この記事は、最近話題になっているTHCPO(テトラヒドロカンナビフォロールアセテート)とは何か、ついて解説しています。
THCPOとは、大麻草に含まれる天然成分であるTHCPをアセチル化(=化学合成)させた合成カンナビノイド成分です。THCPOは、令和6年5月11日より指定薬物として規制されており、日本国内において違法になりますが、ここでは、その効果・機能性などに知りたい方にとって役にたつ情報をまとめています。
また、規制されているないクリーンなカンナビノイドの製品を試したい方に向けて、tokyo mooonは、「自然を吸う」をテーマに本物のカンナビスを再現したCBDベイプを新たにリリースいたしました。
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1. THCPO(テトラヒドロカンナビフォロールアセテート)とは
THCPO(テトラヒドロカンナビフォロールアセテート)は、麻から抽出されるカンナビノイド成分のひとつで、天然成分であるTHCP(テトラヒドロカンナビフォロール)をアセチル化した物質になります。
THCPは、大麻草に含まれるTHCの前駆体として知られており、THCよりも強い精神活性効果が得られる成分ですが、令和5年9月10日に規制され、現在では違法となっています。
ちなみに、アセチル化とは、有機化合物にアセチル基が追加されること(くっつく反応のこと)を指します。
その結果、成分が分解されにくくなり、劣化が抑えられて品質が安定します。
このように、THCPをアセチル化させて、物質の安定性を高めた成分がTHCPOです。
2. THCPOは違法か?
THCPOは、令和6年5月11日より指定薬物として規制されており、日本国内において違法になります。THCPOを含む製品について、医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されます。
またTHCPO以外で、現時点でどのカンナビノイドが規制されているのか、網羅的に知りたい方は以下をご覧ください。
加えて、個別成分ごとに、規制状況や効果・機能性等を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001250836.pdf
3. THCPOの代わりになるもの
THCPOが日本国内において規制対象となりましたが、確かな体感が得られる商品をお求めの方は多いかと思います。
そんな中、tokyo mooonは 「穏やかな高揚感」が得られる CBN配合のCBDドリンク「Chilling High」を開発いたしました。
「Chilling High」(通称:チルハイ)は「健康的な楽しい交流」を実現するためのドリンクとして生まれました。
アルコールを飲めず酔えない、飲み過ぎて酷い二日酔いを感じた、といった経験はないでしょうか。
これまでは、“酔う”ための代表的な手段はお酒でしたが、その代替品として、新たな嗜好品として大麻由来の天然成分(CBDとCBN)を含むドリンクを開発しました。
「穏やかな高揚感」という意味を込めて「Chilling High」と名づけています。ご自宅での晩酌、パーティーや祝い事などの機会におすすめの商品です。
4. THCPOの効果・機能性
THCPOは以下のような「陶酔感」「トリップ感」「鎮痛効果」などがあるとされています。
また、話題になっている点としては、「THCの30倍の効力」「効果の持続時間が最大8時間」といった部分でしょう。
THCの30倍というのはかなり強力ですが、その理由としては、THCPOがTHCの30倍の結合親和性を持っているとされているからです。
4-1. 陶酔感
THCPOの陶酔感は強力で、頭や身体がフワフワするような感覚になると報告されています。
4-2. トリップ感
時間の流れが遅くなる感覚になり、トリップしているような感覚もあると言われています。
THCPのような体感、トリップ感であるようです。
4-3. 鎮痛効果
THCPOには、CBDと同じように、鎮痛効果があると言われています。
現在は規制されているTHCPを、マウスに投与した実験によって、鎮痛作用の可能性が確認されたことと関係があると考えられます。
5. THCPOの作用機序
THCPOの作用機序を示した研究等は、現在見つかっておりません。
しかし、陶酔感やトリップ感といった、THCと類似の声がみられるため、その作用機序はTHCと同様のものであると考えられます。
THCは、カンナビノイド受容体であるCB1に結合することで、その作用をもたらします。
CB1は脳などの中枢神経で多く発現することから、強く精神に影響を与えます。
THCPOも同様に、CB1に働きかけていると考えることができます。
6. THCPOの化学構造
THCPOの化学式はC25H36O3、モル質量は384.560 g/molです。
前述のように、THCPをアセチル化して、THCPOに変換しています。
7. THCPOとCBDの違い
THCPOとCBDの主要な違いは、化学構造、体への影響・効果にあります。
CBDは大麻草から抽出可能な天然のカンナビノイド、THCPOは、化学合成して作られる合成のカンナビノイド、という点が大きな違いです。
体への影響・効果の違いとしては、THCPOは上述の通り、多幸感系の効果が見込まれます。アガるような体感がある物質としての特徴があります。
他方CBDは一般的に、ストレス&不安の解消、リラックス効果があると言われております。
関係性としては、THCとCBDのものに似ていると言えるでしょう。
8. THCPOの安全性と副作用
THCPOは、まだ発見されてから日が浅いため、その安全性を証明するような研究等は見つかっておりません。
ただ、340℃で加熱すると分解してケテンガスを放出する可能性があるとの報告があったり、強い精神活性作用を及ぼすという意味で安全性の面で課題があったかもしれません。
9. THCPOの希少性
そもそも大麻中にわずかな量しか含まれていないTHCPを、さらにアセチル化して合成しているため、その希少性は高いと言えるでしょう。
10. THCPOの可能性
精神活性作用があり、合法であるという点で、陶酔感を求めたり、ハイになりたいユーザーからは人気を集めていた物質であったと考えられます。
ただ、その強い精神活性作用から、規制対象となってしまいました。
11. THCPOは薬物検査に引っかかるか?
THCPOに関する薬物検査の情報は現在見つかっておりません。
しかし、合成前の成分であるTHCOは、体内で代謝されると、THCと全く同じ形で体外に排出されてしまうため、THCの薬物検査では、陽性反応が出てしまうリスクがあります。
(出典:2022年3月4日 薬事・食品衛生審議会 指定薬物部会 議事録)
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