今回は大麻成分(カンナビノイド)の一つであるTHCVを紹介しますので、興味のある方はぜひ今後の商品選びの参考にしてくださいね!
今回紹介するTHCVは「THCと同じハイ(向精神活性化作用・陶酔効果)になる」という噂のカンナビノイドになりますので、その真相にも迫っていきます!
1. THCV(テトラヒドロカンナビビバリン)とは
THCV(テトラヒドロカンナビビリン)とはカンナビノイドと言われる大麻成分の一種で、THC(テトラヒドロカンナビノール)と類似の化合物を指します。
THCVは1973年に発見されたもので、その優れた効果に期待が集まっていますが、大麻の中では非常に僅かな量しか含まれていません。
その希少性からTHCVは単体で売られていることはほとんどありません。
また、THCVはTHCと同様にカンナビノイド受容体CB1およびCB2に作用し、人間のエンドカンナビノイドシステムに影響を与えます。
※エンドカンナビノイドシステムは食欲、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支える身体調節機能
詳しくは下記をご覧ください。
2. THCVって合法?違法?
まず前提として、THCは違法成分として指定されていますが、THCVは合法成分です!
日本の法律をご説明すると、THCは大麻の成分の中でも人間をハイにする精神活性化作用があるとして、麻薬及び向精神薬取締法の規制に抵触するため違法とされております。
もちろんCBD・THCVも同じく大麻に含まれる成分ですが、2018年にWHO(世界保健機関)が「CBDをはじめとした大麻成分は依存性薬物ではない」という見解を示しました。
医療的有効性が非常に高く、身体への副作用が極めて低い成分であるため、その効果が、非常に世界でも注目されています。詳細は下記の記事触れています。
現在の日本ではTHCを取り除いた上で、日本でも医療機関での処方や健康商材としての流通が始まっています。
もちろんTHCVを含む商品も日本に出回っていますよ!では次にTHCVの効果についてお話ししていきますね!
3. THCVの効果とは
ハイ(精神活性作用)になる効果は証明されていない

結論からお話しすると、THCVはTHCのようなハイ(精神活性化作用)の効果があると証明された研究は人間を対象にしたものでは見つけられませんでした。
THCVで検索すると、「THCよりは弱いが精神活性化作用がある」という記事がいくつか出てきますが、情報のソースは現在確認できておりません。
しかし、2008年の論文ではTHCVは高用量でTHC同様にCB1受容体作動薬として機能することが記述されており、マウスの研究ではあるものの、多量のTHCVの投与で精神活性化作用が確認できたとされています。
またこちらの論文では、低用量のTHCVの投与によりTHCの作用を防ぐCB1拮抗薬になると記述されており、THCの過剰摂取による課題などを防げる可能性があることも示唆されていました。
また、THC摂取で起こるマンチ(食欲増進効果)の食べ過ぎを抑える食欲抑制効果もあり、そういった意味でもTHCVは世界的に注目されているのです!
THCVで禁煙が成功しやすくなる!?

一つ気になったTHCVの論文として、THCVが坑ニコチン効果を持っているというものがありました。
2019年の論文ではマウスの研究において、THCVが中毒性の高い薬物などの成分に対して抗中毒効果があることが挙げられていました。
簡単に研究結果をまとめると、ニコチンを投与したマウスにTHCVを与えたところ、ニコチンの中毒性・誘発性を減衰させたというのです。大麻のイメージとされているゲートウェイドラッグとは真反対の研究結果ですね。
もし、そろそろタバコを辞めたいと考えている人や、今まで何度も禁煙に失敗してきた人は、THCVを摂取することが禁煙のサポートにつながるかも知れませんね!
THCVがもたらす様々な効果

いくつかTHCVの効果についてお話ししてきましたが、多くの研究で確認されているTHCVの効果を下記にまとめます。
- 食欲抑制と減量
- 血糖調節
- 筋肉管理と神経保護
- 骨の保護と成長
- 抗炎症作用
また、ある臨床試験で、62人にCBDとTHCVを特定の配合で摂取してもらったところ、ブドウ糖値の低下、血圧の低下、空腹時インスリン値の低下、炎症の軽減など、様々な分野でTHCVの効果が認められたそうです。
他にもTHCVの摂取によりてんかんの発作活動を停止させたという実例も残っていますし、
さらには、不安発作やPTSDなどのパニック障害の治療にも役立ちます。エンドカンナビノイド受容体と結合し、パーキンソン病の治療にも有効だと言われています。
この効果を見ると、今までカンナビノイドの中でも注目されてきたCBDやTHCに負けないくらい魅力的なものばかりですよね!
4. まとめ
いかがでしたでしょうか?
最近CBD以外のカンナビノイドに注目が集まっておりますが、THCVがそのひとつとして今後のCBD業界に影響を与えていくことは間違いありません!
以下の記事ではCBD以外のカンナビノイドを紹介しておりますので、こちらもぜひご一読ください!
5. カンナビノイド原料の卸売について
弊社では、CBD(アイソレート、ディスティレート、ブロードスペクトラム、水溶性)、CBGをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売りやこれらのカンナビノイドを用いた食品や化粧品ブランド開発のOEMサポートを行っております!
アメリカ・コロラド州のサプライヤーからカンナビノイドを輸入しており、THCフリー、微生物、重金属、農薬検査を受け、基準値を下回っているもののみを取り扱っております。
今回の記事を読んでカンナビノイドを配合した商品を作りたいと思われた方はお気軽にお問い合わせください。
6. オリジナル原料(CRD)のご紹介
最後に自社製造のおすすめ原料、CRDを紹介させて頂きます。CRD(Crystalization Resistant Distillate)は4種類のカンナビノイドを含む、ディストレート原料です。
4種類のカンナビノイドを含有するため、CBD単体より強い体感(アントラージュ効果)を期待できます。
また、常温で液体に近いため、カンナビノイドの結晶化を抑制でき、CBD市場で需要の高まりつつある高濃度ベイプリキッドやオイルなど、様々な用途にご利用いただけます。
ご関心のある方は以下のURLよりご覧頂ければ幸いです。
https://shop.tokyo-mooon.com/pages/material-crd