CBDには多様な効果効能があります。
その中でも今回はCBDの自閉症に関しての効果について取り上げます。
CBDは自閉症に効果的なのか?そして、どのように自閉症に作用しているのか?
これらの疑問にエビデンスに触れながら解説していきます。
また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。
1.CBDとは
CBDとは、大麻草から抽出される成分であるカンナビノイドの一つです。
大麻草の成分ということで、CBDにも大麻のような危険な作用があるのではないかと心配する人もいるのではないでしょうか。
たしかに大麻草には、大麻取締法で規制されていて摂取するとハイになるTHCという成分が含まれています。しかしCBDは、THCとは全く別の成分で、その化学的構造も性質も異なる安全性の高い成分です。世界保健機関であるWHOもCBDは安全性の高い成分だと認めています。もちろんCBDは、合法で使用することができますし、摂取してもハイになることはありません。
CBDには、数多くの健康効果や治療作用が期待できると現在注目されています。今回は数あるCBDの効果効能の中から自閉症に関連したCBDの効果について詳しく解説します。
CBDのその他の効果について全体的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
こんなにあるの👀?CBDの機能性のすべて
2. 自閉症とは
(画像引用)出典:広汎性発達障害と自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群の違いは?|株式会社Kaien – 発達障害の方のための就職応援企業
自閉症の正式名称は「自閉スペクトラム症」(英語名は、Autism Spectrum Disorder 通称:ASD)といい、神経発達障害の一種です。遺伝的な要因が関与して起こると言われており、人口の1%ほどが患っていると言われています。
症状はさまざまですが、他者とコミュニケーションをとったり、関係を築くことが苦手なことが多いと言われています。言葉の遅れや反響言語(オウム返し)、会話が成り立たない、格式張った字言語などを使う傾向にあります。
自閉スペクトラム症は、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群など、これまでいろいろな名称で呼ばれていましたが、世界保健機構(WHO)とアメリカ精神医学会により診断基準が改定され、まとめられて表現するようになりました。
広汎性発達障害は、対人関係の困難、パターン化した行動や強いこだわりの症状がみられる障害の総称として使われていたため、自閉スペクトラム症と同義語と言えます。
その中でも、通称「アスペ」という呼ばれ方で有名なアスペルガー症候群は、知能や言語の遅れがない人で、対人コミュニケーションに障壁がある場合に診断されます。
ASDがある人は、ASDの特徴を持っているがゆえに二次的な困難や問題に直面することがあります。これを二次障害といいます。
たとえば、自閉症が原因で対人関係でつらい思いをしたり、他の人に比べて失敗をくりかえしやすかったりすると精神的に辛くなってしまいますよね。その辛さが、うつ病や不眠症、パニックなどの二次的な症状を引き起こしてしまうことがあるのです。
二次障害には、次のような症状が起こることがあります。
・精神障害
うつ病、不安障害、強迫性障害、パニック、食欲不振、摂食障害、多動、注意血管障害、攻撃性(暴力・暴言)の増加、学習障害、チック症状など
・睡眠障害
不眠症、過眠症など
・神経障害
頭痛、腹痛、てんかん発作、過敏症など
参考
出典:NCNP 病院 国立精神・神経医療研究センター
出典:厚生労働省 e-ヘルスネット
出典:MSDマニュアル家庭版
出典:株式会社Kaien – 発達障害の方のための就職応援企業
3. 自閉症に対するCBDの効果
CBDは、自閉症の症状や二次障害に効果をもたらす可能性があります。
イスラエルで行われた研究が、CBDに自閉症の症状改善効果がある可能性を示唆しました。この研究では、188人の自閉症を持つ子どもが参加しました。子どもたちにCBDが30%、THCが1.5%含まれるフルスペクトラムのCBDオイルを6か月間、一日3回摂取させ、摂取後1か月と6か月に被験者の家族にアンケートをとるという研究です。
その結果、自閉症の特徴でもある落ち着きのなさや、癇癪、興奮、不安に対して大きな効果があり、80〜90%の症状が改善したという結果が出ました。また、半数以上が睡眠障害や消化不良に関して改善したと回答しました。生活の質に関しては、「良い」または「とても良い」と回答した人が大幅に増加し、「悪い」と回答した人が減少しました。
これらの結果は、THCを含んだフルスペクトラムのCBDの結果であるため、CBDのみで自閉症症状を改善する効果があるとはいえません。しかし、CBDがエンドカンナビノイドシステム(ECS)の働きをサポートすることで、自閉症が原因の反社会的な行動や自傷行為などが改善されたというデータもあります。
またイタリアの症例では、思春期に入りCBD治療に効果がなくなった少年に、テルペンが0.15%に濃縮されたCBDオイルで9か月間治療をしたところ、週に2回ほどあった攻撃性が完全になくなったことが報告されました。また、テルペンをCBDに加えたことで、CBDの投与量が半分で済み、攻撃性の低下だけでなく、コミュニケーション能力の向上、ユーモアレベルの上昇なども見られたことも加えて報告されました。
これはCBDとテルペンのそれぞれの作用だけでなく、テルペンとCBDのアントラージュ効果(相乗効果)が大きく関係した結果だと考えることができます。
これらの研究や症例の結果から、CBDは自閉症の症状や二次障害に効果をあらわす可能性が十分あり、CBDをテルペンと一緒に摂取することでさらなる効果の高さが期待できるといえるでしょう。
出典:
CBDとテルペンが自閉スペクトラム症(ASD)に有効といわれる根拠① – tokyo mooon
4. 自閉症にCBDが作用する仕組み
CBDがどのように自閉症の症状を改善するかはまだ分からない部分が多いですが、エンドカンナビノイドシステム(ECS)とミクログリアが関わっているのではないかと考えられています。
ECSとは身体の恒常性を保つためのシステムです。
2021年の海外の研究によると、最近ECSが社会的活動のコントロールに関与していることが判明しました。また、臨床研究と動物研究の両方で、ECSが自閉症の治療をする上で重大なキーポイントになると報告されています。
CBDは、ECSをサポートしてECSのシグナル伝達を調節する働きがあります。CBDがECSを調節することができれば、自閉症患者の社会的活動がうまくコントロールされることが期待できるのではないでしょうか。
また、神経を構成する細胞であるミクログリアが自閉症児において異常に増殖していることも専門家は注目しています。
ミクログリアはECSのシグナル伝達を完全な状態で行う働きがありますが、ミクログリアに異常が起こるとECSが正常に機能せず、社会的活動のコントロールがうまくいかなくなることが考えられます。さらにミクログリアが過剰活性することによって、炎症物質を放出し神経損傷を加速させてしまう恐れもあります。
このことから自閉症症状を改善するには、ミクログリアの機能を正常にすることと、炎症物質を抑制することも重要だということが分かります。
はたしてCBDには、ミクログリアの機能調節と炎症抑制をする働きがあるのでしょうか。
2021年の研究では、ECSのシグナル伝達を調節することで、ミクログリアの機能が調節できることが示唆されています。またミクログリアによる炎症は、カンナビノイド受容体であるCB2を活性化させることによって抑制できることも知られています。
CBDは、間接的にCB2を活性化してECSの活性をサポートする働きがあると考えられています。つまりCBDは、ECSをサポートすることで異常があったミクログリアの機能を調節し、かつCB2を活性化することでミクログリアによる炎症を抑制することが期待できるのです。
CBDのこれらの作用は、自閉症の症状改善に大きく貢献する可能性が高いといえるでしょう。
5. tokyo mooon CBD商品のご紹介
tokyo mooonでは、大麻が一般的な植物と同等に扱われる「大麻のノーマライゼーション」を目指し、各種CBD商品を展開致しております!
主な商品としては、
・CBDべイプ
・CBDオイル
・CBDウォーター
・CBDグミ
がございます。
カンナビノイドの原料屋さんとして、原料へのこだわりは勿論、海外の研究事例などを参考に開発した商品などを取り揃えております。
また、ものづくりにもこだわっており、海外の研究事例を参考に味や体感などの嗜好性を探究しています。是非この機会にお買い求め下さい!
また、Amazon購買ページもございますのでそちらもご覧ください。
6. tokyo mooon 高品質CBD原料とOEMのご紹介
tokyo mooonは、CBD製品のOEMや原料卸を行っています。
取り扱い原料の特徴は、以下7つです。
①合法性と安全性
②製造工程における各種認証
③大手企業との取引実績
④納得のいくフレーバーや体感の追求
⑤選べる多様なカンナビノイド
⑥市場理解と商品企画の支援
⑦小ロット・短納期
CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。