アメリカ・シアトルの大麻関連の規制状況について、まとめました!
1. シアトルでは大麻は合法? 2. 大麻の所持・使用・譲渡に関する規制 3. 医療用大麻に関する規制 4. 大麻の栽培に関する規制 5. 大麻使用下での運転に関する規制 6. 公共の場所での大麻使用に関する規制 7. 原料卸売と製品のOEMについて |
1. シアトルで大麻は合法?
シアトルでは医療用、嗜好用ともに大麻は合法です。
1998年に医療用大麻が承認されました。またアメリカで初めてとなる嗜好用大麻の合法化が2012年に承認されました。
2. 大麻の所持・使用・譲渡に関する規制
シアトルでは、2012年に嗜好用大麻が合法化されました。この法律では、21歳以上の成人は、娯楽目的のために大麻を使用し、所持することができます。
所持・使用制限は以下の通りです。
シアトルでは、21歳以上の成人は、以下の種類の嗜好用大麻を組み合わせて所持することができます。
使用可能な大麻1オンス(約28グラム) 固形状の大麻入り製品16オンス(約450グラム) 液体状の大麻入り製品は72オンス(約2キログラム)
2016年、シアトルの有権者の56%が提案を承認し、シアトルでレクリエーション用大麻が合法化されました。この法律では、21歳以上の成人がレクリエーション目的で1オンスまでの大麻を使用、所持することが認められています。
3. 医療大麻に関する規制
シアトルでは、1998年に有権者の59%が「マリファナ医療利用法」を承認して以来、医療用大麻が合法化されました。この法律により、医師から推薦された場合、大麻の医療利用が認められました。
医療用大麻の所持量は疾患や医師の判断位によりますが、州の任意患者データベースに登録された人は、固形状の大麻入り製品を48オンス(1360グラム)、液体状の大麻入り製品216オンス(6キログラム)、または濃縮大麻21グラムを所持できます。登録されていない患者も固形状の大麻入り製品を16オンス(450グラム)、液体状の大麻入り製品を72オンス(2キログラム)、または7グラムの濃縮大麻を所持できます。
シアトルでは嗜好用大麻は合法ですが、医療患者として認定されるには、以下のような条件を満たしていて、かつ医師による推薦が必要となります。
- カヘキシア
- 癌
- クローン病
- 緑内障
- C型肝炎
- HIV/AIDS(エイズ)
- 難治性の痛み
- 持続的な筋肉の痙攣
- 吐き気
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 発作
- 外傷性脳損傷
- あらゆる「末期症状または衰弱状態」
4. 大麻の栽培に関する規制
個人使用または配布のための栽培はシアトルでは禁じられています。もし栽培した場合、最高5年の禁固刑および/または最高1万ドルの罰金で処罰される重罪となります。初犯の場合は1,000ドル、2回目以降の場合は2,000ドルの罰金刑に処されることが義務付けられています。
その例外として、医療用大麻患者またはその介護者は大麻草を栽培することができます。医療用マリファナ患者は、薬用として限られた本数の植物を合法的に栽培することができます。その数量は、対象となる患者が州のデータベースに登録するかどうかで決まります。しかし登録の有無にかかわらず、すべての患者は医師により、適格な状態が確認されなければならない。
州のデータベースに登録された患者は、6〜15本の大麻草を栽培することができ、その量は、医師の推薦によります。また医師の推薦はあるが、未登録の患者は4本まで大麻草を栽培することができます。
5. 大麻使用下での運転に関する規制
シアトルでは大麻の使用は合法ですが、その影響下で運転することは合法ではありません。
シアトルとワシントン州全域では残念ながら車内での大麻摂取は厳しく禁止されています。薬局から自宅まで大麻を運ぶ場合も、製品は密封されたパッケージのまま、車に乗せなければなりません。
車は私有財産ですが、私邸の法的な定義には当てはまりません。車内での活動は外部からはっきりと見えるため、自動車内で大麻を消費することで、(たとえ自動車が動いていなくても)罰金や懲役に処されます。
警察官は呼気、血液、尿、又は唾液の一つ以上の化学的検査を大麻使用下で運転している可能性がある者に対して実施すること、実地を要求することができます。またこの検査を拒否した場合、裁判での有罪の証拠として認められます。
大麻使用下での運転の罰則は以下の通りです。
初犯:1年以下の禁固刑もしくは、350ドル以上5,000ドル以下の罰金、またはその両方が科せられます。また90日間の免許停止処分にもなります。
2回目の違反(7年以内):1年以下の禁固刑、もしくは500 ドル以上 5000 ドル以下の罰金、またはその両方に処されます。また2 年間の免許取消、車両の押収と没収などもあり得ます。
6. 公共の場所での大麻使用に関する規制
公共の場で大麻を使用することは違法です。シアトルでは、大麻の消費は個人宅に厳しく制限されています。市外から来た人や、大麻の煙を禁止している家主から家を借りている場合は大麻の使用がかなり制限されます。
安全で合法的な喫煙場所を探している場合は、大麻使用を許可しているホテルやバケーションレンタルなどがあります。
公共の場で大麻を吸うと、民事違反になり刑務所に入ることはないですが、アルコールの公共消費と同様の27ドルの罰金に処されます。
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