精神活性作用のあるカンナビノイドとして人気のあった、THCHが令和5年の8月4日に規制されました。
しかしながらハイになりたい、というニーズは依然として残っており、最近ではTHCPOという新たなカンナビノイドが出現しました。
今回は、そんなTHCPOについてご紹介していきたいと思います。
1. THCPO(テトラヒドロカンナビフォロールアセテート)とは
THCPO(テトラヒドロカンナビフォロール・アセテート)は、麻から抽出されるカンナビノイド成分のひとつで、THCP(カンナビフォロール)をアセチル化した物質になります。
THCPはTrans-△9(テトラヒドロカンナビフォロール)として知られており、THCよりも強い精神活性効果が得られる成分ですが、令和5年9月10日に規制され、現在では違法となっています。
ちなみに、アセチル化とは、有機化合物にアセチル基が追加されること(くっつく反応のこと)を指します。
その結果、成分が分解されにくくなり、劣化が抑えられて品質が安定します。
このように、THCPをアセチル化させて、物質の安定性を高めた成分がTHCPOです。
2. THCPOの効果・機能性
THCPOは以下のような「陶酔感」「トリップ感」「鎮痛効果」などがあるとされています。
また、話題になっている点としては、「THCの30倍の効力」「効果の持続時間が最大8時間」といった部分でしょう。
THCの30倍というのはかなり強力ですが、その理由としては、THCPOがTHCの30倍の結合親和性を持っているとされているからです。
2-1. 陶酔感
THCPOの陶酔感は強力で、頭や身体がフワフワするような感覚になると報告されています。
2-2. トリップ感
時間の流れが遅くなる感覚になり、トリップしているような感覚もあると言われています。
THCPのような体感、トリップ感であるようです。
2-3. 鎮痛効果
THCPOには、CBDと同じように、鎮痛効果があると言われています。
現在は規制されているTHCPを、マウスに投与した実験によって、鎮痛作用の可能性が確認されたことと関係があると考えられます。
3. THCPOの作用機序
THCPOの作用機序を示した研究等は、現在見つかっておりません。
しかし、陶酔感やトリップ感といった、THCと類似の声がみられるため、その作用機序はTHCと同様のものであると考えられます。
THCは、カンナビノイド受容体であるCB1に結合することで、その作用をもたらします。
CB1は脳などの中枢神経で多く発現することから、強く精神に影響を与えます。
THCPOも同様に、CB1に働きかけていると考えることができます。
4. THCPOの化学構造
THCPOの化学式はC25H36O3、モル質量は384.560 g/molです。
前述のように、THCPをアセチル化して、THCPOに変換しています。
5. THCPOとCBDの違い
THCPOとCBDの主要な違いは、化学構造、体への影響・効果にあります。
CBDは大麻草から抽出可能な天然のカンナビノイド、THCPOは、化学合成して作られる合成のカンナビノイド、という点が大きな違いです。
体への影響・効果の違いとしては、THCPOは上述の通り、多幸感系の効果が見込まれます。アガるような体感がある物質としての特徴があります。
他方CBDは一般的に、ストレス&不安の解消、リラックス効果があると言われております。
関係性としては、THCとCBDのものに似ていると言えるでしょう。
6. THCPOの安全性と副作用
THCPOは、まだ発見されてから日が浅いため、その安全性を証明するような研究等は見つかっておりません。
ただ、340℃で加熱すると分解してケテンガスを放出する可能性があるとの報告があったり、強い精神活性作用を及ぼすという意味で、少量で様子を見ながら摂取することをお勧めいたします。
7. THCPOの希少性
そもそも大麻中にわずかな量しか含まれていないTHCPを、さらにアセチル化して合成しているため、その希少性は高いと言えるでしょう。
8. THCPOの可能性
精神活性作用があり、合法であるという点で、陶酔感を求めたり、ハイになりたいユーザーからは人気を集める物質であると考えられます。
ただ、その強い精神活性作用から、今後規制のリスクもあるため製品として扱い続けられるかは未知数と言えるでしょう。
9. THCPOは違法か?
2023年10月現在、違法ではなく、日本においては合法で利用することができます。
強い精神活性作用があるため、THCHのように今後規制されるリスクがあり、そのあたりは注意が必要です。
10. THCPOは薬物検査に引っかかるか?
THCPOに関する薬物検査の情報は現在見つかっておりません。
しかし、合成前の成分であるTHCOは、体内で代謝されると、THCと全く同じ形で体外に排出されてしまうため、THCの薬物検査では、陽性反応が出てしまうリスクがあります。
(出典:2022年3月4日 薬事・食品衛生審議会 指定薬物部会 議事録)
11. THCPOの商品事例
東京、大阪、沖縄などに店舗を構える有名ブランド「ADD CBD」では、ジョイント(葉巻型)形式のTHCPOが販売されています。
価格は1本2,000(税込)となっており、少量で強い体感が得られるためコスパの良い製品であると考えられます。
12. 安全に高揚感を得たい方へ
ここまでご紹介したように、強い精神活性作用を持ちつつも、今後の規制対象となり得たり、安全性に関して未知数な部分があったりするTHCPO。
なるべくそういったリスクがなく、高揚感が得られる商品を欲している方に向けて、tokyo mooonのプライベートブランドをご紹介いたします。
「穏やかな高揚感」が得られる CBN配合のCBDドリンク「Chilling High」
「Chilling High」(通称:チルハイ)は「健康的な楽しい交流」を実現するためのドリンクとして生まれました。
アルコールを飲めず酔えない、飲み過ぎて酷い二日酔いを感じた、といった経験はないでしょうか。
これまでは、“酔う”ための代表的な手段はお酒でしたが、その代替品として、新たな嗜好品として大麻由来の天然成分(CBDとCBN)を含むドリンクを開発しました。
「穏やかな高揚感」という意味を込めて「Chilling High」と名づけています。ご自宅での晩酌、パーティーや祝い事などの機会におすすめの商品です。
南国感溢れるパッション味のCBNベイプ Premium Passion Fruits
THCと同じくCB1レセプターに作用し、高揚感などが得られるCBNとこだわりの原料を用いて、合法的かつ安全にカンナビノイドの魅力に触れられるCBNベイプを開発いたしました。
この機会に是非お試しください。
13.OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様
OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。
①合法性と安全性
②製造工程における各種認証
③信用・実績のあるサプライヤー
①合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査
②製造工程における各種認証
・USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)
③信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
・FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり
CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。

弊社では、CBD(アイソレート、ディスティレート、ブロードスペクトラム、水溶性)、CBG、CBNをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売りやこれらのカンナビノイドを用いた食品や化粧品ブランド開発のOEMサポートを行っております、ぜひお気軽にお問い合わせください!