すと推定されています。

これは、雇用創出の上で、非常に重要な数字です。

 

 

Q:ホンジュラスの失業率はどのくらいですか?

 

仕事を装って、家の中の小物を持ち出して道端に売りに行ったり、販売店で商品をいくつか買ってきて、それを高く売って1日4ドルを稼ぐ人たちがいます。

 

彼らは1日4ドルで生活し、子供を働かせたり、多くの場合、売春に走ったりする子供もいます。

 

公式データと現実は一致しませんが、公式データでは、総失業者数35万人、さらに非正規雇用者数35万人となっています。

 

このデータを心底疑っており、少なくとも100万人は失業者がいると思っています。

 

出典:How Honduras Can Potentially Generate 85,000 Jobs From Cannabis

 

3. OFFの原料はオーガニック仕様

USDAオーガニック認証

OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。

合法性と安全性
製造工程における各種認証
信用・実績のあるサプライヤー

 

合法性と安全性
厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査

製造工程における各種認証
USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)

信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり

 

CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。

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