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CBD原料の種類一覧・まとめ【保存版】

最近話題のCBDですが、CBN、水溶性CBD、合成CBDなど様々な種類が出てきており、商品を作る際にどれを使えばいいのか、どうやって選ぶべきか、理解が追いつかない方も多いと思います。

この記事では、

  • CBD原料にはどんな種類があるのか?
  • それぞれどういう特徴があるのか?
  • 何を選べばいいいのか?

について解説します。

現在自社が原料輸入を行っており、米国の大手CBDブランドへも原料共有を行っている、加工工場から得た知見を基に詳しくご紹介します。

弊社では、CBD事業者様向けにCBD原料(アイソレート、ブロードスペクトラム、水溶性CBD)などの卸売もしております。ご興味ある方はこちらをご覧ください。

 

1. CBD原料(基本の3種類)

麻に含まれる成分を図式化すると上記のようになります。

大麻草に含まれる医療効果のある化合物に対して付けられた名前、カンナビノイドの一部がCBD(カンナビジオール)という成分です。また、植物に香り・味・色を与えるテルペンという天然の香り成分も含まれています。

CBD原料には以下の3つがあることを覚えておきましょう(上記の図参照)

  • フルスペクトラム(麻に含まれる全ての成分を含有した原料)
  • ブロードスペクトラム(麻に含まれる全ての成分からTHCを取り除いた原料)
  • アイソレート(麻に含まれる成分からCBDのみを取り出した原料)

それぞれ詳しく見ていきます。

 

フルスペクトラム

フルスペクトラムは麻に含まれる全ての成分を含有した原料です。天然の大麻草に最も近い成分配合になり、薬理効果も最も強いと言われています。

大麻が合法な国では最も主流ですが、日本を含むTHCに関する規制のある国では使用することができません。

THCとCBDの比率によって発揮できる効果が様々で、医療用にも使われています。

 

ブロードスペクトラム

ブロードスペクトラムは麻に含まれる全ての成分からTHCを取り除いた原料です。日本でも合法的に使用することができます。

CBDと他のカンナビノイド(CBN・CBG等)を一緒に摂取することで、相互作用によりCBD単体で摂取するよりも強いCBDの効果を得られることができます。これをアントラージュ効果と言い、研究によって明らかにされています。

カンナビノイド(CBD、CBG、CBN)やテルペン(香り成分)の成分配合は同じ原料でも様々で、それによって香りや得られる効果は異なります。

そのため、配合を調整することで、RELAX、SLEEP、UPLIFTING、CALMなど、成りたい気分に応じて使い分けられるようにしている商品も出てきています。

 

アイソレート

アイソレートは麻に含まれる成分からCBDのみを取り出した原料です。

99.9%の純度の高いCBDのことを指し、CBD分離抽出プロセスでは、THC、テルペン、ワックス、オイル、クロロフィルなど植物に含まれるすべてのものが除去されます。

無味無臭なので麻の香りは殆どありません。ブロードスペクトラムよりも薬理効果は劣りますが、値段が安く、買い求めやすい原料です。

麻ではない香りを強調したいときやコストをおさえて商品設計をしたい場合などにおすすめです。

CBDアイソレートとは?ブロードスペクトラムとの違いは?

 

2. カンナビノイド

これまで原料の種類という括りで見てきましたが、こちらではカンナビノイドという視点で見ていきます。それぞれに様々な薬理作用がある中、代表的なものをピックアップして見ていきます。

CBD(カンナビジオール)

CBD(カンナビジオール)は健康増進の目的で、不眠解消、不安やストレスの解消、筋肉や関節の炎症緩和などで利用されています。

薬理効果が多岐に渡り、最も注目されているカンナビノイドです。

医療ではてんかんや発作への効果が認められ、医療用途で使用する国も増えてきています。

【初級レベル】これだけは知っておきたいCBDについて

【中級レベル】グローバルで大注目のCBDを徹底解説

CBN(カンナビノール)

CBN(カンナビノール)には強力な鎮静作用があるといわれており、不眠症などに特に強い効果を発揮すると言われています。

その他にも抗菌、神経保護、骨の成長促進乾癬(皮膚が赤くなり発疹を起こす病気)への効果などが注目されています。

THCのような精神活性化作用をほとんど持ちませんが、THCが酸化したり光や空気にさらされて生成されるカンナビノイドであることも背景に、ヨーロッパなど一部の国では使用が制限されています。日本では使用可能です。

CBN(カンナビノール)とは何か

CBG(カンナビゲロール)

CBG(カンナビゲロール)は強力な身体にあるカンナビノイド受容体に直接結合し、免疫系の細胞に働きかけます。

抗がん、抗炎症、筋弛緩、緑内障の治療などに効果を発揮すると言われています。

CBG(カンナビゲロール)とは何か?

 

原料を見る

 

3. テルペン(香り成分)

テルペンは大麻に含まれる香り成分です。

リモネン、ミルセン含まれる香り成分の構成が大麻の品種毎に異なります。上記はOG KUSHとSOUR TSUNAMIの例ですが、入っている成分の構成が異なります。

テルペンは大麻に限らず、植物などによって作り出される香り成分で、独特の匂いや有益な効果があり、アロマや健康食品として使われています。

テルペン成分の匂い・効果を活かして、組み合わせることでオリジナルのCBD商品を作ることができます。

それぞれを解説していきます。

 

リモネン

レモン・オレンジ・グレープフルーツ・柚子・ライムなどによく含まれており、フルーティーで柑橘系の香りがします。柑橘類の皮をむいた時に感じる匂いです。

抗不安・抑うつ効果、抗菌効果、抗腫瘍効果、健胃効果、円形脱毛症の抑制などの効果があると言われています。

CBDとテルペン:d-リモネンとは

ミルセン

マンゴーミント、レモングラスなどにもよく含まれており、匂いは土っぽい、ハーブやクローブに似た香りがします。

鎮静効果、鎮痛効果、抗炎症効果、抗変異原性などがあると言われています。

CBDとテルペン:β-ミルセンとは

 

フムレン

ホップ、コリアンダー、バジル、高麗人参などに含まれており、土のような、ウッドのような、スパイシーな香りがすると言われています。

抗炎症効果、抗菌効果、抗腫瘍効果、食欲抑制効果があると言われています。

CBDとテルペン:α-フムレンとは

 

βカリオフィレン

バジル、ブラックペッパー、シナモンにも含まれており、スパイシーな香りがします。

抗慢性疼痛効果、抗酸化効果、抗炎症効果、抗壊死作用などがあります。

また、CBDはCB2受容体というところに作用することで様々な効果を発揮するのですが、β-カリオフィレンもCB2受容体に直接作用することがわかっています。

【CBDとテルペン:βカリオフィレンとは

αピネン

マツ、ヒノキなどの針葉樹やみょうがなどに多く含まれており、森林に入った時に感じる森の匂いがします。

木でできた新築の家に入った時にも、α-ピネンの匂いがします。

リラックス・ストレス抑制効果、抗菌効果、抗炎症効果に加え、記憶力改善効果もあると言われています。

CBDとテルペン:α-ピネンとは

 

4. 加工技術 (用途に応じた原料)

これまで見てきたCBD関連の成分について、最近では加工技術が発達してきており、用途に応じて使いやすい原料が開発されています。

 

水溶性CBD

【出典】Hempure

CBDなどのカンナビノイドは油にしかとけない脂溶性成分です。CBDをドリンクなどに溶かして加工しようとしても沈殿してしまい、摂取がしにくいという問題が起きてしまいます。

そのため、CBDをより細かい粒子に加工(ナノ化)し、乳化剤(水と油を混ざるようにするもの)と混ぜることで、水に溶けるようになります。

ナノ化することで、CBDは粘膜からすぐ血液中に取り入れられ、目安として、摂取後10分以内には効果が表れるといわれ、吸収効率も約3-5倍以上も上がると言われています。

乳化剤や味を調整するための材料が含まれているため、水溶性CBDは用量に対してCBDが4%-30%になるのが一般的です。

粉末と液体のタイプそれぞれが販売されています。

 

合成CBD

合成CBDは化学合成によって作られたCBDです。

例えば、オリベトールとリモネンという2つの物質を合成する(くっつける)ことによってCBDを作り出すことができます。

天然の麻から抽出しない理由は、より純粋なCBDのみを作り出すためです。そのため、合成CBDにはブロードスペクトラムは存在せず、アイソレートのみになります。

例えば、日本の大麻取締法では、THCを含む商品の所持が違法となっていますが、そのようなリスクを完全に排除することができます。

しかし、食品衛生法の問題でまだ食品には使用することが認められていない(※2021年時点)ので使用できるのはバームなどの肌に塗る化粧品等の商品に使用が限定されます。

合成CBDとは?(天然CBDとの比較)

 

5. CBD原料の選び方

CBD原料を選ぶ際は以下のような手順になります。

原料の種類(アイソレート・ブロードスペクトラム)

原料の効果実感を求める、麻に含まれる天然のテルペン成分(香り)を活かして商品開発を行いたい場合はブロードスペクトラム、無味無臭のCBDをベースに味や香りをつけていきたい、コストパフォーマンスを考えた商品開発を行いたい場合はアイソレートをおすすめします。

原料の形態(通常・水溶性・合成)

オイルやグミなどを製造する場合は通常のCBD、ドリンクを製造する場合は水溶性CBDがおすすめです。

ベイプやバームを製造する場合、リスクを気にする方は合成CBDを選ぶこともできます。

他原料の追加(テルペン・マイナーカンナビノイド)

複数のバリエーションを持った商品開発をしたい場合はテルペンを加えたり、他のカンナビノイド(CBG・CBN)などを加えることで香りや効果実感に差を付けることができます。

 

最後に

弊社ではCBDビジネスを新しく始められる人向けに原料販売やOEM受託を行っています。

商品開発やマーケティングなどのサポートを行っておりますので、関心のある方は、フォームよりお問い合わせ頂ければ幸いです。

 

7. CBD原料の卸売について

弊社では、CBD(アイソレート、ディスティレート、ブロードスペクトラム、水溶性)、CBGをはじめとするカンナビノイド原料・テルペンの卸売りやこれらのカンナビノイドを用いた食品や化粧品ブランド開発のOEMサポートを行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください!

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著者プロフィール

俊太郎 駒形

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