近年、若年層を中心にCBDという言葉が広がりを見せています。
CBDA(カンナビオール酸)とは、CBDの前駆体(ある物質になる前の物質のこと)を指します。この記事では、CBDAがどのような物質なのかを、科学的、法的、ビジネス的視点でそれぞれ解説していきます。
また、CBD原料に関する詳しい情報をお探しの方は下記よりご覧ください。
1. CBDAとは何か?
CBDA(カンナビオール酸)とは、英語のCannabidiolic Acidの頭文字をとった略称で、カンナビス(大麻)に含まれる植物性カンナビノイドの一種です。
CBDはCBDAを脱炭素(加熱)して生成されること、Acid(酸)と言う英語で表記されるように、CBDAは非加熱かつ酸性のCBDと言うこともできます。
また、不安神経症、てんかん、がん等の治療法としての可能性が示唆されていたりもします。
2. CBDAの安全性
CBDAの安全性に関しては、2022年の難治性てんかん発作の犬を用いた研究で、明らかになっています。CBDAが豊富な麻抽出物の安全性と有効性を調べた実験内容です。
また、2018年の変形性関節症の犬に対するCBDAの薬物動態、安全性等を調べた研究でも、その安全性を示す結果が得られています。
加えて、安全性の高いCBDの前駆体であり、既に治療薬としての応用が検討されていることから、その安全性は高いものと考えて良いでしょう。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9372618/#B8
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6065210/
3. CBDAの効果・機能性
CBDAには以下の効果効能があると報告されています。それぞれ具体的に解説していきます。
- 抗炎症作用
- 吐き気止め
- 抗腫瘍
3−1. 抗炎症作用
CBDA には抗炎症特性があります。炎症反応に関連する酵素であるシクロオキシゲナーゼ(Cox)に働きかけることで抗炎症効果を発揮します。シクロオキシゲナーゼ1と2に種類が別れており(Cox-1、2)、それぞれ異なる役割を果たします。
- Cox-1 は胃と腸の内壁を維持する役割
- Cox-2 は炎症を引き起こす
イブプロフェンやアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、これらの酵素を阻害することで作用しますが、薬に長期間依存すると、胃腸管に損傷を与えるリスクがあります。
そのため、研究者らは、薬の長期依存による胃や腸の内壁にダメージを防ぎつつ、炎症を引き起こすCox-2のみの阻害剤の開発に焦点を当ててきました。CBDAはNSAIDと同じように作用しますが、腸に有害な影響はありません。
3−2. 吐き気止め
オンタリオ州のグエルフ大学の研究者は、様々な種類の嘔吐や吐き気に対するCBDとCBDAの効果と比較して調べました。研究者らは、CBDAが毒素や動作によって引き起こされる吐き気や嘔吐に対し、強力な効果があることを発見しました。
その中でも特に、予期性嘔吐(以前の治療で経験した副作用の吐き気を「また苦しくなるかもしれない」と想像するだけで生じるような吐き気)に対してが大きな効果があることがわかっています。この種の吐き気には治療法が知られておらず、CBDAは非常に有望な治療法です。
別の研究でも、非常に低用量のCBDAでも薬剤の制吐効果が改善されることが報告されています。CBDAの摂取量がCBDの1,000分の1であっても、その効果を発揮するとのことです。
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3596650/
出典:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3682714/
3−3. 抗腫瘍
ダウンレギュレーションCox-2 酵素に焦点を当てた前臨床研究で、CBDA が特定の種類の乳がんの蔓延抑制に役立つ可能性があることが判明しました。細胞。この種類のがんでは、Cox-2 の濃度が平均よりも高くなります。
研究中、CBDAは48時間使用されました。それは Cox-2 の阻害に役立ちましたが、がん細胞の増殖と生存の誘導に関連する Id-1 タンパク質の有効性も低下させました。さらに、CBDA は乳がんの転移抑制に関連する Sharp-1 の発現を増加させるようです。
CBDAのがんに対する効果についてはさらなる研究が必要ですが、CBDAは体内の有害な細胞の抑制において大きな期待を示しています。
4. CBDVの化学構造
CBDVの化学式はC22H30O4、モル質量は358.478 g·mol−1です。
5. CBDAの副作用
CBDAの副作用に関する目立った報告は見つかっていません。海外では、ジュースやスムージー、サラダドレッシングなどに取り入れられているようで、健康被害を心配することなく成分なので安心して使う事ができます。
6. CBDAの可能性
CBDAならではの可能性と言う点で言うと、予期性嘔吐への有効性を持っている点は注目に値します。
世界の嘔吐治療の市場規模は、ある調査によると、2027年には7億8090万米ドル(2020年時点では4億8340万米ドル)に成長すると見られています。そのマーケットに対して、独自の有効性を持っているCBDAは、高い可能性を秘めていると言えます。
7. CBDAは違法か?
CBDAは2023年12月現在、日本国内では規制はされておらず、合法で利用することができます。
大麻グミに含まれていたHHCHは、強い精神活性作用への危惧から規制されてしまいましたが、CBDAにはそのようなリスクがなく、ビジネスとして扱いやすいと言えます。
8. CBDAは薬物検査に引っかかるか?
ドーピング検査は通常、THC とその代謝物の検出に焦点を当てています。
CBDV は THC に比べて知名度の低いカンナビノイドであり、精神活性作用がないため、検出機関としてはあまり意識はしていないと考えられます。
現在、定期的なテストではCBDVは考慮されておらず、標準的な薬物検査で CBDV 陽性反応が出る可能性は非常に低いです。
9. OFFの原料は、健康志向の人におすすめなオーガニック仕様
OFF株式会社は、CBD製品のOEM製造の受託や原料販売を行っている会社です。弊社で取り扱っている原料には、以下三つの特徴があります。
①合法性と安全性
②製造工程における各種認証
③信用・実績のあるサプライヤー
①合法性と安全性
・厚生労働省や食品検疫所の正規の手続きを経て輸入済み
・ベイプやコスメに加え、食品としての使用(ティンクチャーやグミ等)も可能
・テスト結果(CoA)等も含め、透明性を持った情報提供
・「ISO17025」(権威ある第三者認定機関が認定する規格)を取得している3rd Party Labを厳選し検査
②製造工程における各種認証
・USDAオーガニック(無農薬栽培を示すアメリカ農務省による認証)
・NON GMO(遺伝子組み替えを行った作物を不使用)
・GMP(医薬品の製造と品質管理に関する基準を示すFDAによる認証)
・GRAS(一般に安全とみなされる食品に関するFDAの認証)
③信用・実績のあるサプライヤー
・米国のオレゴン州・コロラド州に拠点を置くサプライヤーから原料を輸入
・FDAから委託を受けた大学との共同研究実績や、米国でも非常に有名な大手ブランドとの取引実績あり
CBD製品のOEM製造や原料に興味がある方は、お気軽にご相談ください。